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口内炎 ② 単発の浅い潰瘍 うがいと薬で対応

 アフタ(浅い潰瘍)が単発的にできる口内炎(孤立性アフタ)の多くは原因が不明で、確率された予防法はない。孤立性アフタの多くは、何も治療しなくても、1週間から10日程度で治る。ただし、数日間は舌や食べ物などが患部に当たると強い痛みがある。自分でできるケアはアフタのある場所をできるだけ刺激しないことと、口の中を清潔にすること。しみて歯磨きができないときは、うがいだけでもする。汚れを洗い流すことが目的なので、必ずしもうがい薬を使う必要はない。うがい薬や冷たい水道水がしみる場合は、ぬるま湯を使う。
                                  毎日新聞 2011.1.11

口内炎 ① 全身の健康状態のバロメーター

口内炎が痛くて食事も満足にできないなどの経験のある人は多いだろう。激しい痛みの割には1週間程度で治るものが大半だが、舌がんなど深刻な病気が隠れていることもある。口内炎は、口の中の粘膜の炎症一般を指す言葉で、症状や原因はさまざまだ。主な症状には、潰瘍・びらん(浅い潰瘍)、水疱(水ぶくれ)、紅斑(盛り上がらずに赤くなっているもの)、白斑、血腫などがある。                      
                   毎日新聞 2011.1.10

重症者は脳や血管に負担 いびき/2

「あなたもいびきをかくのでは?」。国立病院機構福岡病院の中野博・睡眠センター長は記者(33)を見て言い当てた。身長173センチ、体重65キロ。あごは細めで「標準体形」を自任してきたが近年、おなかが出てきた。就寝時は別室に避難する妻の観察によると、睡眠時無呼吸症候群(SAS)ではないようだが、中野センター長は「音の強いいびきはそれだけで要注意」と警告する。

 中野センター長によると、SASを発症していない88人を、いびきの音の強弱で4段階に分けて調べたところ、最も弱いレベル1は就寝前と起床時の血圧に差がなかったのに対し、レベル4は起床時に13%上昇した。別の調査では、いびき重症者は軽い人より脳に血液を送る頸(けい)動脈に動脈硬化が起きる確率が3倍に増えた。

 いびきによる呼吸は、睡眠時に舌やのどの筋肉が緩み、舌根(ぜっこん)が沈み込んで気道咽頭(いんとう)をふさぐため、細いストローでするようなもの。専門家は「努力呼吸」と呼び、強い音は努力が激しい証拠だ。睡眠中も盛んに心臓が働き続ける上、血中の酸素飽和度が繰り返し下がるので脳や血管に負担がかかる。

 体形もカギになる。首やのどに脂肪がつく肥満は一大因子だが、細身でもあごが小さいと舌が収まらず気道に落ち込みやすくなる。あごの細いスリムな人が中年太りすると黄信号だ。

 いびきが強いほどSASを発症する傾向も高まるという。中野センター長は「家族が眠れないような音なら早めに治療を」と呼びかける。=つづく

お年寄りに食べやすく

麺類はすすって食べると勢いで麺やつゆが気管に入る「誤嚥」の危険がある。すすらなくてよいよう、長さ3~5cmに切り軟らかくゆでる。みそ汁のようにとろみのない汁物も、むせやすく誤嚥しやすい。水溶き片栗粉を加えてとろみをつけると食べやすいです。とろみでゆっくりのどに入るので、飲み込むタイミングが取りやすくなるんだって。また具と汁を別々に食べる方が、むせにくい。
 調理の注意点はなんだろう。食べにくくなった高齢者の食事は軟らかいもの、と考えがち。軟らかいものばかり食べてかまずにいると、唾液の分泌が少なくなり、口の中が汚れやすくなってしまいます。味わいも感じにくくなっちゃうって。ある程度口を動かせばかみ砕けるような調理をする方が、食べる機能を保つのによい。
                  朝日新聞 2011.1.16

     

総合的咬合・咀嚼機能検査で1技術を承認- 先進医療専門家会議

厚生労働省の「先進医療専門家会議」(座長=猿田享男・慶大名誉教授)は2月10日の会合で、第2項先進医療として昨年12月に受け付けた3技術のうち、歯科の1技術を承認した。これによって、一定の条件の下で保険診療との併用が可能になる。
 承認されたのは、有床義歯による咀嚼機能の回復が必要な歯の欠損症例が適応症の、有床義歯補綴治療における総合的咬合・咀嚼機能検査。

 有床義歯を新たに作製した際、咬合や咀嚼機能についての検査は、従来は医師の経験や有床義歯を装着した患者自身が訴える違和感などを基に微調整を行っていた。
 新技術では、歯科用下顎運動測定器を用いて咀嚼運動を自動解析し、正しくないかみ合わせや口腔内への当たりなどがないか調べる。併せて、グミゼリーを左右で片側ずつ咀嚼してグルコース濃度を測定し、顎運動の左右の均衡状態を調べる。両検査は、デジタル画像によって3次元的かつ定量的に評価することが可能で、より微細な有床義歯の調整ができるようになる。また従来は、調整に通常7、8回の通院が必要で、約8週間の期間を要していたが、新技術では4、5回で調整が完了するため、通院期間も約半分に短縮するという。この先進医療に掛かる費用は、1回の検査当たり5000円で、典型的な1症例に要する費用(保険外併用療養費)は2万円。
 12月受け付け分のうち、残り2技術については、書類の不備などを理由にいずれも返戻となった。
( 2011年02月10日 19:42 キャリアブレイン )
院長談:入れ歯の調整に7,8回かかることはありません。疑問が残る承認です。

「お口ポカン」要注意

電車の中などで、口を開きっ放しにしている子どもを見かけることがある。人間は一般的に鼻で呼吸する。口呼吸が癖になると細菌などを取り込みやすくなり、病気にかかるリスクが増えるほか、歯の成長にも影響する。
 歯の内部には、表面の粘膜や織毛でホコリや微生物などの異物を取り除く働きがある。また、のどを痛めないように外部の乾いた空気に湿り気を与え、温めてから体内に取り込む加湿や加熱の機能もある。鼻はにおいを感じる機能だけでなく、体内に異物が入るのを防ぐフィルターの役目を果たしているというわけだ。
 口呼吸は歯の成長にも影響を与えると言われている。口を開けたままにしておくと唇や舌の位置が定まらず、歯並びも悪くなる恐れがある。また、口呼吸は虫歯になるリスクも高い。口を開いたままだと口内が乾いて、唾液の循環が悪くなり、歯を溶かす細菌が増えやすくなる。
                    毎日新聞 2011.1.9

認知症の発症リスク        咀嚼能力に反比例

咀嚼能力の低い人は、認知症の発症リスクが高くなる。日本福祉
大学の近藤克則教授、神奈川歯科大学の山本龍生准教授らが、平成
22年度厚生労働科学研究として行った分析で明らかになった。1月
21日に札幌市で開かれた第21回日本疫学学会学術総会で発表された
もの。
 調査は、愛知老年学的評価研究(AGES)プロジェクトのデータを
基に、2003年10月時に要介護認定を受けていない65歳以上が対象。
4年間追跡できた4425人について、要介護認定を伴う認知症度Ⅱ以
上が発症するまでの各日数や歯数、咀嚼能力、かかりつけ歯科医院
の有無との関係を検討した。

おもちの季節・・・窒息事故に注意

もうすぐお正月。もちやごちそうを食べる機会が増える。もちは窒息事故が最も多い食品で、しかも事故となった場合、約半数が重症以上となっている。しかし、窒息事故はもちだけでなく、ご飯やパンなど日常的に食べている食品が原因となっていることも多い。事故を防ぐために、食べ物は食べやすい大きさにし、よく噛んで食べる。乳幼児では、誤って気管支に入りやすいピーナツなどの豆類は3歳ごろまで食べさせない、あおむけに寝た状態や歩きながらものを食べさせないなど与える食べ物や食べさせ方に注意することが必要だ。高齢者は唾液の分泌が少なく咀嚼機能が低下し、ご飯やパンなど粘りのある食べ物が咀嚼しにくくなっている。また、イカやタコ、のり、レタスなど、噛みにくかったり厚みがなかったりするものは、のどに詰まりやすい。お茶や水など水分を取りながら食べるようにした方がよい。
                   産経新聞 2010.12.29

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