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「歯の健康と免疫力」

 歯の健康を左右する免疫力。毎日の生活を見直してパワーアップさせよう

 【免疫力チェック】
  あなたの現在の免疫力を点検してみましょう。当てはまる項目にチェックを

  □風邪を引きやすく、1度ひくと長引く
  □口内炎ができやすい
  □虫歯でもないのに、歯がうずく感じがする
  □歯茎が腫れている
  □寝ても疲れが取れない
  □慢性的に睡眠不足だ
  □仕事はデスクワーク中心
  □移動は車や電車で、ほとんど歩かない
  □食事が不規則で、あまり野菜を食べない
  □早食いで、飲み込むように食べる
  □いつも何らかのストレスを感じている
  □不満を内に溜め込みやすい

 チェックが多いほど、免疫力が落ちているサイン。特に最初の3項目にチェックが入った人は、意識的に免疫力を高める生活を実践しましょう
                      オッジ 10.9月

かみ合わせの違和感 顎関節症 あごにだるさや痛み

顎(がく)関節症という病気を聞かれた方も多いと思います。あごにだるさを感じたり、疲れたりすることから始まり、そのだるさがひどくなってあごを動かす時に痛みを感じるようになります。また、口が途中までしか開けられなくなったり、カクカク、シャリシャリなどの雑音がしたりすることもあります。あごだけに限らず頭痛やめまい、耳鳴り、肩こりなどの症状を伴ったりするケースもあります。
 この原因にはいくつかありますが、常に上下の歯が触れている、頬づえ、睡眠中の歯ぎしり、くいしばりなどの癖が要因となり、それが積み重なって症状が出ます。また、抜けた歯をそのままにしておいて片側だけで噛んでいたり、合わない義歯を使用していると、顎関節や咀嚼(そしゃく)筋に過度の負担がかかります。精神的ストレスがあると筋が過剰に緊張したり、大口を開けるなど不自然な力が顎関節に加わると発症につながったりします。顎関節症は決して珍しい病気ではなく、日常生活のちょっとしたタイミングで起きてしまうことがあります。
                    福島民報 2011.1.24

おいしく食べるためには 口のリハビリ 食前体操

病気や障害、またその後遺症で寝込んでしまった時に、使わなくなった筋肉や神経は衰え機能が低下します。かむ機会が減ると、唾液の分泌も少なくなり、食べたり飲んだりする時の「誤嚥(ごえん)」の問題が起こったり、味覚やお口の衛生状態にも悪影響が出てきます。飲み込む力が弱っている人にとっても、準備体操はとても大切です。無理をせずに、個人個人のペースで行ってみてください。
 1.ゆったり腰を掛け深呼吸をしましょう(鼻から息を吸い口からゆっくり吐きます)。
 2.深呼吸をしながら首をゆっくりまわします。
 3.肩の上げ下ろしと、肩をゆっくりまわします。
 4.両手を上げて筋肉を伸ばしましょう(まひのある人は健康な側だけでも構いません)。
 5.口を閉じたまま頬を膨らませたり、唇を突き出したりしましょう。
 6.口を大きく開いて舌を出したり引っ込めたりしましょう。
 7.口を開いたまま舌を左右に出し口角を触りましょう。
 8.「パパパパ」「タタタタ」「カカカカ」「ララララ」とゆっくり発音しましょう。
 9.ゆっくり深呼吸をしてゴクンと飲み込むまね(実際に少し唾液を飲み込んでも構いません)を2~3回やってみましょう。
                    福島民報 2011.1.10

子どもの虫歯予防 嫌がっても仕上げ磨きを

子どもの口腔ケアは乳歯が生える前から必要だが、歯ブラシを使うのは乳歯が4本ほど生えてきた頃からで十分。汚れが落ちやすいナイロン製がお勧めだ。子どもは歯ブラシをかむ場合が多く、毛先が広がりやすい。早めに交換を。磨き残ししやすいのは、舌と接する下の奥歯の内側と、ほおに近い上の奥歯の外側。親の利き手側の奥歯は、のぞき込みにくく歯ブラシを歯に当てにくいので入念に磨きたい。奥歯の表面は溝深いため、歯ブラシの角度や向きを変え、毛先を溝に入れるように磨くといい。
                    新潟日報 2011.1.25

がん治療で口腔ケアを 副作用で炎症 食事も困難に

がん治療によって起こる口腔粘膜炎などの口の中の合併症は、患者の生活の質(QOL)を大きく損なう。その症状を軽減するため、口腔ケアが注目されている。道内でも、がんの治療気管と歯科医とが連携する動きが出始めている。抗がん剤や放射線治療では、副作用として重い口腔粘膜炎の発症や唾液腺機能の衰えのため、口腔内が乾燥するなどの合併症が現れることが多い。
 抗がん剤で起こる口腔粘膜炎は通常、一時的なものだが、炎症による腫れや痛みは食事を困難にし、治療効果を下げ、患者のQOLも大きく損なわせる。口腔が乾燥すると唾液による自浄作用が失われるため歯垢がつきやすくなり、歯周病や虫歯を起こしやすくさせる。また、がんの治療中は免疫力が落ち、歯や入れ歯の汚れの中にいる細菌が原因で感染症を起こすこともある。
 こうした合併症は口腔内の状態が悪い人に起こりやすい。だが近年、がん治療の前に歯周病や虫歯の治療、歯石の除去などを行い、口腔内を清潔に保てば、口腔の合併症を軽減できることが明らかになってきた。がん手術の前に口腔ケアを行うことで、術後の感染や発熱を減らし、入院日数を短くすることができるとの報告もある。もちろん、治療中や治療後も歯磨きなどで口腔内を清潔に保つことが大切だ。
                 北海道新聞 2011.1.19

食べることは生きること

「食べることは生きること~【健やかな食と食べる機能】を支援するためのシンポジウム~」が1月29日(土)、両会の共催の下、歯科医師会館で開催された。全国レベルで初めて、歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士、栄養士を対象に開催された、本シンポジウムには171名が参加。専門職として食育を推進していくに当たって、両会の連携の重要性を再確認した。
                     日歯広報 2月15日

チーム医療での歯科職種関与 NST、口腔ケア、摂食嚥下など

日本歯科総合研究機構(日歯総研)は病院でのチーム医療における歯科の係わりに関する調査結果を取りまとめて1月28日(金)、厚労省のチーム医療推進会議第5回チーム医療推進方策検討WGに提出した。調査の結果、歯科を標榜する病院のチーム医療において、NST、口腔ケア、摂食嚥下、完成制御への歯科職種の関与が比較的高くなっていることが分かった。
 また、口腔ケアを含めた歯科的管理は7割以上の病院で実施しており、歯科を標榜していない病院では、看護師・准看護師とともに歯科医師、歯科衛生士が担当していた。地域歯科医師会と連携している病院は3割未満にとどまっていた。
                     日歯広報 2月15日

口内炎 ⑤ 痛くても汚れは放置しないこと

抗がん剤治療などを受けている人は免疫力が低下しているため、口の中の潰瘍や傷口から細菌に感染しやすい。国立がん研究センター中央病院で治療を受けていた乳がんの女性は、抗がん剤投与を受けて約1週間経過するといつも小さな潰瘍ができ、回復したころまた投与を受けるパターンを繰り返していたが、約半年後、「今回の口内炎はいつもと違う。痛みが強くなかなか治らない」と主治医に訴えた。潰瘍から細菌が入って炎症が悪化し、じっとしていてもびりびりと激痛が走った。痛みが強くなってからは歯磨きができず、口の中はますます汚れた。主治医に歯科を紹介され、痛み止めを使用しながら、歯科医に口の中をきれいにしてもらうと、数日で潰瘍に触れなければ痛みもないという程度に戻ったという。
                                   毎日新聞 2010.1.14

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