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いびき ① 眠気のない睡眠時無呼吸症候群も

 いびきによって一時的に息が止まる睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、03年にJR山陽新幹線の運転士が居眠り運転トラブルをきっかけに注目を集めた。いびきは、舌根が沈み、気道咽頭がふさがれて起きる。その時、10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上、あるいは一晩(7時間)に30回以上でSASと診断される。熟睡感が得られず、常に眠気が抜けないイメージが一般的だが、谷川武・愛媛大医学部教授は「眠気の自覚がないSASの方がむしろ多く危険」と指摘する。06年にトラック運転手5287人を対象とした調査では、10%に中等度以上の睡眠呼吸障害を確認した。だが眠気を聞くテストでは、重症者の76%が自覚していなかったことが判明。慢性的な眠気を加齢による疲れやすさと誤解し、缶飲料たたばこで紛らわすことが多いと考えられるという。
              毎日新聞 2011年2月15日

かぶせ物の材料は何がいい?特徴を知り合ったものを

かぶせ物の材料は大きい分けて金属、プラスチック、セラミック、ハイブリッドセラミックに分けられます。保険が利く金属は、天然の歯よりかなり硬く、かみ合わさる歯をすり減らしてしまう半面、丈夫さ、費用の点でメリットが大きいです。プラスチックは比較的低価格で、入れたときの見た目の良さで優れますが、天然の歯より軟らかで、すり減りやすく、黄ばみ、黒ずみということがあります。セラミックは、天然歯に近似した色つや透明感が長時間持続します。表面はガラスのようにつるつるで汚れが付きにくく着色もしませんが、天然歯よりは硬く、わずかにもろい性質です。一概にどれが一番でなく、あなたがいいと思う材料を選ぶのが一番ではないでしょうか。
             福島民友 2011年2月11日

味覚障害 亜鉛欠乏や口内異常原因

最近、「食事がおいしくない」「味がよくわからない」などの症状の方が増えています。もともと高齢者に多く見られましたが、食生活の変化から、若い人にも見られるようになってきました。食べ物を口にしておいしいと感じるのは、聴覚、嗅覚、口当たり、そして味覚の情報がそれぞれ脳に伝わることにより起こります。主な味覚障害の原因としては、次のようなものなどがあります。・栄養素の一つである亜鉛の欠乏 ・薬の影響 ・全身疾患 ・「口腔乾燥症」などの口の中の異常 ・ストレスなど心因性のもの 亜鉛を含む食品には「干ししいたけ、牡蠣、大豆、牛肉、レバー、そば粉、抹茶、ココア」などが挙げられますが味覚障害に限らず、食品をバランスよく取ることが重要です。
             福島民友 2011年1月28日

身元確認に国際基準を 検視の法医学者が訴え

東日本大震災の犠牲者の身元確認でミスを防ぐため、現在の手法より厳密とされる国際基準「DVI(災害犠牲者身元確認)」を採用すべきだとの声が法医学者から出ている。指紋や歯型だけでなく、目や耳の形、着衣など数百項目の生前情報と照合するため、遺体の損傷に伴い難航が予想される身元確認作業に有効という。

 岩手県で検視活動に当たる岩手医大の出羽厚二(でわ・こうじ)教授によると、現地では犠牲者の多さに加え、車やガソリン、通信手段の不足も重なり身元確認が難航。警察庁は各都道府県ごとに異なる検視の簡素化を通知したが、全国から駆け付けた医師の間に混乱があるという。

 遺体が身元不明の場合、現場の医師らはこれまで迅速な対応を優先、所持品や指紋、歯型、DNAなど最低限の試料を保存して確認の際に備えているが、出羽教授は「身元確認は時間とともに難しくなる。今後はDVIが必要だ」と訴える。

 DVIは国際刑事警察機構(ICPO)が提唱し米、英など約20カ国が採用。2月のニュージーランド地震でも使われた。数百項目にわたる照合結果は、最終的に裁判官らが客観的に判断する。

 遺族の目視による確認は「間違いの元」として認めない。時間と手間がかかるのが難点だが、国籍の違う犠牲者が多数出た場合も対応できる。

 2004年スマトラ沖地震の発生から約2週間後にインドネシア当局がDVI方式で身元確認をやり直したことを挙げ、東京医科歯科大の中久木康一(なかくき・こういち)助教も同方式の早急な導入を要請。

 出羽教授は「日本では厳密な死因究明や遺体の身元確認がなおざりにされてきた」とし、DVIに加え法医学者や検視官の増員も求めている。

フッ素洗口・塗布 各学会に温度差

集団フッ素洗口・塗布の中止を求める意見書を日本弁護士連合会
(日弁連)が今年1月26日にまとめ、2月2目に厚労、文科、環境省の
各大臣に提出したことから、同問題を巡る議論が再燃している。日
本口腔衛生学会は、有効性、必要性、実施上の安全性に疑問がある
とする日弁連の意見書に、真っ向から反対する見解をまとめ、2月18
日に同会のホームページ上に発表した。


http://www.kokuhoken.or.jp/jsdh/statement_01.html

飲み物なしにご飯が食べられない ドライマウス 本当の怖さ

口腔乾燥症の背景にある病気は、がん、エイズ、口腔内や目に乾燥症状が出てくるシェーグレン症候群、腎機能不全、糖尿病、甲状腺機能亢進症、過呼吸など、多岐にわたっている。だから、まずは口腔乾燥症を診ている口腔外科を受診した方がいい。診断は患者さんの自覚症状、既往歴、服用している薬があればその種類を伺い、次に唾液分泌量の測定を行う。場合によっては、目の乾燥を調べる検査や血液検査を行います。病名が判明したら、その専門医と協力して治療を行います。
 口腔乾燥症は文字通り、口の中が乾燥することをいいます。推定800万人ともいわれていて”食事が困難””口腔内不衛生””舌がひび割れて痛い””口の中が乾燥して話しづらい”といった問題があります。でも、もっと問題なのは、背景に病気が隠れていることです。中には命に関わるような重大病であることもあります。
                  日刊ゲンダイ 2011.2.10

全国の歯科医に派遣要請 身元確認でDNA鑑定も

日本歯科医師会(日歯、大久保満男(おおくぼ・みつお)会長)は14日、東日本大震災の犠牲者の身元を確認するため、全国の都道府県歯科医師会に対し、歯型照合を行える歯科医を被災地に派遣するよう要請した。今後、犠牲者数が増加する可能性が高いことから、日歯では、日航ジャンボ機墜落事故(1985年)での派遣規模を上回り過去最大になりそうだとしている。

 遺体の身元確認には、歯の治療痕などを生前のカルテと照合することが有効。しかし今回は現地の歯科医も被災し、カルテが紛失した例も多いとみられ、日歯では「口腔(こうくう)から採取した粘膜によるDNA鑑定も試みたい」としている。

 日歯によると、被災地では既に岩手県の歯科医8チームが活動中で、15日朝までに東京、千葉などの歯科医11人が到着予定。

歯周病 両方治療で改善 糖尿病

京都市南区で、歯科医と内科医との連携が始まっている。比較的身近な病気である歯周病と糖尿病が、ともに患者の症状を悪化させ合う関係にあることが分かってきたためだ。両方を治療することで病状が大きく改善した例や、歯科医の問診で糖尿病予備患者を「発見」した例もあり、ほかの区に先駆けた医師同士の研究交流が実を結びつつある。
                 京都新聞 2011.1.17

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