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歯科医に禁錮5年6月求刑 3人死傷の踏切事故

三重県四日市市の近鉄線踏切で昨年12月、乗用車に追突された自転車の3人が電車にはねられ死傷した事故で、自動車運転過失致死傷罪に問われた同市の歯科医池田哲(いけだ・てつ)被告(47)の論告求刑公判が12日、津地裁四日市支部(伊東一広(いとう・かずひろ)裁判長)で開かれ、検察側は禁錮5年6月を求刑した。

 検察側は論告で「突然意識を消失するなどてんかんの発作が起きる持病で医師から運転を差し控えるよう指導され、注意義務があったが、安易に運転したため事故は起きた」と指摘。その上で「注意義務違反の程度、真摯(しんし)な反省心の欠如などから責任は極めて大きい」とした。

 弁護側は最終弁論で「担当医から不適切な治療を受け、日中に発作を起こすとは予測できなかった」などと無罪を主張した。公判は結審し、判決は11月30日に言い渡される予定。

昼時オフィス 変化きらり

 オフィスが入る東京ミッドタウン(東京都港区)のトイレには、歯磨き専用カウンターがある。流し(ボウル)部分が小ぶりで、蛇口から上向きに水が出るので、コップは不要。終わったら、渦巻き状に水が流れて洗浄する。昼食後の歯磨きは食事の臭いを消したいというエチケット面や、口をすっきりさせて午後の仕事の効率をアップさせたい、という理由もあるが、歯の健康に対する意識の高まりが背景にある。「昼磨き」の広がりを象徴するもう1つの風景がある。化粧ポーチから携帯用電動歯ブラシを取り出す女子社員。モーター音が静かなので、職場でも周りが気にならない。
            日本経済新聞 2011.8.11

不要な接触 トラブル源

進行した歯周病に対しても、抜歯はせず、歯磨きの励行指導と定期的な歯周の洗浄ケアで歯を残す治療を実践してきた。しかし、一生懸命やっても歯がだめになる人がいた。日常的に上下の歯列を不必要に接触させる癖が大きく影響していることを突き止めた。上下の歯は安静時にはわずかな隙間があり、本来必要な接触時間は食事の時など1日20分ほど。気付かずに歯を合わせているだけで顎に余計な負担がかかる。強い噛みしめや、食いしばりまで至らず、本人も自覚がないことが多い。「歯を食いしばって頑張れ」などと言われて育ち、いつも歯を接触させている人は決して珍しくない。接触癖は歯の表面がすり減ったり、治療した補填物が外れる、また虫歯でないのに歯が痛んだり、入れ歯や治療後の歯の原因不明の不具合感、さらに、歯を支える歯槽骨に過度な負担がかかり歯周病を悪化させる要因につながっている。
            日本経済新聞 2011.8.8

歯のカルテをDBK 災害時、身元確認に活用

政府は七日、東日本大震災でなくなった人の身元確認作業が難航しているのを教訓に、全国の歯科医師の協力を得て歯のカルテをデータベース(DB)化し、災害時の身元確認に活用する方針を固めた。今月中に厚生労働省や警察庁などの関係省庁、日本歯科医師会による研究会を新たに設け、具体的な態勢を詰める。構想では、患者から同意を得た上で、歯科医師がエックス線画像で撮影した歯の治療痕などをDB化。データはオンラインシステムを利用し日本歯科医師会に集約して保存し、災害時に利用できるようにしておく。データの管理保全などの費用は政府が支援する。
             東京新聞 2011.8.8

歯を復元 インプラント治療に新手法

 あごの骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、歯を復元するインプラント治療。チタンと骨細胞が接着する性質を利用しているが、歯根が安定して仮歯を付けるまでの3~6ヶ月間、強くかめないという短所がある。最近、人工歯根に紫外線を照射して接着力を高める「光機能化技術」を使い、この期間を半分程度にする新手法が全国の歯科で広がり始めた。
             京都新聞 2011.8.2

6月22日は、

六月二十二日は何の日かご存知ですか?あまり知られていませんが、その日「学校歯科医の日」となっています。なぜ六月二十二日が?と思われる方も多いと思いますが、六月四日の「虫歯予防デー」や十一月八日の「いい歯の日」のような語呂合わせではなく、昭和二十二年六月二十二日に学校歯科医という制度が発足したため、毎年その日が学校歯科医の日となっています。当時、子供の虫歯が非常に多く、主に虫歯の早期発見・早期治療に重点をおいた歯科検診が中心でした。そのため今でも学校歯科医は歯科検診だけを行っているイメージが強いのですが、現在の学校歯科保健活動は学校教育の一部で非常勤講師として児童・生徒の健全な生活を支えるという考え方に基づいて、歯科健診の結果を基に学校保健会議などで保健活動の方針を相談し、必要に応じて歯科保健学習や指導を行うようになっています。また、歯周病などが全身に影響を及ぼすことが分かってきています。ご年配の方のお口の健康は成人から、成人のそれは学童期からと全てのライフステージはつながっていて、将来にわたる全身の健康の第一歩であること、また児童・生徒が歯科に触れることによって学校の先生方や保護者の方、ひいては地域全体がお口の健康に興味を持ってもらい、皆さんの健康に少しでも寄与できれば幸いです。
             福島民報 2011.8.1

虫歯菌で脳出血リスク4倍

口の中で虫歯の原因となる「ミュータンス菌」の一種が脳出血のリスクを約4倍に高めることを大阪大や浜松医科大、横浜市立大などのチームが突き止め、27日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に掲載された。脳出血の新たな危険因子とみられ、予防や治療薬の開発につながる成果。ミュータンス菌は日本人の60~70%が保菌。チームは、ミュータンス菌のうち「コラーゲン結合タンパク質」を持っている特定の菌に着目。このタイプの菌は日本人の約8%が持ち、脳出血の患者では約30%が保菌していた。発症リスクは約4倍になる計算。菌は口移しなどで母子感染する恐れもある。健康な人が保菌していても問題ないが、高血圧やストレス、老化、喫煙などで血管が弱ると脳出血を起こしやすくなる。チームの和田孝一郎大阪大准教授は「このタイプの菌を持っていたら、生活習慣に気を付けたり、子にうつさないようにしたりするなどの対処が必要だ」と話している。
               2011.9.28

フッ化物洗口でお口の健康格差のない社会を育てましょう!

さる7月14日(木)午後6時30分上川教育研修センター2階講堂(旭川市6条通4丁目)にて「北海道歯・口腔の健康づくり8020推進条例とは!?~将来の全身の健康づくりのための小学校における歯科保健の重要性~」と題しまして北海道保健福祉部健康安全局健康づくりグループ主任技師の丹下貴司氏をお迎えしてお話を頂きました。講演会の内容は動物の食性による歯の形態の違いから始まり、前歯:犬歯:奥歯の数に合わせ野菜:肉類:穀物を食べるのが理想的配分である事、食育基本法について、食事が人生に与える影響について、生涯にわたって質の高い食生活を送るには20本以上の歯の数を保つ事が大切な事、8020(ハチマルニイマル)運動についてお話がありました。そして歯・口腔が全身の健康と関わっており「かかりつけ歯科医師があると累積生存率が高い」ことが判っている事、70歳以上の調査で「歯の本数が20本以上ある方と4本以下の方では約1.6倍の医療費の違いがある」事が判っている事が述べられました。
              北海道経済 10月号

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