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仕上げ磨きで虫歯予防

仕上げ磨きは、子どもが一人で磨けるようになる小学校低学年ぐらいまでは続け、夜に活性化する口腔内細菌数を減らすため、就寝前に行うのが効果的だそうだ。子どもが嫌がる場合は、できることから一歩ずつ。歯ブラシを持つ、口を開く、ひざの上の寝る、うがいをするなど「今日はこれができればいいよ」という目標を決め、できた時は必ず褒める。そして「明日はあれをやってみようか」と働き掛ける。子どもの自信や意欲が高まります。無理強いや叱るのは逆効果。それより、お話をしたり、歌ったり、親もリラックスして楽しい雰囲気を心掛けた方が、子どもは応じるようになるという。
              下野新聞 2011.6.3

ためになるお口の話 唾液でストレス測定

ストレスの程度は唾液で測定できます。ストレスの評価方法には心理テスト、脳波や心拍を測定する方法、血液中のストレス指標物質を測定する方法などがありますが、いずれも専門家による分析が必要です。また、採血は痛みのストレスを与えてしまうため、測定結果に影響を及ぼすことが予想されます。そこで無痛で簡単に採取できる、唾液の中のストレス指標物質を調べる方法が注目を集めるようになりました。ヒトは、ストレスがかかると脳の視床下部からホルモンが放出され、唾液中のアミラーゼ、コルチゾール、クロモグラニンAといったストレス指標物質の分泌が増加するため、ストレス評価の研究に利用できるのです。アミラーゼは、でんぷんを分解する大切な酵素ですが、ストレスにより唾液中の濃度が大きく変動するため、そのでんぷん分解の原理を応用した簡易型ストレス測定器が発売されています。専用シートを「なめるだけ」で測定でき、値段も手頃なことから、ストレスを気にかける人に売れているようです。
               北海道新聞 2011.7.20

「歯科口腔保健法案」が起草・採決

7月26日(火)参議院・厚生労働委員会で「歯科口腔保健法案」が
起草・採決された。北海道や各県単位での歯科・口腔保健条例が
制定されるなか、国としても国民の健康において歯科の重要性を
認めたものである。なお、日本歯科医師会の大久保満男会長は
21日、法案成立後の活動に力を入れる方針を示し、自民党の
石井みどり参議院議員、民主党の西村正美参議院議員が中心と
なって、党派を超えて法案成立に尽力した事をあげ、さらに「法
案成立が終わりではなく、その後シンポジウムを開催し、国民に
啓発する努力をしていきたい」と述べた。

シェーグレン症候群の口腔乾燥にアズレンうがい薬が有効な可能性

シェーグレン症候群では口腔や眼の乾燥症状がほぼ必発する。唾液分泌を促進す
る塩酸セビメリンを用いても口腔乾燥症状が改善しない無効例に対して、アズレン
スルホン酸ナトリウムを含むうがい液を使用させたところ、水道水によるうがいに
比べ、有意な改善が認められた。岩手医科大学呼吸器アレルギー膠原病内科の小林
仁氏らが、7月17日から20日まで神戸で開催されている日本リウマチ学会
(JCR2011)で発表した。

へんとう腺? 正しくは「へんとう炎」

へんとう腺で熱が出たという話をよく聞きます。これは変な言葉です。「へんとう腺」は病気のは病気の名前ではなく、身体の部位の名前です。実は「へんとう腺」という言葉も不正解です。「腺」という字は分泌液を出す器官を指す言葉なのですが、へんとう腺は分泌液を出さないからです。正しくは単に「へんとう(扁桃)」といいます。正確には「へんとう炎で熱が出た」というべきでしょう。
 へんとうはノドの両側の壁に盛り上がって見える器官です。私たちの身体のいたる所にリンパ節と呼ばれる器官がありますが、このうちのとても大きなものがへんとうなのです。リンパ節はリンパ球を代表とする免疫を担当する細胞が集まっている場所で、身体に侵入してきた病原体をここで攻撃する関所としての役割や、ここからリンパ球などを病原体が侵入した部位に派遣する駐屯地の役割を持っています。
                  2011.7.13 北海道新聞

唾液の毒消し作用 活性酵素を分解、無害化

発がん物質などの有害化学物質は細胞の中に「活性酵素」というがんや老化の原因となる毒素を発生させること、そして唾液中のペルオキシダーゼなどの抗酸化酵素が活性酵素を素早く分解して無害化することを報告。こうした物質の発がん性を減らすには、たっぷりと唾液を混ぜ合わせて食べることが大切であると結んでいます。
 有害化学物質を含むものは絶対に食べてはいけませんが、食品添加物には、安全性の評価が定まっておらず、ある日突然に発がん性やアレルギー性などが分かり、使用禁止となるものがあります。唾液の毒消し作用がそうした添加物にどれだけ有効かは不明ですが、しっかりとかんで食べておくにこしたことはないでしょう。
                  2011.7.13 北海道新聞

スポーツとマウスガード 自分の口に合わせて

マウスガードは、マウスピースやマウスプロテクターともいい、スポーツ時に歯に装着して歯と口のけがを予防したり、軽くしたりするための安全具です。マウスガードを装着することで接触時の衝撃が緩和され、歯が抜けたり折れたりするような場合でもぐらつく程度に軽減できると言われています。
 また、脳への衝撃が軽減され、脳振とうや頚椎(けいつい)損傷を防いだりする効果もあると言われています。選手同士がぶつかっても、マウスガードをしていれば、歯で相手を傷つけるのを防ぐことにもなります。
                  2011.5.30 福島民報

のみ込みやすい姿勢で 気管に入る恐れ、足を床に着け防止

誤嚥を防ぎ気管に入らないようにするための心得を「基本3点セット」と呼ぶ。いすに座った場合、①足の裏がきちんと床に着いている②体幹(姿勢)をまっすぐに保てる③頭は軽くうなずいた状態にできるだ。
 足の裏をきちんと床に着けてみると体を支え姿勢を保ちやすい。高い椅子もお年寄りは気を付けた方が良い。足がブラブラしている状態で姿勢を保つには、筋力が必要だからだ。筋力が衰えていると、体が前に傾いてあごが前に突き出て首が伸びるほか、お尻が前にずれて背中や首が曲がることがある。
                  2011.5.31 朝日新聞

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