(医)社団〇会(厚〇市、設立199〇年9月、)は4月20日、地裁支部より破産開始決定を受けた。破産管財人には〇弁護士が選任された。
負債総額は約1億1900万円。
「歯科クリニック」を運営し、
歯科診療所として相応の患者を抱えていた。しかし、20〇年に院長であった氏が、病気を理由に診療できなくなった。このため、親族が実質的に事業を承継したものの、業績不振が続いていた。具体的な打開策などもなく、支えきれなくなり今回の措置となった。
(医)社団〇会(厚〇市、設立199〇年9月、)は4月20日、地裁支部より破産開始決定を受けた。破産管財人には〇弁護士が選任された。
負債総額は約1億1900万円。
「歯科クリニック」を運営し、
歯科診療所として相応の患者を抱えていた。しかし、20〇年に院長であった氏が、病気を理由に診療できなくなった。このため、親族が実質的に事業を承継したものの、業績不振が続いていた。具体的な打開策などもなく、支えきれなくなり今回の措置となった。
静岡県と静岡社会健康医学大学院大(静岡市葵区)は国民健康保険の特定健診や医療、介護の情報を保管する「国保データベース」を活用し、歯科口腔(こうくう)の健康課題に関する分析結果をまとめた。1年間に歯科を受診した県民は半数以下にとどまり、糖尿病患者の受診割合はそうでない人に比べて低いことが判明。年代別や地域別のデータを県や市町の施策に生かし、受診率の向上を促す。
匿名化された静岡県内の被保険者約200万人のビッグデータから重複事例などを整理し、2015~19年度の5年分を解析した。
19年度に1回以上歯科を受診した人の割合は46・0%で、15年度の42・3%から年々増加した。19年度の受診割合は男性43・6%、女性47・9%。年代別は20代が21・6%で最も低く、70代が54・3%で最も高かった。
40歳以上の歯科受診割合を地域別にみると、藤枝市が52・8%で最も高く、浜松市、湖西市、清水町、長泉町も50%を超えた。伊豆は受診割合が低い市町が多く、最も低い松崎町は30・0%にとどまった。市町の比較については「人口10万人当たりの歯科医師数や所得情報なども考慮した解析が必要」と指摘した。
糖尿病患者の受診割合は男性44・1%、女性45・9%で、糖尿病でない人より男性で1・7ポイント、女性で4・1ポイント低かった。そしゃく状態についても分析したところ、「ほとんどかめない」と回答した人は歯科受診割合が低いことも分かったという。
分析結果は県の次期歯科保健計画に反映させるほか、市町とも共有する。歯と口の健康は全身の病気リスクに影響するとされ、報告書では「歯の数と寿命」「歯周病と循環器疾患」「口腔の健康と認知症」などをテーマにしたエビデンス(根拠)コラム集も掲載した。
データ分析を取りまとめた同大学院大の佐藤洋子講師(医療統計学・歯科学)は「定期的な歯科受診によって歯と口の健康を保つことができる。年代別や地域別に受診割合を向上させるための対策を進めることで、健康寿命の延伸につなげたい」と話す。
本年5月19日の厚生労働省通知により、子供用歯磨剤「チェック・アップコドモA」(以下本製品)の使用後にアナフィラキシーを発現した事例が、2022年12月から2023年5月の間に3件報告されています。本製品の使用とアナフィラキシーの発現との因果関係は明らかにされていませんが、厚生労働省は,今後本製品の使用に関する安全性についてより注視する必要があるとしています。それを受けて、ライオン歯科材料株式会社より、本製品を患者様に推奨するにあたって、患者様のアレルギー様症状の既往や喘息の既往等を確認するように注意喚起されています。詳細は以下URLよりご確認の上、ご対処いただきますようよろしくお願いいたします。
厚生労働省通知
https://www.mhlw.go.jp/content/001098618.pdf
ライオン歯科材料株式会社より注意喚起文
https://acrobat.adobe.com/link/review?uri=urn:aaid:scds:US:d36bad9f-f4b5-3350-8cea-be05ce6c1536
「転職経験あり」と回答した歯科衛生士は9割以上で、職場を選んだときに重視したポイントでは、「勤務地・通いやすさ」が最も多く、「仕事内容・業務内容」「給料・待遇面」の順で多かった。
デンタルサポートが調査したもので、転職経験の有無と回数では、95%が「転職経験あり」と回答、「3回」27.9%、「2回」15.1%、「1回」13.6%だった。さらに、転職のタイミングでは「次が決まったらすぐ」25.1%、「年度末などの区切りのいいタイミング」22.8%、「ボーナス・賞与支給後」8.2%と、人材の流動性が高いことが分かった。退職理由では、「人間関係への不満」11.1%が最も多く、「結婚のため」10.4%、「出産のため」8.8%、「仕事内容への不満」7.8%、「経営方針が合わない・共感できない」6.5%、「キャリアアップできないと感じた」6.1%などの結果が出た。
【歯科通信】
歯周病は、自覚症状が発現するころには重篤化していることが多く、リスク判定に基づく早期発見・早期治療が重要となる。既存の歯周病検査は重症度の診断を目的とするだけで、簡易にリスク判定を行える検査は存在していなかった。
東北大学病院の石井京子 歯科衛生士、東北大学大学院歯学研究科の梶原貴子 歯科衛生士、八幡祥生 准教授、齋藤正寛 教授らのグループはSillHa唾液検査装置(アークレイ社)を用いた唾液中の白血球エステラーゼ活性が歯周病の炎症状態の改善に伴って低下することを明らかにした。この方法は唾液を試験紙に染み込ませて機械で読み取るだけで短時間に検査することができるため、簡便に歯周病のリスク判定を行うことができる検査方法となることが期待される。
現在、国が推進している「国民皆歯科健診」の実現につながる可能性があるとも言われている。
【日本歯科新聞】
下顎には、神経と血管が走行する重要な解剖学的構造である「下顎管」がある。例えばインプラント治療では、神経損傷を避けるため、下顎管から2mm以上の安全マージンが推奨されるなど、その位置把握は歯科治療で重要な意味を持つ。歯科用コーンビームCT(CBCT)から下顎管の位置を把握する際には、個人差や人種的差異のために手動では難しい場合もあるなど、より正確で自動化された手法の開発が求められている。
フィンランドのアールト大学などによる多施設共同研究では、下顎管の位置を特定するAIモデルの評価を行っており、その研究成果はScientific Reportsに発表されている。「モデルの生成した下顎管の位置」に関する臨床評価として専門家によるレビューを受けたところ、96%で臨床的に十分使用可能、という高い評価がなされたとする。
著者でアールト大学のJaakko Sahlsten氏は「AIモデルの学習で課題となったのは、3D画像に写る下顎管の大きさが画像全体のデータに比べ非常に小さいという、トレーニング素材のアンバランスさだった。臨床評価を受け、我々はこのモデルがうまく機能していると強く確信している」と語った。
■ メルマガニュース
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オンライン資格確認未導入~「すぐに個別指導は行わない」
― 日歯・堀 会長
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日本歯科医師会の堀 会長は20日の会見で、今月から原則義務化となったオンライン資格確認について、未導入医療機関に対してはすぐに個別指導を行うのではなく、まずは個別の改善を促す方針で厚労省と合意していると明らかにした。
オン資未導入で、経過措置の届出をしていない医療機関に対しては「社会保険診療報酬支払基金から個別にメールで経過措置を知らせる」「ポータルサイトなどの委託先から電話で勧奨する」「Eラーニングによる集団指導を行う」などの方針で合意しているという。
【メディファクス】
医科と歯科の具体的な連携について教えてください。
これはセンター設立以前から行っているのですが、特に手術や化学療法・移植手術の前には口腔ケアが必須のため、歯科に紹介していただいています。手術前に口腔ケアをすると消化器系の手術における傷口の感染率や、化学療法後の発熱の割合が低下するとのデータがあるほか、ビスホスホネート製剤など抜歯と相性の悪い薬もあるため、手術前や該当薬の投薬前には、歯科でのチェックや口腔ケアを欠かさず行っているのです。口腔ケアとしては、口腔内のクリーニングを行い、口の中の細菌数を減らす作業を行っています。時間がある場合は歯の治療を行ったり、抜歯が必要な歯を抜いたりもしています。化学療法を行う場合は、放射線が当たった後に歯を抜くと予後が悪いと言われているためです。
この医科と歯科の連携は2010年から当院で実施しており、現在医科から歯科へは、月に300人前後の口腔ケアの紹介があります。医科歯科連携での歯科医の紹介数は大学病院の中でもトップレベルです。口腔ケアは医科の治療が成功するための一つの要因でもあり、非常に重要な工程であると考えています。
――医師が患者の診察をする上で、口腔面で注意すべきことは何でしょうか。
医科の面から見ても、口腔ケアのメリットはとても大きいと思います。感染源を清潔にする、無くすといった意味合いで考えた際に、口腔ケアは非常に重要です。医科には口腔面と病気の関連性を非常に良く理解されている先生がおり、例えば消化器内科系の先生からは、肝臓の疾患と口腔面の不衛生とはかなり関わりがあるとのことで、口の中の状況を確認してほしいとの依頼を受けることがあります。医科の先生方には、口腔内の状態が身体の病気の原因になることを理解したうえで、歯科にアプローチしていただければと思います。
今までに口腔総合診療科で医科から紹介を受けた患者さんを多数診てきましたが、自主的に診療を受けに来る患者さんとは異なり、紹介の場合は、口の中の状態がかなりひどい方が多いです。上の歯が全て虫歯で歯が無かったり、もう抜くしかない状態になったりしている方もたくさんいました。そういった方は恐らく口の中に劣等感を持っており、恥ずかしくて歯科には行けないとすら感じている場合が多く、長い間治療を放置してしまっています。そのため「通院している歯科がある場合はよく診てもらった方が良い」など、歯科へ行くきっかけとなるようなアドバイスをしていただけると良いですね。
――医科と歯科の連携に関して先生が感じている課題は。
歯科から医科に患者さんを紹介する際に、患者さんの口腔内の状況を伝えづらいことです。例えば、糖尿病と歯周病の両方で通院している患者さんを診る場合、歯科では糖尿病の状態を検査結果などの数値ですぐに理解することができます。しかし、歯科はそういった検査値があまりなく、現在の状況を説明したり、理解してもらったりすることが難しいです。
「歯周病の状態はどうですか?」と患者さんや医科の先生に聞かれても、重症や中程度や軽症などと言うしかなく、やはり皆さんピンとこないのではないかと思います。歯周病だけでなく、今の口腔内の状態を患者さんや医科の先生に分かりやすく数字で表現できないと、状況を理解するのはなかなか難しいのではないでしょうか。メタボリックシンドロームの場合は腹囲などの理解しやすい基準がありますが、歯周病も検査をして数値が100以上であれば歯周病の可能性ありなど、そういった分かりやすい形で提示しないと口腔内に興味を持ってもらえないだろうと感じています。そのため、今後は分かりやすい数値での発信に関して方法を検討していきたいと考えています。