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歯科保健条例可決

長野県議会は6日、全国で11番目となる歯科保健条例を満場一致
で可決した。 条例では、8020運動により県民の歯及び口腔の健康
に対する意識が高まっていると指摘する一方、長寿社会を迎え、要
介護者等への口腔ケアを始め、歯周病と全身の健康など今後更な
る口腔の健康づくりが必要と強調している.
熊本県議会は8日、自民党、民主・県民クラブ、公明党、無所属
改革クラブの共同提案による歯及び口腔の健康づくり条例を賛成
多数で可決した。
 条例では、すべての県民が年齢または心身の状況に応じた良質
な歯及び口腔にかかわるサービスの提供を受けることができるよう
にすることを基本理念としている。

ヨーグルトで歯健康

広島大学は13日、広島市で、虫歯と歯周病を抑制する効果のある乳酸菌「L8020菌」を発見し、四国乳業(愛媛県東温市)と「L8020菌」を使ったヨーグルトの共同開発に成功したと発表した。
 二川教授が、同大学の学生25人に「L8020菌」を使ったヨーグルト80gを毎日1個2週間食べる実験をしたところ、通常のヨーグルトを食べた学生25人に比べ、口腔内で虫歯の原因となるミュータンス菌が8割以上、歯周病の感染菌が40~80%減っていた。
                  日本農業新聞 2010.9.14

障害者歯科医療の特性や治療の実際示す

平成22年度社会保険指導者研修会が10月6日(水)、「障害者歯科医療について」をメインテーマに、日本教育会館で開催され、障がい者の歯や口の健康状態、障がい者に対する歯科治療の特性や治療の実際、歯科診療所と専門的な障害者歯科医療が可能な医療機関(病院歯科等)との連携状況などが解説された。
                  日歯広報 10月15日

重度歯周炎へのテリパラチド、歯根膜手術後の歯槽骨再生を促進

歯根膜手術を施行した重度の慢性歯周炎患者40名を対象に、経口カルシウム+ビタミンDにテリパラチド追加の有効性をプラセボ対照試験で検討。6週間投与し、1年後の時点で、テリパラチド群で歯槽骨の有意な再生促進を認め(平均骨増加量29%対3%)、歯周ポケットの深さにも改善が見られた(-2.42mm対-1.32mm)。
2010年10月20日 ソース:NEJM(論文一覧)

虫歯治療後の再発防止 顕微鏡で細菌調査

 虫歯の治療で歯の神経をとった患者に、位相差顕微鏡を使って細菌の有無をチェックし、根の部分の再発を防ぐ治療法を歯科医の山下敦・岡山大名誉教授(歯科補綴学)が考案した。
 虫歯治療で神経をとったあとには殺菌・消毒をして支台歯(かぶせなどの土台)を作るが、細菌が残って根の先が化膿して再治療が必要になることがある。採取した菌を培養し抗菌剤を調べる方法もあるが、設備や高度な技術、費用がかかるため大学病院などを除き、あまり行われていないという。
                山陽新聞 2010.9.7

歯周炎の原因 細胞突き止め

奥羽大薬学部生化学分野の大島光宏教授は5日までに、これまで原因が特定されず、細菌を除去する治療が主流だった歯周炎=歯槽膿漏(のうろう)=について、歯周炎患者の歯肉の線維芽細胞に原因があることを突き止めた。大島教授が中心となって行った、日大、筑波大、スウェーデンのウプサラ大、ドイツのフンボルト大との共同研究で、論文が8月、権威ある米歯学専門誌「ジャーナル オブ デンタル リサーチ」電子版に掲載された。「細菌の影響」というだけでは説明がつかなかった部分が解明され、歯周炎治療に新たな方向性が見つかった。
                福島民友 2010.9.6

矯正 見た目も改善、生活の質高める

歯並びが悪いと、かみにくく、歯周病や発音障害を生じやすい。「歯列や、あご骨のずれを治す歯科矯正は見た目も改善し、QOL(生活の質)を高める」と、岡山大大学院医歯薬学総合研究科の山城隆教授(歯科矯正学)は語る。かみ合わせが悪い「不正咬合」には上顎前突(出っ歯)、反対咬合(受け口)、上下の前歯が開いた開咬、叢生(乱ぐい歯)などがあり、顔面のゆがみにもつながる。
 治療はレントゲン写真や歯の模型から不正咬合の原因を探り、歯の角度、バランスなどを考慮して行う。「歯科矯正は欧米では普通の治療法であり、表情にも好影響を与える」と話す。
                山陽新聞 2010.9.6

神経の痛み治す高度な技術

歯の神経や根(根管)にかかわる治療を歯内療法といい、歯科治療の中でも高度な技術が必要とされています。歯髄まで達した虫歯には、神経をとる「歯髄除去療法(抜髄)」を行います。抜髄した後は根管の細菌を取り除き、生体に安全な材料を詰めて、再びかめるように修復します。
 しかし、かぶせた物とのすき間から再び虫歯ができて細菌が入り込むなど、原因はさまざまですが、根管が再感染し、根の先に「根尖(こんせん)病変」ができることがあります。こうなったときには再度、根の中の治療を行う必要があり、これを「感染根管治療」といいます。
 歯の治療は治療前後の変化が目に見えない上、時間もかかりますが、建物でいえば土台に相当する非常に重要な役割を担っていることを、ぜひ認識しておいておただきたいと思います。
                福島民報 2010.8.30

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