記事一覧

学習・スポーツ意欲

朝食をよくかんで食べる子どもほど学習・スポーツへの意欲が高いことが17日、JA全中の調査で分かった。子どもを学習意欲に応じて「高い」「中くらい」「低い」の3つに分類。学習意欲の高い子は、朝食をよくかむ子の中に64%いるのに対し、よくかまない子には32%しかいなかった。スポーツの意欲でも、同じような傾向が浮かび上がった。
                 日本農業新聞 2011.5.18

認知症を防ぐ よくかんで脳を刺激

 食べ物をしっかりかむと脳が刺激され、認知症予防につながる。神奈川歯科大准教授の山本龍生さんは、愛知県内の認知症ではない65歳以上の4400人を2003年から4年間追跡。歯がほとんどなくて入れ歯も使わない人が認知症になる割合は、歯が20本以上残っている人より1.9倍高かった。
 また食べ物をあまりかめない人は何でもかめる人より1.5倍高かった。日頃から歯磨きや口腔ケアで歯を大事にすることに加え、食べ物をしっかりかむことが大切です。
                   読売新聞 2011.5.15

鶏卵抗体で歯周病防げ

機能性食品素材開発のファーマフーズ(京都市西京区)は、歯周病を引き起こす細菌の働きを抑制する鶏卵抗体を開発した。13~15日にお茶の水女子大(東京都)である日本栄養・食糧学会で発表し、年内の実用化を目指す。
 同社はうがい薬や歯磨き粉に含まれる抗菌剤は、善玉細菌まで攻撃する短所がある。歯周病バイオフィルム抗体は善玉細菌には作用せず、病原性細菌のみを特異的に抑制する点が画期的だとしている。
                   京都新聞 2011.5.13

培養液で歯の土台再生

臓器や骨などのもとになる幹細胞の培養液を使い、ヒトの歯を支えるあごの骨(歯槽骨)を再生することに、上田実・名古屋大教授(顎顔面外科)らのチームが成功した。幹細胞を移植する方法より安全で効率的な治療として注目される。6月に京都市で開かれる日本炎症・再生医学会で発表する。
                  毎日新聞 2011.5.10

被災地で高齢者肺炎急増

東日本大震災の被災地で高齢者の肺炎が急増していることが、東京で先月開かれた日本呼吸器学会の緊急シンポジウムで報告された。避難生活での体力・栄養状態の低下などが影響しているとみられる。肺炎は高齢者の生活の質を急激に低下させ、死につながることも多い病気。日常の暮らしの中でも予防の習慣を身に付けておきたい。
                  東京新聞 2011.5.10

古代エジプトにもストレスあり

ミイラのCT(コンピューター断層撮影)スキャン像の分析により、約3600年前のエジプト第17王朝時代の王族たちにも動脈血栓が生じていたことがわかった。歯周病との関連についても可能性を精査する必要がある。ミイラの歯の調査は次の研究テーマになるだろう。歯周病と心臓病との関連の可能性が複数の研究で示唆されているという。
            フジサンケイビジネスアイ 2011.4.26

Q口の中を清潔の保ちたい。どうすれば?

A少ない水でも30秒ブクブクすればOK

 口の中は雑菌でいっぱい。食べ物や水が誤って肺に入ると、細菌が増殖して肺炎を引き起こすこともあります。口のケアを欠かさず唾液を十分に出すことがポイントです。歯磨き粉を2センチくらい乾いた歯ブラシにぬりこみ、気になる部分から磨いてください。泡立つまで時間がかかるため長く磨けます。すすぎは1回、10CCの水で30秒間すすいでください。歯ブラシがすすげない場合はふきとるだけでもかまいません。
 高齢になると唾液が少なくなり、飲み込む力が弱くなるため誤嚥性肺炎の危険が高まりますが、ほっぺたをふくらませる運動が効果的です。右のほっぺたを風船を作るように膨らませ、次は左、そして前にも風船を作ってみましょう。食前に唾液がでていると飲み込みがスムーズです。唾液を出すためには、耳たぶの下あたりやあごの下あたりを指でマッサージするのも効果的です。

(ただしこれらの紹介した方法は、震災などの応急的方法なので注意してください)
                  毎日新聞 2011.4.26

被災時に有効「あいうべ体操」 かむ力維持 鼻呼吸促す 疾病リスクを軽減

東日本大震災が発生して1ヶ月あまりが経過した。被災地では生活物資や医療品の不足など、不自由な生活が強いられる中、インフルエンザや肺炎など呼吸器系の二次的疾病が増えているという。体力が落ち、ほこりも舞う環境下で健康を守るにはどうしたらいいのか。
 栄養状態の悪化やストレスで抵抗力が弱まり、歯周病が悪化したり、親知らずが痛み出したり、口内炎を発症したりする。虫歯の悪化も招きやすい。歯ブラシなどが不足するなどもあるが避難所特有の現象もある。阪神・淡路大震災の発生から数ヶ月後、歯がボロボロになった子供を診た。皆が肩を寄せあって暮らす避難所生活を送る中、我慢できずに泣きだす子供を黙らせるため、甘いお菓子を与えたのが原因だった。
 「あいうべ体操」
   唾液の分泌を促し、口腔内やのどの粘膜を潤すから口臭も減る。舌の位置が上がることで、ほこりやウイルスが直接口の中に入る「口呼吸」から、鼻毛や、鼻腔奥部の粘膜表面にある細かな鼻絨毛というフィルターを通して外気を肺に取り込む「鼻呼吸」に変わる。天然のマスクをしているのと同じ状態になるから、あらゆる疾病のリスクを軽減できる。舌や唇の筋肉が鍛えられ、特に高齢者は、食道に入るべき食べ物やばい菌が、気管や肺の中に入る誤嚥防止にもつながる。
                  西日本新聞 2011.4.17

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