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口が臭い人は胃が弱く口内炎もできやすい?

口が臭い人は、胃が弱いとか胃腸が弱いと口内炎ができやすいとか昔からよく聞く。これって本当なのだろうか。口臭と胃腸とどんな関係があるのだろうか。
 口臭や口内炎がある人がみんな、胃が弱いとは言えません。ただし、胃の内容物が食道へ逆流する場合には、それが口臭の原因となることはあります。『逆流性食道炎』などが代表的です。この病気は、胃が弱いというよりも、胃と食道をつなぐ部分のしまりが悪いため逆流が生じるものです。
 口臭にはさまざまな原因があるが、圧倒的多いのは「虫歯」「歯周病」「歯垢」などの口腔内の雑菌によるもの。また虫歯の治療でかぶせた金属が劣化し、穴があいてしまったところに再び虫歯が進行して、口臭のモトになっているケースもある。これらは、虫歯などの治療で改善できるという。
 さらに、自分は神経質になることで、本当は口臭や嫌な臭いがないのに、あると感じてしまう「心因性」の口臭というものもあるそうだ。この場合は、実際に口臭がないだけに、モトとなる心的原因を解消する必要がある。
 一方、注意したいのは、呼吸器系や耳鼻咽喉科系の疾患が口臭の原因となる場合で、特に気づきにくいのは「鼻」のと関係性だとか。鼻になんらかの疾患があると、呼吸が苦しくなるため、口呼吸をすることがどうしても多くなります。口が開いていると、口腔内が乾燥するので雑菌は繁殖しやすくなり、口臭も強くなる傾向があるんです。
              夕刊フジ 2011.4.30

お世話になった恩返し 夫婦で歯科治療に全力

【宮城県南三陸町の歯科医師Oさん(58)】

 住宅兼診療所の2階にある時計は午後3時20分、3階はその4分後で止まっていた。津波はすごい速さでせり上がった。

 地震が来て、患者さんとスタッフを「家に帰るな、避難所へ行け」と急いで送り出した。火の元の確認をして遅れたけど、高台の神社に逃げて助かった。故郷の南三陸町歌津地区で開業して26年。着ていた白衣のほかは、すべて津波に持っていかれた。

 歯科医師会から提供されたバスを自分で運転して毎日避難所を回った。趣味で大型免許を取っていたのが役に立ったね。入れ歯をなくしたお年寄りが多かったけど、材料も道具もない。応急処置しかできないのが、つらかった。3カ月たってやっと作れる状態になって、それでもまだできたのは16人分だけだな。

 6月になって気温が上がり、バスでの巡回治療も限界に近づいてきたので、空いていたショールームを借りて10日から臨時の診療所を開いた。泥だらけの旧診療所から、流されずに残った器具を拾い集めて一つ一つ洗った。診療用の椅子は廃業した知人からもらった。

 妻も歯科医。2人で時間いっぱい働いている。もう1台椅子があれば、もっと患者さんを診られる。自分が診療所にかかりきりなので、避難所で口腔(こうくう)ケアの指導ができる歯科衛生士を県から派遣してもらえれば助かる。

 地区には私たちしか歯科医がいない。本当は別の町に移れば楽だけど、今までさんざん町の人にお世話になったんだから。夫婦で恩返しですよ。
2011年6月17日 提供:共同通信社

歯科医院に4千万賠償命令 抗菌薬使わず感染症

抜歯後に抗菌薬を投与されず、感染症から顎の骨髄炎になったとして、名古屋市の40代男性が名港鈴木歯科医院(同市港区)に約1億8500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、名古屋地裁は15日、医院に約4千万円の支払いを命じた。

 判決理由で永野圧彦(ながの・あつひこ)裁判長は「強い痛みが持続していたことから感染症を疑い、抗菌薬を投与すべきだった。十分な予防措置をしなかったため、抜歯後、菌に感染、骨髄炎に進行した」と医院の責任を認めた。

 男性側は流動食しか取れなくなり、完全に労働能力を失ったと主張したが、永野裁判長は「労働能力への影響が大きいとは言えない」として、失われたのは35%と判断した。

 判決によると、男性は2004年8月、医院で親知らずの抜歯手術を受けたが、激痛で再受診。医院は消毒をし、鎮痛剤を処方しただけだった。その後、別の病院で「下顎(かがく)骨骨髄炎」と診断され、流動食しか食べられない状態になった。

「かむ食育」へ装置発案

「いただきまーす」長野喬木村立喬木第二小学校の6年生の教室。3月中旬の給食の時間、子どもたちが一斉に、かむ回数を数える機器「かみかみセンサー」をあごに装着した。養護教諭は、「よくかんで食べよう」「少し姿勢が悪いよ」などと声をかけて回った。この風変わりなセンサーは、あごの動きを感知し、かんだ回数を表示する。子どもの健康のため、かんだ回数を数える装置がほしいという発案で開発された。
              読売新聞 2011.4.30

日歯連盟 会費減免と見舞金を

日本歯科医師連盟は6月3日に新執行部発足後初めての臨時評議員
会を開き、東日本大震災被災会員に対し総額1億円程度の見舞金
を送ることを了承した。議事では被災会員の会費減免特例措置な
ど5議案を賛成多数で可決。高木会長は、与党議員らに早急な第2
次補正予算を求めていると述べ、会員のニーズに沿った迅速な支
援を約束した。さらに会長は歯科医療費の伸び悩みについて現状
のままでは良質な歯科医療は提供できないと話し、医療費に占め
る歯科医療費の割合を10%程度まで引き上げたいと述べた。
また、政治力を強化していくために人脈作りに重点を置くと述べ
た。

「かむ食育」へ装置発案

「いただきまーす」長野喬木村立喬木第二小学校の6年生の教室。3月中旬の給食の時間、子どもたちが一斉に、かむ回数を数える機器「かみかみセンサー」をあごに装着した。養護教諭は、「よくかんで食べよう」「少し姿勢が悪いよ」などと声をかけて回った。この風変わりなセンサーは、あごの動きを感知し、かんだ回数を表示する。子どもの健康のため、かんだ回数を数える装置がほしいという発案で開発された。
              読売新聞 2011.4.30

DBで歯の情報を照合 宮城、身元確認迅速に

東日本大震災で亡くなった人の身元確認を迅速化しようと、宮城県警と県歯科医師会は遺体の歯の治療状況と行方不明者のカルテをデータベース(DB)化し、パソコンを使って照合する作業を進めている。「一日でも早く家族の元に遺体を届けたい」と歯科医や警察官が奮闘。岩手、福島を含めた3県警の間で情報を照会し合える仕組みも検討している。

 宮城県歯科医師会などによると、検視の際に歯科医が治療痕や詰め物の材質などの診療情報を記録。歯の状態を1本ずつ数字で表し、パソコンでDBに入力する。並行して行方不明者が通っていた歯科医院からカルテを集め、内容を入力すると類似度の高い順に表示される仕組み。最終的には歯科医が目視で判定する。

 DBは埼玉県美里町の歯科医が開発したソフトを東北大の青木孝文(あおき・たかふみ)教授(情報工学)が改良した。青木教授は「膨大なデータから手作業で情報を取り出すのは難しい。検索できれば歯科医の士気も上がるのではないか」と指摘。研究室のメンバーが中心となって入力作業をしている。

 毎晩午後6時を過ぎると、診療を終えた歯科医ら数人が宮城県警本部の一室で身元確認作業を始める。仙台市の歯科医柏崎潤(かしわざき・じゅん)さん(46)は「DB化で作業効率が上がり、記録の重要性が実感できる」と手応えを感じている。

 1日に発見される遺体は現在5~10体。着衣が取れ、遺体の損傷が激しいため外見からの身元特定は困難だ。DNAが採取できない遺体もある。

 歯は死後の変化が少なく、歯型や治療痕がまったく同じ人はいない。DNAや指紋とともに身元確認の"三種の神器"と言われる。県警幹部は「三つの手段を総合的に判断して身元を特定している」と話し「行方不明者の通っていた歯科医などの情報を寄せてほしい」と呼び掛ける。

 さらに県警と県歯科医師会は、治療情報だけでなくエックス線画像のDB化も目指し、持ち運びできる装置で遺体の口腔(こうくう)内撮影を始めた。今後、行方不明者の画像と順次照合していく方針だ。
2011年6月13日 提供:共同通信社

全身麻酔の歯科治療 知的障害者に好評

 障害者専門の歯科診療施設で昨年始まった全身麻酔治療が好評だ。知的障害者の中には、治療への強い抵抗感から一般の歯科医院に通いにくい人が多く、全身麻酔は患者のストレス軽減や治療時間の短縮に効果を挙げている。ただ、受入れ患者数が限られているため、治療前の医師面談を受けるだけでも8ヶ月待ちで、診療態勢の早期拡充が望まれている。
              京都新聞 2011.4.23

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