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オーストラリアで FDI 世界歯科大会 日歯代表団、各国と意見交換し交流深める

オーストラリアのシドニーで開催されている FDI(世界歯科連盟)世界歯
科大会に出席している日本歯科医師会(以下、日歯)代表団は、9 月 21 日
から公式行事に臨みました。
21 日午前の 7 カ国歯科医師会会議(日本、アメリカ、イギリス、カナダ、
オーストラリア、ニュージーランド、韓国)では、各国の抱えている課題を
共有するとともに、それらの解決に向けて意見交換を行いました。日歯から
は、「各国の歯科医療費の現状」を議題に挙げ、各国においても関心の高さ
がうかがえる活発な情報交換がなされました。これを受け、日歯代表団は、
疾病予防が保険給付の対象とされていない国も多く見受けられることから、
予防に対する予算措置がなされるよう FDI として政府に提言を行うことを
提案しました。また、他の参加国からは
「ヘルスケアデータに関する利用規則
と権利」、「広く国民の歯科保健を網羅
する制度」、「各国歯科医師会と政府/
保健省の関係」等の議題が挙がり、日歯
からも情報提供しました。次回の 7 カ国
会議は来年の FDI 世界歯科大会(トル
コ・イスタンブール)の際に開催される
ことが決まりました。

令和5年度「医療安全推進週間」について

令和5年11月19日(日)~11月25日(土) (毎年度11月25日を含む1週間)

厚生労働省では、「患者の安全を守る」ことを中心とした総合的な医療安全対策を推進するため、2001年から各関係者の共同行動を「患者の安全を守るための医療関係者の共同行動(ペイシェント・セーフティ・アクション)」と命名し、様々な取り組みを推進しています。その一環として、医療機関や医療関係団体等における取り組みの推進を図り、また、これらの取り組みについて国民の理解や認識を深めていただくことを目的として、11月25日(いい医療に向かってGO)を含む1週間を「医療安全推進週間」と定めています。

行政機関、医療関係団体、医療機関等においては、この週間を中心として、医療安全向上のため、ワークショップやセミナーの開催、研修の実施など様々な取り組みを進めています。

新型コロナウイルス感染症の発生に伴う消毒用エタノール関連事務連絡 の廃止について

新型コロナウイルス感染症の発生に伴う消毒用アルコールの需要が増加している
状況に鑑みた臨時的・特例的な対応として、医薬品及び医薬部外品たる手指消毒用の
エタノール並びに手指消毒用エタノール以外の高濃度エタノール製品(以下「高濃度
エタノール製品」という。)を用いた手指消毒については、「新型コロナウイルス感
染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用について」(令和2年3月 23 日厚生
労働省医政局経済課、医薬・生活衛生局医薬品審査管理課、医薬・生活衛生局監視指
導・麻薬対策課連名事務連絡)、「消毒用エタノールの他の事業者への提供について」
(令和2年4月9日厚生労働省医薬・生活衛生局総務課、医薬・生活衛生局監視指導・
麻薬対策課連名事務連絡)、「新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノ
ール製品の使用について(改定)」(令和2年4月 10 日厚生労働省医政局経済課、
医薬・生活衛生局医薬品審査管理課、医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課連名事
務連絡)、「新型コロナウイルス感染症の発生に伴う薬局等での高濃度エタノール製
品の取扱いについて」(令和2年4月 16 日厚生労働省医薬・生活衛生局総務課、医
薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課、医薬・生活衛生局医薬品審査管理課連名事務
連絡)、新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用につい
て(改定(その2))」(令和2年4月 22 日付け厚生労働省医政局経済課、医薬・
生活衛生局医薬品審査管理課、医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課連名事務連絡)
及び「新型コロナウイルス感染症の発生に伴う薬局等での高濃度エタノール製品の取
扱いについて(改定)」(令和2年4月 22 日付け厚生労働省医薬・生活衛生局総務
課、医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課、医薬・生活衛生局医薬品審査管理課連
名事務連絡。以下「消毒用エタノール関連事務連絡」という。)において、新型コロナ
ウイルス感染症の影響を踏まえた取扱いを示していたところです。
今般、流行状況の変化等を踏まえ、本事務連絡は令和6年7月1日から適用するこ
ととし、従前の消毒用エタノール関連事務連絡は、令和6年6月 30 日限り廃止する
こととしましたので下記のとおり周知徹底をお願いします。

新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけ変更に伴う往診に係る 診療報酬上の臨時的な取扱いの廃止について(

自宅・宿泊療養を行っている者への往診の診療報酬上の取扱いについては、「新型コ
ロナウイルス感染症にかかる診療報酬上の臨時的な取扱いについて(その 42)」(令和
3年4月 21 日厚生労働省保険局医療課事務連絡。)の問1において、一定の場合に保
険医療機関の医師が患者等に電話した場合でも往診料が算定できる臨時的な取扱い
(以下「旧取扱い」という。)が示されていたところです。
また、旧取扱いについては、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけの変
更に伴い、「新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけの変更に伴う施設基準
等に関する臨時的な取扱いについて」(令和5年4月6日医療課事務連絡)において廃
止されており、令和5年5月8日以降は、都道府県等に委託された事業者から情報提供
を受けた医師が患者等に電話等を行った場合、往診料は算定できない新型コロナウイ
ルス感染症流行前の取扱いに戻っております。
令和5年8月2日の中央社会保険医療協議会においても、令和3年度以降、15 歳未
満の患者の往診料の算定回数が大きく増加しており、旧取扱いの影響がどうなってい
るのか検証すべきと指摘があったところ、旧取扱いの廃止について、改めて貴管下の保
険医療機関へ周知いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

「マイナンバーカードによるオンライン資格確認を行うことができない場合におけ る対応等に対する疑義解釈について」の一部改正について

マイナンバーカードによるオンライン資格確認を行うことができない場合の診療
報酬等の請求等については、「マイナンバーカードによるオンライン資格確認を行
うことができない場合における対応等に対する疑義解釈について」(令和5年8月
3日付け厚生労働省保険局保険課、厚生労働省保険局国民健康保険課、厚生労働省
保険局高齢者医療課、厚生労働省保険局医療介護連携政策課、厚生労働省保険局医
療課事務連絡)により、その具体的な取扱いを整理しているところですが、今般、
当該取扱いの一層の明確化を図るため、同通知を別紙のとおり改正することとした
ので、内容について御了知いただくとともに、適切に運用いただくようお願いしま
す。(

頭頸部の身体診察 その2――口腔・喉頭の診察

口腔・咽頭の診察
 口腔の観察では、口腔粘膜、口蓋扁桃、口蓋垂、咽頭後壁の順に診察を進めます。

(1)口腔粘膜
 口腔粘膜の観察では、粘膜の湿潤の程度と粘膜上に現れる色素沈着などの異常所見を探すように観察します。

① 体液量減少
 身体所見上、最も体液量減少と相関するとされているのが、舌の乾燥、溝状舌(図1)、口腔粘膜の乾燥です1)。口腔粘膜の乾燥を評価する際は、舌圧子を頬粘膜に当てたときに、舌圧子が貼りつくかどうかでも評価できます(図2)。


図1 体液量減少による溝状舌


図2 口腔内の観察
体液量減少が疑われる患者さん:舌圧子が頬粘膜に貼りついている。

② Koplik斑
 麻疹に疾患特異的な所見とされ、紅斑を背景として頬粘膜に白い、砂状の斑状構造物として観察されます(図3)。


図3 Koplik斑
大船中央病院 須藤博先生のご厚意による。

 Koplik斑は麻疹ウイルスに感染してからおよそ10~14日後、皮疹が出現する約2日前に出現します2)。麻疹は発熱、咳嗽などの前駆症状期は一般的な急性上気道炎との鑑別が難しく、Koplik斑は麻疹の早期診断のきっかけとなるため、流行している場合は基本的な感染対策を行ったうえで、ぜひ確認しておきたい所見です。

(2)口蓋扁桃
 口蓋扁桃の観察では、扁桃腫大の程度、発赤の有無、滲出液や白苔の付着などを確認します。急性扁桃炎などにより口蓋扁桃が腫大している場合は、Mackenzie分類を使って腫大の程度を分類します(図4)。


図4 Mackenzie分類

(3)口蓋垂
 口蓋垂を観察する際は、口蓋垂が正中にあるかどうか、左右どちらかに偏位していないかどうかを確認します。

 特に咽頭痛を訴える患者さんで口蓋垂の偏位が観察されるときは、扁桃周囲膿瘍である可能性があります。扁桃周囲膿瘍ではhot potato voiceと呼ばれる、熱いジャガイモを口に含んで喋っているような含み声が特徴的です。

(4)咽頭後壁
 咽頭後壁では、後鼻漏の有無やリンパ濾胞の有無を確認します。

 急性上気道炎では咽頭後壁に赤色のリンパ濾胞を認めることがあり、特にインフルエンザウイルスによる感染では、濾胞の境界が明瞭で、イクラのような外観を呈することがあります(画像は文献3を参照)。

歯科衛生士不足に歯止め 山梨県歯科医師会

山梨県歯科医師会の吉田英二会長は11日、歯科衛生士の不足に対応するため、県歯科衛生専門学校の学生への修学資金貸付制度を設けたことに、「口腔の健康づくりを支える仕事に興味を持つ人が増えてほしい」と切り出した。

 貸与額は年額43万2千円。県内医療機関に5年間勤務するなどの条件で返還を免除する。歯の健康に対するニーズが高まり、要介護者への訪問口腔ケアも多いとして、「歯科衛生士の役割は広がっている。チーム医療を行う上でも不可欠な専門職だ」と強調した。

 続けて「仕事内容を詳しく知らない県民も多い。啓発イベントを通じてPRしたい」とも。人材不足に歯止めをかけるため力を尽くす構え。

「歯生え薬」実用化目指す 京大ベンチャー、来夏治験

歯を生やす「歯生え薬」の実用化に、京都大発のベンチャー「トレジェムバイオファーマ」(京都市)などのチームが取り組んでいる。2024年7月ごろから健康な成人で薬の安全性などを確かめる臨床試験(治験)を始め、30年ごろの実用化を目指す。チームは「世界初の試み」としている。

 チームは、歯の成長を抑制するタンパク質「USAG―1」の働きをなくす抗体薬を開発。人には乳歯、永久歯とは別に、新たな歯になり得る「芽」のようなものがあるが、通常は生えずになくなる。薬はこの芽に働きかけ、成長を促す。

 18年、歯の数が少ないマウスに薬を投与し、歯を生やすことに成功した。人と同様、乳歯と永久歯があるフェレットでは永久歯の内側から新たな歯が生えた。

 25年からは生まれつき永久歯の数が少ない「先天性無歯症」の2~6歳の子どもを対象とした治験を始める予定。歯の芽の成長を狙い、静脈注射で薬を1度投与する。

 虫歯などで歯を失った成人の治療も将来的には視野に入れている。同社創業メンバーで北野病院(大阪市)の高橋克(たかはし・かつ)歯科口腔(こうくう)外科主任部長は「子どもの場合、歯が生えないと顎の骨の発達などにも影響する。歯生え薬で悩みに応えたい」と話した。

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