記事一覧

がんや全身疾患 前兆の場合も 原因さまざま口内炎 ③

これらの病気は口内炎との区別が難しく、発見が遅れがちだ。山崎講師は、口内炎になった場合、次のように助言をしている。①舌や頬をかんだり、歯が欠けてとがっていたり、入れ歯が合わないなど、口の中を傷つける原因があるかを確認する。②それがなければ傷に触らないようにして1~2週間様子を見る。アフタ性やヘルペス性の口内炎は通常、その間によくなる。痛みがある場合はステロイド軟こうなどを試してもよいが、症状が悪化したらやめる。③治らなければ、歯科(口腔内科・口腔外科)、耳鼻咽喉科、皮膚科で受診を。
                北海道新聞 2012.1.4

がんや全身疾患 前兆の場合も 原因さまざま口内炎 ②

高齢者に多い「カンジダ性口内炎(口腔カンジダ症)」もステロイドは逆効果。舌にコケがついて白くなるタイプや、舌や口の中が真っ赤になるタイプがあり、「赤くなるタイプは痛みが強い」そう。原因は誰もが持っている常在菌のカンジダ菌。抗生物質などの長期服用、薬の副作用で唾液が減って口の中が乾いたり、汚れた入れ歯を使っていたりすると発症しやすい。治療には抗真菌剤を使う。

がんや全身疾患 前兆の場合も 原因さまざま口内炎 ①

口内炎の中で最も頻度が高いのが「再発性アフタ」で、一般的には「アフタ性口内炎」と呼ばれているタイプ。唇や舌、頬の内側などに、赤く縁取られた白い円形の潰瘍ができ、痛む。1~2週間で自然に治るが、再発を繰り返すので厄介だ。ありふれた疾患だが原因はよく分かっていない。放置しても治るが、痛みが強いときは炎症を抑えるステロイドの軟こうや貼付剤などがよく使われる。このため「口内炎にはステロイド」と思っている人も多いが、「口内炎のタイプによっては症状を悪化させることもある」と山崎鈎歯は注意を促す。ヘルペスウイルスが引き起こす「ヘルペス性口内炎」は口の中に小さな水ぶくれができて破れ、ただれたり、潰瘍となったりして痛む。アフタ性口内炎と見分けにくいが、こちらはステロイドではなく、抗ウイルス剤の軟こうや内服で治療する。
北海道新聞 2012.1.4

「お正月は家で家族と過ごしたい」 チームの連携が、患者さんの願いを叶えました

看護師Mさんと78歳の患者さんのエピソードをご紹介します。
 進さん(仮名)が入院したのは去年の8月。軽度の脳梗塞のため、意識がはっ
きりしない状態でした。Mさんをはじめとする看護チームが必要だと考えたのは、
意識回復の手助けとなる口腔ケア。Mさんはさっそく計画を立てました。
まずMさんは、使用する用品と手技を統一。誰が担当しても同じ口腔ケアを提
供できる体制を整えました。そして毎日、口腔内に刺激を与えるために氷で清掃
し、ブラシで頬粘膜のマッサージを行なったのです。

 すると次第に意識がはっきりし、入院から3ヶ月経った11月には少しずつ会
話もできるように。そんなある日、進さんはこう言いました。
「お正月は家で家族と過ごしたい」
 目に涙を浮かべる進さんを見て、なんとか実現させたいと思ったMさんたち。
さらに熱心に口腔ケアに取り組みました。そして大晦日と元旦の2日間、外泊の
許可が出たのです! 
 新年を自宅で迎えた進さんは「人生で最高のお正月だった」とMさんたちに深
々と頭を下げました。

「各自の判断で口腔ケアをしていたら、上手くいかなかったかもしれません」
 そう振り返るMさん。全員が同じケアをできたことはもちろんですが、他の看
護師も「お正月には自宅に帰れるように」という気持ちを持って連携できたこと
がプラスになったといいます。この出来事をきっかけに、看護師の口腔ケアへの
意識がより高まったそうです。

ハリウッドデビューを果たしたGACKT、撮影中に歯が折れて2か月接着剤でしのいだことを告白

俳優としても活躍する歌手のGACKTさんが14日、ハリウッド初進出を果たした映画「BUNRAKU(ブンラク)」(ガイ・モシェ監督)の公開初日舞台あいさつに登場。ジョシュ・ハートネットさん演じる主人公のパートナーとなる侍・ヨシ役で、準主役として、スタントなしのアクションに挑んだGACKTさんは、ハートネットさんに持ち上げられて地面にたたき付けられた際に、頭部を打って気絶、救急車で搬送されたエピソードを明かし、「30分くらいして戻ってきたら、ジョシュが泣きながら『良かった』と抱きしめてくれた。あとは40度の熱が出たのと、歯を折られたくらい。腕が折れなくて良かった」と壮絶な撮影現場を明かし、「今までの人生で『できない』と思ったことはなかったけど、初めて『ギブアップするかもしれない』と思った」と過酷な挑戦を振り返った。 

歯科口腔保健推進へ 口腔保健WG初会合

歯科口腔保健法の施行を受け、歯科口腔保健推進に向けた基本的事
項の策定を目指す「歯科口腔保健の推進に関する専門委員会ワーキ
ンググループ」(委員長=三浦宏子・国立保健医療科学院統括研究
官)が、12月27日初会合を開いた。基本的事項の骨子案を作成する
にあたり、目指す姿勢、目的、基本的な方向性について議論した。
委員からは、2000年から始めている「8020運動」について今後の位
置付けなどに関する検討が必要との指摘が上がった。大内章嗣委員
(新潟大大学院医歯学総合研究科教授)は、「10年後を見据え、8020
運動をどのように位置付けていくのか、継続か、旗を降ろすのか」と
指摘。三浦委員長は「8020運動でこれまで培ってきたものがあり、
キャンペーンとしての役割もまだ終えていない。運動の限界もある
ことを踏まえた上で、超高齢化社会に対応できるものを盛り込んで
いきたい」とした。

消費増税 医療機関負担増は診療報酬で・ゼロ税率は見送り

民主党の税制調査会と税の一体改革調査会が、12月29日に開いた合
同総会で了承した素案のたたき台には、医療機関に対して、消費税
を引き上げた場合に増える負担分を診療報酬で手当する方針が盛り
込まれた。議論の過程では、現行の社会保険診療への消費税非課税
制度を見直して、課税にした上で「ゼロ」税率にする案なども浮上したが、
原則的に複数税率を認めない方針で今回は見送った。消費税非課税
による医療機関への負担は、いわゆる「損税」と言われ、医療界が
早期の是正を求めていた。ゼロ税率に関しては先の調査会が実施し
たヒアリングで、日本医師会などの三師会が導入を求めていた。
医療機関の高額な投資にかかる消費税負担に関して、新たな一定の
基準に該当するものを区分して手当てを行うこととなる。

在宅歯科医療について 道と道歯が連携の可能性

平成24年1月5日(木)道歯会館5階会議室において、第10回常務理事
会が開催された。報告事項の後、協議事項として平成24年度歯科保
健医療対策事業として厚労省が実施する「在宅歯科医療連携室整備
事業」について説明が行われた。これは在宅歯科医療を推進する為
に、医科や介護等の他分野との連携を図るための窓口を設置し、道
民や在宅歯科医療を必要とする要介護者・家族等のニーズに応える
ための事業とされる。現在、本道においては要介護高齢者に関わる
多職種連携が困難な為、要介護高齢者の歯科の問題について、共通
認識が図られていない等の課題がある。北海道保健福祉部では今後
の全道展開に先立って、条件の整っている地域において試行的に2
年間実施し検証を行う案を昨年12月、国に申請した。このことにつ
いて12日に開催される理事会において協議することが決定した。

過去ログ