インプラント周囲炎を防ぐためにはどんなケアをすればいいのか?自分でできるケアはまず、歯と歯茎の境目、歯と歯の間をしっかり磨くことです。電動歯ブラシと歯間ブラシを使い、仕上げに洗口液でうがいするのがお勧めです。ただし、しっかり歯が磨けているか否かは自分ではわからない。
インプラントの根元が化膿していても自分ではほとんどわかりません。3~6ヶ月に1度は歯科検診を受けるべきです。
日刊ゲンダイ 2011.4.12
インプラント周囲炎を防ぐためにはどんなケアをすればいいのか?自分でできるケアはまず、歯と歯茎の境目、歯と歯の間をしっかり磨くことです。電動歯ブラシと歯間ブラシを使い、仕上げに洗口液でうがいするのがお勧めです。ただし、しっかり歯が磨けているか否かは自分ではわからない。
インプラントの根元が化膿していても自分ではほとんどわかりません。3~6ヶ月に1度は歯科検診を受けるべきです。
日刊ゲンダイ 2011.4.12
75歳以上で自分の歯がほとんどない人や入れ歯を使っていない人は、歯が10本以上残っている人に比べ、認知症になる可能性が高くなることが、佐賀県歯科医師会などの調査でわかった。
かむ行為は脳に刺激を与えるので、歯がなかったり、義歯を適切に使っていない人の方が認知症になったり、症状の加速につながると考えられる。
佐賀新聞 2011.4.27
舌や歯茎など口の中にできる「口腔がん」。早期発見すれば治る可能性が高いが、口内炎や歯周病などと思い込んで進行してしまう場合もある。歯科治療中に見つかることもあり、札幌歯科医師会は「気になる症状があれば、まずかかりつけの歯科医や耳鼻咽喉科に相談してほしい」と呼びかけている。
口腔がんが疑われる主な症状の自己チェック
■口の中にしこりや腫れがある
■舌や歯茎、頬の粘膜に白くなっていたり、赤くなっている部分がある
■口内炎がなかなか治らない
■口の中が出血しやすい
■入れ歯が痛みや腫れで合わなくなった
■歯のぐらつきが続く
■抜歯後なかなか傷が治らない状態が続く
2011年(平成23年)5月18日
津波が町を破壊し尽くした宮城県石巻市の旧市街地で、かろうじて残った歯科医院が診察を再開した。「代々通ってくれた患者さんへの責任」。歯科医三宅宏之(みやけ・ひろゆき)さん(39)は同じ場所で続く歯科医院の4代目。がれきだらけの町で再起を誓う。
3月11日。処置中だった入れ歯がどこにいったか分からなくなるほどの揺れ。患者を帰すと、白衣のままの女性スタッフ4人と高台の自宅に逃れ、津波から助かった。
2階建ての歯科医院は1階が泥に埋もれ、診察室のある2階の床まで水が達した。周囲の家や店は壊滅状態だったが「周りに何もなくなった中で昔ながらの歯科医院に電気がついていれば安心するじゃないか。ここでやれということなのかもしれない」。同じ場所での医院の継続を決めた。
つながるようになった携帯電話で連絡を取り合い、三宅さんと女性スタッフ4人が医院に集まったのは3月31日。同日と4月1日は4人のうち2人が相次いで誕生日を迎える。それまでは外食など特別なお祝いをするのが習わしだった。
前日の30日に仙台市まで行き、2人の誕生ケーキを用意した。3月は11日までしか働いていないが、1カ月分の給与を渡した。遺体の検視で歯型の記録を担当する警察歯科医でもある三宅さんは遺体安置所に通う毎日だったが「大事にしていた」お祝いだけはやりたかった。
5月10日、水道が開通し医院を再開。玄関には、身元確認にカルテが必要な場合は、三宅さんの携帯電話に連絡をするよう番号を張り出している。患者からは死者、行方不明者が30人ほど出た。
震災前は「難しい技術を習得できれば患者に還元できる」と学会に参加したり、大学院で博士号を取得したりした。検視に携わった遺体は約800人。すがりついて泣く遺族を間近で見るうち「人生観が変わった」。
日に約30人が訪れた患者は数えるほどになり、収入減は覚悟の上。スタッフたちは大潮になれば道路が水浸しになる周囲の環境に不安げだ。それでも再開後「先生のところじゃないと」とわざわざ来てくれる患者がいる。「やれる範囲で患者さんに接していけばいい。意地でもここでやる」。固く決意している。
被災地での健康維持に、入れ歯の問題が浮上している。ケースがないため、入れたままで口の中に雑菌が繁殖したり、避難時に入れ歯をなくしたため食事ができなかったりなどの事例がある。いずれの場合も、体力を弱める恐れがある。
入れ歯を入れたままにしておくと雑菌が繁殖する。入れ歯は就寝時には必ず外して洗浄。水がなければウエットティュシュペーパーで拭くだけでも汚れを落とすことができる。避難する時に入れ歯をなくしてしまった人も多い。食べ物を無理に口にすると歯茎を傷つけてしまうし、十分に食べられないと低栄養状態になる。
入れ歯がない場合は、おかゆなど軟らかいものを用意し、栄養をとるようにしてほしい。食べることは生きる喜びの一つ。しっかりご飯を食べられれば、復興に向けた力を盛りあげられると意気込む。
日本農業新聞 2011.4.21
飲み物や食べ物に含まれる酸が、健康な歯を溶かしていく「酸蝕歯」。知らず知らずのうちに進行し、一度溶けた歯は元に戻らないという。ひどくなると知覚過敏になったり痛んだり。虫歯にもなりやすくなる。どうすれば防げるのだろう。
スポーツをした直後や睡眠時には唾液が出にくい。運動後にスポーツドリンクを飲んだ後は、一口の水で中和しよう。寝る前にワインやビールを飲んだら、そのまま寝るのはよくない。うがいをしよう。歯を溶けにくくする、フッ素入り歯磨き剤やリン酸カルシウム入りのガムもお薦めだ。
初期症状は、前歯がすけたり、色が茶色っぽくなったりする。エナメル質が溶け、象牙質が露出すると、知覚過敏や痛みの症状は出ることもある。すり減りがひどい場合は、マウスガードを作ったり、歯の表面を樹脂で薄くコーティングするなどの治療をする。
ひょっとして酸蝕歯?
① □ 炭酸飲料やスポーツドリンクをよく飲む
② □ ワインが好き
③ □ ミカンやグレープフルーツなどかんきつ系の果物をよく食べる
④ □ げっぷや嘔吐(おうと)を繰り返す
⑤ □ よく歯ぎしりをする
⑥ □ 歯が平らになってきた
⑦ □ 前歯の先が茶色っぽくなってきた
⑧ □ 水がしみる
ドクター田上の診断
①~③は酸性が強い飲み物や食べ物です。該当する人の口の中は、歯の表面が溶けやすい環境にあります。④によって逆流する胃液も強い酸性なので注意が必要。
⑤の場合、歯がすり減りやすく酸蝕歯が進行しやすくなります。⑥~⑧は、ある程度進んだ状態かもしれません。歯科医に診てもらうことを勧めます。
朝日新聞 2011.4.18
人類に近いチンパンジーやボノボ以外の霊長類には見られない行動で、人類は200万年以上前から、花嫁を迎えるような特性を持っていた可能性を示すという。
研究グループは、南アフリカの洞窟で発見された約240万~170万年前の猿人のアウストラロピテクス・アフリカヌスと、パラントロプス・ロブストスの計19体の歯の化石を調査。
化石に含まれる放射性ストロンチウムの同位体の割合を分析した結果、歯が小さく女性とみられる9体のうち、5体は数キロ~数十キロ以上離れた場所から移住してきたとみられるのに対し、男性は10体のうち1体だけだった。
放射性ストロンチウムは岩石の中に含まれ、その土地の特徴によって、含まれる同位体の割合が微妙に異なる。歯のエナメル質は子どもの時に暮らした土地の特徴を保持しているとされ、エナメル質や周辺の土地の放射性ストロンチウムを比べることで初期人類の移動が推測できたという。
生命に関わる誤嚥性肺炎は、繁殖した口内の細菌が食べ物やだ液などと一緒に誤って気管にんのみ込まれ、肺に達することによって起きる。避難所生活の疲労が免疫力を下げ、重症化する危険度を押し上げる。もちろん歯周病や虫歯の発症、悪化を招かないためにも口の中のケアは大事だ。
歯ブラシが手に入らない被災直後でも「手元にある物でできる限り食べかすと歯垢を取り除いて」と中尾部長は強調する。カーゼを指に巻いたり、ティッシュペーパーやタオルを湿らせるなどして歯の表面をふき、歯肉をマッサージする。
北國新聞 2011.3.25