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歯医者さんは怖くない 虫歯激減、予防に通う

文部科学省の2010年度の調査によると、小学校で未処置の虫歯のある子どもの割合は約30%。20年前の53%に比べて大きく減少している。一度も虫歯になったことがない子どもは約4割で、20年前の4倍だ。
 背景には、フッ素塗布などの虫歯予防処置が一般的になってきたことがある。石津家の兄弟のように、個人的に歯科医院に通うだけでなく市町村の保健センターなどでフッ素を塗布してもらえるところが増えている。
                  日本経済新聞 2011.5.28

歯科医が訪問診療 医師会と協定、在宅高齢者・障害者に 長野・小諸市

小諸市は7月から、歯科医への通院が困難な高齢者や障害者を対象にした「在宅高齢者等訪問歯科診療推進事業」を始めた。市によると、自治体が歯科医師会と協定を結んで訪問治療を実施するのは珍しいという。

 市は今年度、180万円を予算化。購入した移動可能なポータブル治療機器を購入。北佐久歯科医師会小諸歯科医会に貸与する。同医会は訪問診療支援センターを設置し、約20人の歯科医が協力する。

 同市内の在宅の重度要介護高齢者は370人。市は歯科医院に出掛けられない体の不自由な患者に、診療の機会を与えられないかどうか検討してきた。

 市は6月27日、北佐久歯科医師会と事業の協定に調印。歯科医師会の木村宗雄会長は「月に歯科医1人が往診すれば、何とかなるのではないか。様子を見ながら発展させていきたい」と話した。
2011年7月8日 提供:毎日新聞社

唾液の抗菌物質 化膿や炎症 力合わせ防ぐ

だれでも、けがをしたときに反射的に傷口をなめた経験があるでしょう。「口の中の細菌が傷口に入り、かえって汚いのでは」と思われるかもしれません。しかし、毎日きちんと歯磨きなどのお口の手入れをしているなら、傷口をなめてもほとんど心配いりません。
 口の中の菌は口の外の環境では生きていけないものがほとんどで、たとえ傷口に入っても免疫の力で排除されてしまうからです。傷口をなめるのは、自然の理にかなった行動のようです。犬や猫などの動物もけがをしたら、ひたすらなめていますね。
 唾液の中には、出血を止める物質に加え、リゾチーム、免疫グロブリン、ラクトフェリン、ヒスタチン、ペルオキシダーゼなどの抗菌物質が含まれています。これらは協力して口の中の微生物の活動を抑えたり、殺菌する働きをしています。中でもリゾチームは、ペニシリンの発見で有名な細菌学者フレミングが見いだした物質で、唾液以外にも卵の卵白部分や動物の分泌液、例えば涙液、鼻汁、膣の分泌液、乳汁などに含まれて居ます。
 鳥類にとって大切な卵や、私たち人間にとって重要な組織(口、目、膣)、それに赤ん坊を、微生物の感染から守るための天然の殺菌物質です。殺菌作用に加え、局所の炎症を抑える作用も知られており、現在では化学的に合成されて風邪薬などに使われています。
 口の中の傷がめったに化膿せず、皮膚のけがに比べて早く治るのは、こうした唾液中の抗菌物質の働きによるものですが、もうひとつ唾液中のFGF(上皮成長因子)という成分が関係しています。これについては次回にお話ししましょう。(北大病院歯科診療センター講師)
                  H23.6.29 北海道新聞

ためになるお口の話 ぬるぬるの正体ムチン

「うがいをすればするほど口の渇きがひどくなるんです」口の渇きに悩む多くの人が、そんな経験をしているようです。渇きを癒そうと水で何度もうがいをしたら、渇きが余計にひどくなる-。これはうがいのしすぎで唾液中の大事な物質まで洗い流してしまうからです。
 その物質は「ムチン」と呼ばれる、ぬるぬるした粘液成分で、トロロイモやナメコ、納豆にも含まれています。また、動物の分泌する粘液には、ほぼ全てムチンが含まれており、口をはじめとして消化管、鼻腔、膣、目の表面の粘膜はムチンの膜に覆われています。ムチンには、粘膜に対する保水・保湿作用と潤滑・保護作用があります。
 例えば、目は、ムチンを含む涙液により、まばたきや眼球をぐるぐる動かしても痛むことはありません。口の中では、唾液のムチンが舌や頬などの粘膜の働きを滑らかにし、食べ物の摂取や発声発音などを助け、粘膜が傷つかないよう保護してくれるのです。また、ムチンの膜は保水性が高く、その下の粘膜の水分蒸発を防いでくれます。さらに、食品中の有害化学物質や農薬、毒素、ウイルスが口の中や消化管の粘膜表面に触れるのを防げる、天然の防御層となっています。
 唾液が気持ち悪がられ、嫌われる元凶は、ぬるぬるして糸を引くムチンですが、その姿とは裏腹に本当に大切な働きをしているのです。
 頻繁にうがいや歯磨きをするとムチンの補充が追いつかなくなり、かえって口の乾燥感が強くなるのは間違いありません。口の中が乾いてベタベタするからといって、何度もうがいをしたりせず、定期的に水分を取るようにしましょう。
      2011年(平成23年)6月22日(水曜日) 北海道新聞

始めよう、キシリトール習慣 6.4から「歯の衛生週間」

1997年、虫歯のない社会へ。を目標にデンタルサポートガムとして発売されたのがロッテのキシリトールガム。キシリトールとは、虫歯の原因になる酸を作らない天然素材の甘味料で、シラカバやカシの木など植物から採れる成分をもとに作られている。
 このキシリトールに、歯の再石灰化を増強する”フノラン”(フクロノリ抽出物)とリン酸一水素カルシウムを配合したのがロッテのキシリトールガム。同社によると、この2つの組み合わせで再石灰化が脱灰層全体により強く働くのだという。そして、この3つの成分を含んでいるのはロッテだけで、キシリトールを関与成分として唯一特定保健用食品に許可されている。
               夕刊フジ 2011.5.26

歯に「トレー」かぶせ除菌 避難生活時、口の健康に貢献も

虫歯になったら削って埋めてというのが、これまでの一般的な歯科医療のイメージだ。しかし、予防重視に転換する取り組みが専門家の間で進んでいる。
 専用の「トレー」を使って口の中にも薬が使えるようにするなどの方法で、夏には大学で歯科医向けの研修も始まる。関係者はこの技術は東日本大震災のような災害時、避難生活での口の健康にも貢献しうるとアピールする。
 高齢化が進み、歯の健康がより重要になっている。虫歯や歯周病に、より注意を払ってほしい。口の健康は、がんや呼吸器系疾患、心血管疾患、肥満、糖尿病などさまざまな病気のリスクを高めることも分かってきたと患者の意識改革もアピールする。
               産経新聞 2011.5.23

口やあごに激痛「三叉神経痛」 神経への圧迫なくし改善

口やあごの周りなどに、電気が走るような激痛が数秒から数分間続いて起こり、繰り返す三叉神経痛。かつては原因不明とされていたが、三叉神経が血管に圧迫されているのが主な原因であることが細菌わかってきた。現在は血管を神経から引き離す手術「減圧術」が、痛みをほとんどなくす効果を上げているという。
               読売新聞(大阪)2011.5.22

◆キスでうつる可能性がある主な感染症◆

◎【伝染性単核球症(キス病)】・・・潜伏期間4~6週間。風邪に似た症状が現れる
 ◎【口唇・性器ヘルペス】・・・潜伏期間2~10日。口唇や性器に小さい水疱が多発し、破れると潰瘍状になって痛かゆい
 ◎【梅毒】・・・潜伏期間3週間。感染部に痛くないシコリができる。治療せずに重症化すると脳神経や心臓に障害が出る
               夕刊フジ 2011.5.23

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