高齢化、薬の副作用、軟食化などの影響で唾液が減り、さまざまな症状を引き起こすドライマウス(口腔乾燥症)。患者は日本人の10人に1人とも。熊本大病院歯科口腔外科の篠原正徳教授は「10年ほど前から注目され始めた症状で、根本治療法は確立されていません。対症療法が中心ですが、最近は唾液分泌刺激薬や良い人工唾液、保湿剤が開発されており、口腔ケアをきちんとやることが大切」と話す。
熊本日日新聞 2011.8.11
高齢化、薬の副作用、軟食化などの影響で唾液が減り、さまざまな症状を引き起こすドライマウス(口腔乾燥症)。患者は日本人の10人に1人とも。熊本大病院歯科口腔外科の篠原正徳教授は「10年ほど前から注目され始めた症状で、根本治療法は確立されていません。対症療法が中心ですが、最近は唾液分泌刺激薬や良い人工唾液、保湿剤が開発されており、口腔ケアをきちんとやることが大切」と話す。
熊本日日新聞 2011.8.11
歯医者を怖がって足が遠のけば、虫歯ができやすくなる。痛みが我慢できなくなって初めて歯医者を訪れると、歯を削られて一層歯医者嫌いになる。そんな悪循環に陥る前に、できれば削らず治る早期の段階で来院して。虫歯ができた子を「だらしない」としかる親もいるが、虫歯を育てる生活習慣は多くの場合、親から伝わる。子どもはむしろ被害者だ。実際、虫歯の多い子は親にも虫歯がある場合が多い。食べた後はすぐ歯磨き、甘いものは1日1回、できれば果物、お菓子はお茶と一緒に、寝る前は食べないなど、虫歯を防ぐ生活習慣は、全身の健康にもプラスにはることばかり。子どもの虫歯を機に、家族全体の背カツ習慣を見直してはどうだろうか。
北國新聞 2011.8.11
くしゃみやせきをしたときに、喉の奥から乳白色の小さな塊が飛び出したことがありませんか?「何だろう?」とにおいを嗅いでみるとドブのような猛烈な悪臭。これは喉の奥のへんとうという免疫組織に現れる「膿栓」または「臭い玉」と呼ばれるもので、口臭の原因になります。へんとうは多くのリンパ球が集まっている組織で、その表面には陰窩と呼ばれる無数の穴が開いており、リンパ球と接触する表面積を広くすることで、細菌などの異物を効果的に処理できる構造になっています。陰窩の奥にたまった細菌の死骸や食べカスの塊が膿栓です。誰にでもできるものですが、できやすさには個人差があり、口呼吸などの習慣や体質が関係していると考えられています。膿栓は、冬のように空気が乾燥した時期になるとできやすいようです。外から帰ってきたら必ずうがいをする、食後にしっかり歯をみがくなど、のどや口の中を清潔に保つことが大切です。(北大病院歯科診療センター講師)
2011.9.28 北海道新聞
「虫歯予防のために」とキシリトールガムをかむ人が増えました。日本では、キシリトールは糖尿病患者の輸液材料として使われる程度でしたが、1997年に食品添加物として認可されると、ガムなどの菓子類の代替甘味料として爆発的に普及しました。「糖アルコール」に分類されるキシリトールは、自然界では果物や野菜に含まれ、工業的にはカバノキやトウモロコシの穂軸などを原料に製造されます。砂糖に近いさっぱりした甘味ですが、砂糖と違い、歯垢の中で虫歯の原因となる酸を作らない上、唾液が持つ歯の修復作用(再石灰化作用)を促進し、歯を丈夫にしてくれます。
2011.10.5 北海道新聞
中小企業の従業員やその家族ら約3500万人が加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)は4日、2012年度の全国平均の保険料率(労使折半)が10.2%になるとの試算を発表した。11年度の全国平均は9.5%で、試算通りだと3年連続の引き上げとなる。10%を超えるのは前身の政府管掌健康保険を通じ初めて。
2011.10.5
子どもの虫歯や歯周病の多くは、甘い物の食べ過ぎや不十分な歯磨きなどの生活習慣から生じる。だが虫歯の原因となるミュータント菌は、生まれつき口の中にすんでいるわけではない。悲しいかな、赤ちゃんの口にミュータント菌をうつす一番の感染源は最も身近にいる母親だ。食べ物の口移しやキス、スプーンやコップの共有など、母から子の口へ菌がうつる機会は生活の中にいくらでもある。となると、母親がしっかりした歯磨きや定期的な歯科通院で口の中をきれいに保ち、菌をできるだけ減らしておくことが、子どもの虫歯予防には欠かせない条件になる。
北國新聞 2011.8.10
三重県四日市市の近鉄線踏切で昨年12月、乗用車に追突された自転車の3人が電車にはねられ死傷した事故で、自動車運転過失致死傷罪に問われた同市の歯科医池田哲(いけだ・てつ)被告(47)の論告求刑公判が12日、津地裁四日市支部(伊東一広(いとう・かずひろ)裁判長)で開かれ、検察側は禁錮5年6月を求刑した。
検察側は論告で「突然意識を消失するなどてんかんの発作が起きる持病で医師から運転を差し控えるよう指導され、注意義務があったが、安易に運転したため事故は起きた」と指摘。その上で「注意義務違反の程度、真摯(しんし)な反省心の欠如などから責任は極めて大きい」とした。
弁護側は最終弁論で「担当医から不適切な治療を受け、日中に発作を起こすとは予測できなかった」などと無罪を主張した。公判は結審し、判決は11月30日に言い渡される予定。
オフィスが入る東京ミッドタウン(東京都港区)のトイレには、歯磨き専用カウンターがある。流し(ボウル)部分が小ぶりで、蛇口から上向きに水が出るので、コップは不要。終わったら、渦巻き状に水が流れて洗浄する。昼食後の歯磨きは食事の臭いを消したいというエチケット面や、口をすっきりさせて午後の仕事の効率をアップさせたい、という理由もあるが、歯の健康に対する意識の高まりが背景にある。「昼磨き」の広がりを象徴するもう1つの風景がある。化粧ポーチから携帯用電動歯ブラシを取り出す女子社員。モーター音が静かなので、職場でも周りが気にならない。
日本経済新聞 2011.8.11