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再生医療に歯髄細胞

鶴見大(横浜市)と再生医療推進機構は10月から、小児難病患者へのボランティア細胞保管サービス「歯髄細胞研究バンク」を始めた。日本小児歯科学会が支援し、これまで捨てられていた親知らずや乳歯の神経の細胞「歯髄細胞」を将来の治療用細胞として保存、難病治療の研究に取り組むサービスだ。
 日本小児歯科学会の朝田芳信理事長(鶴見大歯学部教授)は「学会独自の再生医療の技術開発とバンクに保管された細胞を難病の治療や研究に応用していきたい。より多くの人にこの制度を知ってもらうことで難病治療の可能性が広がっていくことを期待している」と話している。
                   福島民友 2010.12.3

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厚生労働省が公表した2009年の年間報告(確定値)によると、新規HIV感染者とエイズ患者数は計1452人で、過去3番目の多さだった。これは、1日に約4人ずつが新たに感染していることを意味している。エイズは今や、身近な感染症の一つになりつつあるが、HIV陽性者が歯科診療を拒まれたり、一般医療機関で必要な対応を受けられなかったりするケースもある。医療の提供側との橋渡しが求められるが、現状はどうか―。関係者の声を聞いた.
厚労省の研究班は08年、HIV陽性者の約3割が「感染が確定してからも、感染の事実を告げずに歯科診療を受けたことがある」という調査結果をまとめた。
 HIV陽性者にとっては、ささいなことが日常生活を妨げるハードルになってのし掛かる。象徴的なハードルの一つが、歯科の診療だ。HIV陽性者の利便性などを考えると、地域の歯科診療所の役割が大きくなるが、HIV検査で陽性だったことを伝えると、診療を拒否されるケースが実際には少なくない。診療拒否を避けるため、感染していることを隠して受診しているケースもあるとみられる。

 HIV陽性者の歯科診療を支援するため、東京都では「エイズ協力歯科診療所紹介事業」を01年から実施している。10年12月現在、都内に約1万施設ある歯科診療所のうち80施設が、「エイズ協力歯科診療所」だ。
2010年12月30日 12:00 キャリアブレイン

子どものむし歯

文部科学省が12月9日に発表した「2010年度学校保健統計調査(速報)」によれば、中学1年生(12歳)の永久歯のむし歯等数(喪失歯および処置歯数を含む)は、前年度より0.11本減少して1.29本となり、過去最低を記録した。
          日本歯科医師会雑誌 vol.63 №10 2011-1

歯を治療せずに放置、約4割- 保団連調査

調査は、保団連が各都道府県の保険医協会に調査を依頼して、昨年10月8日-12月27日に実施。1万129人から有効回答を得た。

 調査結果によると、3710人(36.6%)が、自覚症状があっても歯を治療せずにそのまま放置していると回答。年齢別に見ると、20歳代が44.7%で最も多く、10歳代が26.8%で最も少なかった。
 また、治療せずに放置していると回答した3710人に、その理由を聞いたところ(複数回答)、1930人(52.0%)が「時間がない」と回答。以下は「費用が心配」1279人(34.5%)、「治療が苦手」1190人(32.1%)と続いた。

 調査結果について保団連では、「放置することで医療費の増加にもつながるため、早期の発見・治療が大切」と指摘。また、「時間がない」が放置の理由として最も多かったことを踏まえ、「残業を減らす、就労中の受診を保障するなどの労働環境の改善が必要」との見解を示した。
 また、保団連の宇佐美宏副会長は、「経済的なものによる治療中断も、アンケートの中で出てきている。窓口負担を引き下げることもやらなければならない」と話している。
( 2011年01月27日 21:12 キャリアブレイン )

喫煙者は歯グキの血流が極端に悪く、歯周病の初期には出血などの症状が現れにくく要注意

みなさんの中には「タバコを吸っても歯の健康自体に影響はない」と思っている人がいるかもしれません。しかし実は、喫煙は歯周病を引き起こす重大な危険因子なのです。タバコを吸うと体内の血流が滞り、さまざまな病気にかかりやすくなります。歯周病も、その例外ではありません。まずタバコの煙は、歯グキの毛細血管を収縮させ、歯グキの血流を低下させます。さらに、肺から体のすみずみに酸素を運んでいる、赤血球成分のヘモクロビンの数を減少させるのです。
                      わかさ 2010.7

妊婦は胎児にカルシウムを奪われ歯が弱まるというのは迷信で、過剰な女性ホルモンが原因

昔から「妊婦さんの歯が弱くなるのは、おなかの赤ちゃんにカルシウムを奪われるから」といわれますが、本当にそうでしょうか。確かに、妊婦は歯のトラブルを起こしやすいものですが、それはカルシウム不足ではなく、主に、女性ホルモンの過剰な分泌にあると考えられています。実は、女性ホルモンには、ある特定の種類の歯周病菌を増やす性質があります。そのため、妊娠して女性ホルモンの分泌が過剰になると、歯グキが炎症を起こし歯磨きがしづらくなり、その結果として、歯の健康が損なわれやすいのです。
 また、妊娠中は唾液の分泌が減ったり免疫力(病気から体を守る力)が衰えたりしやすくなるため、歯周病や虫歯を招く危険が余計に高まります。とはいえカルシウム不足が進むと歯や骨が弱くなりやすいのも事実なので、補給を心がけるといいでしょう。
                      わかさ 2010.7

歯を弱める意外な原因はストレスで歯ぎしりや食いしばりのクセのある人は特に注意せよ

私たちがストレスを感じると、交感神経(意志とは無関係に内臓や血管の働きを支配する自律神経のうち、主に昼間に働く神経)が緊張して、全身がこわばります。そして、ストレスがのしかかりつづけると、就寝中に歯ぎしりをしたり、無意識のうちに歯を強く食いしばったりするのです。歯は頑丈にできているので、多少圧力がかかっても、欠けたり、折れたりすることはありません。ところが、歯ぎしりや歯の食いしばりがクセになると、歯と歯周組織に耐えがたいほどの圧力がかかり、歯のかみ合う部分が磨耗するのです。
 そもそも私たちの歯は、食べ物をかみ砕くのが役割で、1日のうちに歯と歯が直接ぶつかる時間は、食事のときのかむ動きを含めてもわずか10分程度にすぎません。かむ力は人によって大きく違いますが、男性では60キロ、女性では40キロぐらいで、中には100キロを超える人もいます。それだけの負荷が長い時間のしかかったら、歯がダメージを受けるのも無理はないでしょう。
 歯ぎしりや食いしばりで歯がすり減ると、歯のすきまに歯垢がたまりやすくなります。さらに、ストレスで自律神経の動きが乱れると、唾液の分泌量が減ってドライマウスになりがちです。唾液は虫歯の予防や歯の再生という重要な役割を担っています。歯垢の増加とドライマウスが積み重なれば、虫歯や歯周病にかかる危険性が一気に高まるでしょう。特にきをつけてほしいのは、無意識のうちに行う歯の食いしばり(専門的にはクレンチングという)です。歯ぎしりでは音がするのに対し、クレンチングでは歯をずらさないので音がしないという特徴があります。
 このクレンチングを続けていると、最悪は、あごの関節に負担がかかって痛みが現れる顎関節症や、ものが飲み込みにくくなる嚥下障害を招くこともあります。クレンチングは自覚しづらいものですが、次のような特徴から自己診断できます。
 ①歯のかみ合う部分が磨耗して平らになっている
 ②あご関節(両耳の手前1㌢の部分)を押すと痛みが出る
 ③舌の両ふちに歯形の跡が残っている
 ④冷たい水が歯にしみる
 ⑤あごのエラ部分が張っていて、押すと痛い
 ⑥肩こりがする
                      わかさ 2010.7

イチゴからイヌの歯周病薬 量産化に成功、年内申請へ 「ぐるり北海道」

密閉した植物工場で生産した遺伝子組み換えイチゴから、イヌの歯周病薬を量産する技術開発に、独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)などが成功した。遺伝子組み換え作物の利用でコストが千分の1になる試算もあり、臨床試験を経て、年内にも認可申請する見通しだ。
産総研の北海道研究センター(札幌市)と北里研究所(東京)、ホクサン(北広島市)による共同開発。産総研によると、2歳以上のイヌの8割が潜在的に歯周病に罹患(りかん)。口臭や歯が抜けるなどの症状だけでなく、寿命にも影響がある。だがコストの問題などから薬は未開発だった。
研究グループは、種でなく子株で繁殖するため遺伝的に同じ作物が生産できる果物のイチゴに着目。2004年から、細胞に薬効成分のイヌインターフェロンを組み込んだイチゴの開発を始め、06年に完成した。医薬品としての実用化には、同質のイチゴを繰り返し生産する完全な"再現性"も必要で、密閉した植物工場での栽培技術も求められた。
2011年1月24日 提供:共同通信社

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