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生きがいを支える国民歯科会議 歯科医療の役割、地域社会へ展開 有識者会議が提言

今後の歯科医療のあり方を考える有識者会議「生きがいを支える国民歯科会議」(議長・大島伸一国立長寿医療研究センター総長)は3日、「医療の目的を歯の治療から食べる幸せへと広げ、活躍の場を診察室のみならず地域社会へと展開することに期待する」とした提言をまとめ、日本歯科医師会(大久保満男会長)に提出した。

 国民歯科会議は医療や食の学識者らで構成、09年8月から歯科医の社会的役割などを議論してきた。この日、「食べる、生きる、幸せ噛(か)みしめる」(毎日新聞社など後援)と題したシンポジウムも東京都内で開かれ、鷲田清一・大阪大学長らが討議した。
2010年11月4日 提供:毎日新聞社

病的口臭 舌ブラシで舌苔を取り除き舌体操で唾液分泌を促す

口臭予防の秘策のひとつは、舌苔を取り除くことです。しかし、うがいをするだけでは除去できません。毛先の付いた舌ブラシを適度な強さで舌にあて、奥から前に向かって動かし、きれいに掃除をします。
 自己流では上手に舌苔を清掃できないので、必ず歯科医で教えてもらわねばならない。口臭予防のもう一つの秘策は、舌体操で唾液の分泌量を増やし、口の中の洗浄作用や抗菌作用などを高めることです。
                  日刊ゲンダイ 2010.9.8

侵襲的な歯科治療後は短期的な心血管リスクが上昇

歯周病に対する治療を受けると長期的な心血管リスクが低下すると考えられている。しかし、英London大学衛生熱帯医学大学院のCaroline Minassian氏らが、医療記録を分析し、患者自身をコントロールとするケースシリーズ研究を実施した結果、侵襲的な歯科治療から4週間の虚血性脳卒中または心筋梗塞のリスクは、歯科治療を受けていない期間に比べ1.5倍に上昇することが明らかになった。論文は、Ann Intern Med誌2010年10月19日号に掲載された。

 歯周病を放置すると様々な健康被害が生じる危険性があるとして、患者には治療が勧められている。しかし近年、歯科の治療が急性の炎症や血管内皮の機能不全と関係することを示唆する研究結果が報告されるようになった。ただし、侵襲的な歯科治療が引き起こす急性の炎症が短期的な血管イベントリスクの上昇をもたらすかどうかは明らかではなかった。

 そこで著者らは、メディケイドの医療費請求情報を登録したデータベースを利用して、侵襲的な歯科治療後に一過性の血管イベントリスク上昇が見られるかどうかを調べることにした。

 侵襲的な歯科治療の定義は、菌血症を引き起こす可能性があり、炎症反応を誘導するような治療とした。具体的には、歯周病の治療その他を目的とする歯科手術などを指す。

 02~06年にデータベースに登録されていた990万1464人のうち、虚血性脳卒中または心筋梗塞で入院していた20歳以上の患者2万369人(年齢の中央値は67.3歳、観察期間の平均は3.4年)を選出。その中から1回以上侵襲的な歯科治療を受けていた患者1152人(虚血性脳卒中で入院した650人と心筋梗塞で入院した525人。23人はこれらイベントの両方を経験していた)を選んで分析した。

 個々の患者について、歯科治療を受けてから24週間を危険期間とし、その間の虚血性脳卒中と心筋梗塞の罹患率を、それ以外のすべての観察期間と比較した。

 血管イベントの発生率は、歯科治療から4週間は有意に高かった。治療後1~4週のイベント発生は40例で、年齢調整した罹患率は1.50(95%信頼区間1.09-2.06)となった。5~8週の罹患率は1.11(0.77-1.61)で、この期間以降のリスク上昇は有意ではなくなり、罹患率は徐々に低下して6カ月以内に元のレベルに戻った。

 この関係は、歯科治療前1年間に糖尿病、高血圧、冠疾患のいずれかと診断された患者をそれぞれ除いて分析した場合や、歯科治療前に抗血小板薬やアスピリンを使用していた患者(歯科手術前にはそれらの使用を中止することが多い)を除いて分析した場合などにおいても認められた。

 侵襲的な歯科治療後、血管イベントリスクは一過性に上昇していた。しかし著者らは、絶対リスクは小さいため、歯科治療が血管系に及ぼす長期的な利益は短期的なリスクに優るとの考えを示している。原題は「Invasive Dental Treatment and Risk for Vascular Events A Self-Controlled Case Series」、概要は、Ann Intern Med誌のWebサイトで閲覧できる。

障害のある方の歯科診療を行っている歯科医療機関リスト

 日本障害者歯科学会より認定医に向けたアンケートをおこないました。上記のリストを今後作成する予定です。
 これは、学会のHPに「障害のある方への歯科診療を行っている歯科医療機関リスト」として掲載する予定だそうです。
 当院は、申請しました。医院の対象は、日本障害者歯科学会の認定医対象となっております。

口臭気にする「オス化女子」

行動と言動が男っぽいを自覚する「オス化女子」は、口臭や体臭を特に気にするという実態調査が江崎グリコの研究班により、まとまった。朝の口臭の原因となる舌苔(舌に付着する雑菌など)の汚れは約9割が気になるとし、通常の女子に比べ、大幅に多い。唾液分泌量の低下で口臭が強くなるとし、この対策には大粒タブレットやキャンディーを利用するなどして、舌みがきの習慣をつけることを推奨している。
                  化学工業日報 2010.9.13

誤飲ヒヤリ、乳幼児の75%…都調査

乳幼児を持つ都内の保護者2000人を対象にした調査で、4分の3の乳幼児が、食べ物でないものを誤飲したか、しそうになったことがあることが、都生活安全課の調査で分かった。

 大量誤飲で健康被害の恐れもある医薬品の誤飲が目立っており、都は水薬の容器に子供が開けにくい安全キャップを導入するなどの誤飲対策を検討する。

 都は7月、0-6歳児を持つ保護者2000人を対象にインターネットを通じて「誤飲に関するヒヤリ・ハット調査」を実施、5801件の情報が寄せられた。

 この結果、乳幼児が「誤飲したことがある」と回答したのは705人(35・3%)、「誤飲しそうになった経験がある」は807人(40・4%)で、両者を合わせると75・6%だった。

 品目別で多かったのは、紙類(522件)やシール(502件)、医薬品(493件)。さらに誤飲で医療機関を受診した149件をみると、たばこ(46件)や医薬品(23件)、ビー玉(8件)が多かった。

 27日に都庁で開催された「都商品等安全対策協議会」では、専門家から「薬局で処方される水薬(シロップの薬)の容器に安全キャップの導入を検討しては」などと意見が出された。海外では、安全キャップが義務化されている国もあるという。都は、今年度中に対象を医薬品に絞った誤飲調査を実施し、業界団体を協議会に招き、「安全キャップ」の導入が可能か検討する。

日本障害者歯科学会 参加

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10月23・24日東京都江戸川区で上記学会が開催されました。テーマは、「」
私は、道北口腔保健センター 所長、常勤の歯科衛生士、運営委員と出席しました。東京での天候は、良好で学会日和でした。(?)
東京での行動は、朝のランニングと皇居のランニングと浅草での屋台にいったことでした。ランニングとまでは、いかないでも東京を歩くとかなりの運動量となりました。それにしても東京人の日頃の歩行距離には感心します。

むし歯予防 フッ化物うがいで

熊本県内の子どもは虫歯が多い。1歳6ヶ月で虫歯を持っている割合は4.30%と全国最下位、12歳児の永久歯の虫歯数は2.6本と全国ワースト2位(いずれも2008年度)だ。虫歯予防のために県や県歯科医師会などが歯磨きやおやつの取り方指導とともに推進しているのが、フッ化ナトリウム水溶液で口の中をすすぐ「フッ化物洗口(うがい)」。県内では玉東町が保育園、小学校、中学校と町を挙げて集団洗口に取り組んでいる。9月定例県議会では、洗口の普及を盛り込んだ条例案も討議される。
                  熊本日日新聞 2010.9.14

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