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不要な接触 トラブル源

進行した歯周病に対しても、抜歯はせず、歯磨きの励行指導と定期的な歯周の洗浄ケアで歯を残す治療を実践してきた。しかし、一生懸命やっても歯がだめになる人がいた。日常的に上下の歯列を不必要に接触させる癖が大きく影響していることを突き止めた。上下の歯は安静時にはわずかな隙間があり、本来必要な接触時間は食事の時など1日20分ほど。気付かずに歯を合わせているだけで顎に余計な負担がかかる。強い噛みしめや、食いしばりまで至らず、本人も自覚がないことが多い。「歯を食いしばって頑張れ」などと言われて育ち、いつも歯を接触させている人は決して珍しくない。接触癖は歯の表面がすり減ったり、治療した補填物が外れる、また虫歯でないのに歯が痛んだり、入れ歯や治療後の歯の原因不明の不具合感、さらに、歯を支える歯槽骨に過度な負担がかかり歯周病を悪化させる要因につながっている。
            日本経済新聞 2011.8.8

歯のカルテをDBK 災害時、身元確認に活用

政府は七日、東日本大震災でなくなった人の身元確認作業が難航しているのを教訓に、全国の歯科医師の協力を得て歯のカルテをデータベース(DB)化し、災害時の身元確認に活用する方針を固めた。今月中に厚生労働省や警察庁などの関係省庁、日本歯科医師会による研究会を新たに設け、具体的な態勢を詰める。構想では、患者から同意を得た上で、歯科医師がエックス線画像で撮影した歯の治療痕などをDB化。データはオンラインシステムを利用し日本歯科医師会に集約して保存し、災害時に利用できるようにしておく。データの管理保全などの費用は政府が支援する。
             東京新聞 2011.8.8

歯を復元 インプラント治療に新手法

 あごの骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、歯を復元するインプラント治療。チタンと骨細胞が接着する性質を利用しているが、歯根が安定して仮歯を付けるまでの3~6ヶ月間、強くかめないという短所がある。最近、人工歯根に紫外線を照射して接着力を高める「光機能化技術」を使い、この期間を半分程度にする新手法が全国の歯科で広がり始めた。
             京都新聞 2011.8.2

6月22日は、

六月二十二日は何の日かご存知ですか?あまり知られていませんが、その日「学校歯科医の日」となっています。なぜ六月二十二日が?と思われる方も多いと思いますが、六月四日の「虫歯予防デー」や十一月八日の「いい歯の日」のような語呂合わせではなく、昭和二十二年六月二十二日に学校歯科医という制度が発足したため、毎年その日が学校歯科医の日となっています。当時、子供の虫歯が非常に多く、主に虫歯の早期発見・早期治療に重点をおいた歯科検診が中心でした。そのため今でも学校歯科医は歯科検診だけを行っているイメージが強いのですが、現在の学校歯科保健活動は学校教育の一部で非常勤講師として児童・生徒の健全な生活を支えるという考え方に基づいて、歯科健診の結果を基に学校保健会議などで保健活動の方針を相談し、必要に応じて歯科保健学習や指導を行うようになっています。また、歯周病などが全身に影響を及ぼすことが分かってきています。ご年配の方のお口の健康は成人から、成人のそれは学童期からと全てのライフステージはつながっていて、将来にわたる全身の健康の第一歩であること、また児童・生徒が歯科に触れることによって学校の先生方や保護者の方、ひいては地域全体がお口の健康に興味を持ってもらい、皆さんの健康に少しでも寄与できれば幸いです。
             福島民報 2011.8.1

虫歯菌で脳出血リスク4倍

口の中で虫歯の原因となる「ミュータンス菌」の一種が脳出血のリスクを約4倍に高めることを大阪大や浜松医科大、横浜市立大などのチームが突き止め、27日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に掲載された。脳出血の新たな危険因子とみられ、予防や治療薬の開発につながる成果。ミュータンス菌は日本人の60~70%が保菌。チームは、ミュータンス菌のうち「コラーゲン結合タンパク質」を持っている特定の菌に着目。このタイプの菌は日本人の約8%が持ち、脳出血の患者では約30%が保菌していた。発症リスクは約4倍になる計算。菌は口移しなどで母子感染する恐れもある。健康な人が保菌していても問題ないが、高血圧やストレス、老化、喫煙などで血管が弱ると脳出血を起こしやすくなる。チームの和田孝一郎大阪大准教授は「このタイプの菌を持っていたら、生活習慣に気を付けたり、子にうつさないようにしたりするなどの対処が必要だ」と話している。
               2011.9.28

フッ化物洗口でお口の健康格差のない社会を育てましょう!

さる7月14日(木)午後6時30分上川教育研修センター2階講堂(旭川市6条通4丁目)にて「北海道歯・口腔の健康づくり8020推進条例とは!?~将来の全身の健康づくりのための小学校における歯科保健の重要性~」と題しまして北海道保健福祉部健康安全局健康づくりグループ主任技師の丹下貴司氏をお迎えしてお話を頂きました。講演会の内容は動物の食性による歯の形態の違いから始まり、前歯:犬歯:奥歯の数に合わせ野菜:肉類:穀物を食べるのが理想的配分である事、食育基本法について、食事が人生に与える影響について、生涯にわたって質の高い食生活を送るには20本以上の歯の数を保つ事が大切な事、8020(ハチマルニイマル)運動についてお話がありました。そして歯・口腔が全身の健康と関わっており「かかりつけ歯科医師があると累積生存率が高い」ことが判っている事、70歳以上の調査で「歯の本数が20本以上ある方と4本以下の方では約1.6倍の医療費の違いがある」事が判っている事が述べられました。
              北海道経済 10月号

医師・歯科医師の月給、3年連続で据え置き- 人事院勧告

人事院はこのほど、国家公務員一般職の月給の引き下げを国会と内閣に勧告した。民間と国家公務員の月給支給額を調査した結果、国家公務員が民間よりも平均で899円(0.23%)高かったため、国家公務員の月給の引き下げを求めた。勧告通りに実施されれば、年間給与は平均で1.5万円(0.23%)の引き下げとなる。ただ、国の医療施設に勤務する医師を確保する観点から、医師、歯科医師の月給は3年連続で据え置かれた。
このほか看護師や薬剤師などでは、職務経験年数が長い人ほど、月給の引き下げ幅が大きく、多い人で2千円程度の引き下げを求めている。また、期末・勤勉手当(ボーナス)は、東日本大震災の発生により、岩手、宮城、福島3県の民間のデータを集計できず、調査結果に差が生じることなどから改定は見送られた。

口臭③ 何げない一言に要注意

 細やかな感性の女性に多く、歯みがきの方法など歯科に関する知識は豊富で歯はピカピカですが、過剰な歯みがきや舌みがき、うがいで歯茎が傷ついていたり、舌に発赤や点状の出血が見られたりする場合もあります。また、他人の「鼻をくんくんする」「鼻に手がいく」などのそぶりを「自分の口臭のせいに違いない」と短絡的に結びつけたり、「私の口臭で迷惑をかけるから」と公共交通機関や劇場など多くの人が集まる場所に行くのを恐れる人もいます。そんなとき、私たちは口臭測定器の数値など客観的なデータを示して「あなたには気にするような口臭がないので心配はいらない」と伝えるようにしています。大部分の人はそれで心のつかえが取れ、誰とでも気楽に話せるようになって「毎日が楽しくなった」と感謝されることも少なくありません。さて、自己口臭症の人が口臭が気になりだしたきっかけは、家族や友人の何げない「口が臭いね」の一言である場合が多いようです。本人のためだからと、うかつに「口が臭い」と言わない方がよいのかもしれませんね。
              北海道新聞 2011.9.21

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