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療養者らの歯磨きや治療

「口腔(こうくう)ケア」という言葉を聞いたことはありますか。口腔ケアとは、口の中を清潔に潤った状態に保つことを目的として、主に施設に入所している人や、病気療養中(入院、在宅を含む)の人などを対象に行われる口の中のケアのことをいいます。
 口腔ケアは、大きく分けて「専門的ケア」と「一般的ケア」と呼ばれるものがあります。
 「専門的ケア」には、歯科医師や歯科衛生士らによって行われる、いわゆる歯科治療も含まれます。例えば、虫歯の治療や歯石を取る治療、歯周病の治療や管理などです。
 また、日々のケアの中でも、廃用症候群(使われなくなった機能が衰えていき、正常な機能や状態を保てなくなること)のために、能力が発揮できなくなり、荒廃がかなり進んでしまい、普通の歯磨き程度ではなかなか回復できないようなときにも、専門的知識や技術が必要とされることもあります。
 「一般的ケア」は、家族を含め、日々の介護に関わっている人などが行うケアです。例えば、毎日の歯磨き、洗口、義歯の清掃や消毒などが挙げられます。基本的には、自分の歯磨き(プラークコントロール)や義歯の手入れと、何ら変わるところはありません。
 異なるところは、「介護を受ける人の状態や能力、障害の程度などによって、その方法を工夫しなければならないことがある」といったところでしょうか。
 例を挙げると、寝たきりでなかなか歯磨きの姿勢を保てない人などの場合、姿勢のサポートが必要になります。また、口から食べることができず、廃用が進んでいる人には、たんの除去や保湿(口の中の潤いを保つこと)などを考えなければならない場合があります。
福島民友 2011.12.09

オゾン水うがいで病気予防

口腔ケアというと歯磨きをイメージされる方が多いでしょう。しかし、それだけでは目に見えない歯周病菌や虫歯菌を除去することはできません。それで塩素系だけでなく、抗菌剤や抗真菌剤などを使ったうがい薬を歯科医などが独自に開発していますが、必ずしも効果が持続しているわけではありません。しかも、刺激が強すぎて使いづらい、耐性菌が出る、人によってはアレルギーが出るケースもゼロではない、などの理由からです。そこで注目したいのが、オゾン水による口腔ケアです。その殺菌性や安全性は既に科学的に確率されています。
           日刊ゲンダイ 2011.10.20

一生付き合うしかないと諦めていませんか?

口を開けたり閉じたりするとカクッと音がする、口を開けようとすると痛い、口を大きく開けられないといった症状がある顎関節症。食べたいものを食べられなかったり、痛くて集中力がそがれるなど、生活の質は著しく下がる。顎関節症というとかみ合わせの悪さが原因と思っている人がいる。そして、歯科医にもそれを唱える人がいる。かみ合わせの悪さはいくつかある原因のひとつに過ぎません。これは調査ではっきりしています。
           日刊ゲンダイ 2011.10.20

診療報酬改定 0.004%増、実質据え置き 介護報酬は1.2%

藤村修官房長官、安住淳財務相、小宮山洋子厚生労働相は21日夜、首相官邸で来年度の診療報酬改定について協議し、手術料などの「本体」はプラス1・379%、「薬価」はマイナス1・375%とし、全体では小数点以下3ケタの部分で0・004%増というギリギリのプラス改定とすることで合意した。介護報酬は、介護職員の待遇改善費を見込んで1・2%アップ。前回(09年度)の3・0%増に続き2回連続のプラスとなった。

 診療報酬は1点10円で、医師らの収入となる。10年ぶりに全体で増額改定となった前回10年度(全体0・19%増、本体1・55%増、薬価1・36%減)に続くプラスとはいえ、小数点以下3ケタでの調整は極めて異例。約40兆円の12年度見込み医療費を約16億円伸ばすだけで、事実上の据え置きと言える。プラス改定を求めた厚労省、民主党の顔を立てつつ、増額を嫌う財務省側にも配慮した政治決着となった。

 一方、介護報酬を1・2%増としたのは、介護職員の賃金を月額1万5000円上積みしている交付金を今年度末で廃止するためだ。12年度以降、代わりの財源(国費ベースで約500億円)は介護保険財政で賄う。

 診療報酬を巡り、財務省は2・3%(国費ベースで2300億円)程度の引き下げを求めた。しかし、これに民主党側は猛反発し、一部議員がマイナス改定なら消費増税に反対すると示唆したこともあり、前原誠司政調会長は20日、政府側にプラス改定を要求していた。【

口腔機能維持管理加算 歯科衛生士による口腔ケアを評価へ

社会保障審議会・介護給付費分科会が11月10日(木)、都内のグランドアーク半蔵門で開催され、口腔機能維持管理加算について、歯科衛生士が介護保険施設への入所者に対して週1回以上、口腔ケアを実施した場合も評価する方向で検討していく方向となった。
           日歯広報 2011.11.25

山梨・歯科救急拠点 都留市立病院の敷地に 富士・東部地域、13年度開設予定

第4回富士・東部地域歯科救急拠点整備検討委員会(佐藤弥会長)が19日、県富士吉田合同庁舎で開かれ、富士・東部地域の「歯科救急拠点」の建設候補地を、都留市立病院(同市つる5)敷地内に決めた。最大330平方メートルで、現在は駐車場として使われている。同病院は中央道都留インターチェンジから0・4キロの地点。

 選定理由として、(1)インターに近く交通アクセスがよい(2)病院敷地内で道案内がしやすく、分かりやすい(3)富士・東部地域の中心部にあり、患者や出勤する歯科医にとっても利便性が高い――などが挙げられた。

 歯科医の委員からは、「救急対応として病院を控えていること」などが挙げられた。利用者代表の委員からは「住民の利便性や場所の説明をするための場所として適当」などの意見が出され、異論なく決まった。

 候補地としてこのほか、大月市大月2の大月公共職業安定所が挙がった。

 同委員会によると、年間受診数は320人程度を想定。心身障害(児)が歯科診療を受ける際に「摂食・えん下相談機能」も受診できるよう整備する方針。13年度当初の開設を予定している。
毎日新聞社 12月20日(火)

歯周病と糖尿病

 昔から歯科医の間では、糖尿病の人は歯周病になりやすく、また悪化しやすいことが知れられていました。高血糖の状態が続くことで体の免疫機能が低下し、歯周病菌が増殖しやすくなるためと考えられています。ところが近年、歯周病が糖尿病の症状を悪化させるという逆の関係を示唆する研究報告が相次いだことから、歯周病と糖尿病は互いに悪い影響を及ぼし合っていると考えられるようになりました。
 中でも歯と歯肉の間の溝(歯周ポケット)から血液中に移行した歯周病菌が毒素をまき散らすことで、脂肪組織や肝臓から、サイトカインの一種であるTNF-αの分泌が活発になることが明らかになっています。サイトカインとは特定の細胞に情報を伝達するタンパク質のことです。歯周病なんて歯科に行けば治ると考えている方が少なくないのですが、現在の歯周病治療では進行を抑えることしかできません。
 初期の歯肉炎の段階なら適切なブラッシングや歯石の除去などで歯肉は元の状態に戻りますが、重度の歯周病になってしまうと歯周組織の回復はほとんど期待できないのです。
           北海道新聞 2011.11.30

口の機能回復 空気漏らさず発音改善

東京都世田谷区の女子大生Aさん(19)は以前、話すことが嫌で仕方がなかった。鼻にかかった声で、たとえば「バビブベボ」と言おうとしても、どうしても「マミムメモ」になってしまう。発音を直したいと、高校2年の3月、昭和大学歯科病院(東京都大田区)の口腔リハビリテーション科を受診した。
 バ行の音は、口に封じ込めた空気を破裂させて出す。口は鼻の奥に通じているため、空気を閉じ込める時、上あごの奥の軟らかい部分「軟口蓋」がせり上がり、鼻への通路を塞ぐ。ところがAさんの場合、軟口蓋がよく動かず、息が鼻の方に漏れてしまう。これが、「バ」が「マ」になる原因だった。
 別の病院での詳しい検査の結果、首の骨の先天的な変形によって神経が圧迫され、軟口蓋がよく上がらないことが分かった。そこで同科が作ったのが「スピーチエイド」と呼ばれる発音補助装置。上あごにはめるプレートと、やや小さな栓が、針金でつながっている。栓の大きさや位置を調整して、栓の方を口の奥に入れることで、口と歯名の通り道を塞ぐことができる。
           読売新聞 2011.8.25

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