記事一覧

認知症の発症リスク        咀嚼能力に反比例

咀嚼能力の低い人は、認知症の発症リスクが高くなる。日本福祉
大学の近藤克則教授、神奈川歯科大学の山本龍生准教授らが、平成
22年度厚生労働科学研究として行った分析で明らかになった。1月
21日に札幌市で開かれた第21回日本疫学学会学術総会で発表された
もの。
 調査は、愛知老年学的評価研究(AGES)プロジェクトのデータを
基に、2003年10月時に要介護認定を受けていない65歳以上が対象。
4年間追跡できた4425人について、要介護認定を伴う認知症度Ⅱ以
上が発症するまでの各日数や歯数、咀嚼能力、かかりつけ歯科医院
の有無との関係を検討した。

おもちの季節・・・窒息事故に注意

もうすぐお正月。もちやごちそうを食べる機会が増える。もちは窒息事故が最も多い食品で、しかも事故となった場合、約半数が重症以上となっている。しかし、窒息事故はもちだけでなく、ご飯やパンなど日常的に食べている食品が原因となっていることも多い。事故を防ぐために、食べ物は食べやすい大きさにし、よく噛んで食べる。乳幼児では、誤って気管支に入りやすいピーナツなどの豆類は3歳ごろまで食べさせない、あおむけに寝た状態や歩きながらものを食べさせないなど与える食べ物や食べさせ方に注意することが必要だ。高齢者は唾液の分泌が少なく咀嚼機能が低下し、ご飯やパンなど粘りのある食べ物が咀嚼しにくくなっている。また、イカやタコ、のり、レタスなど、噛みにくかったり厚みがなかったりするものは、のどに詰まりやすい。お茶や水など水分を取りながら食べるようにした方がよい。
                   産経新聞 2010.12.29

口腔がん 県歯科医師会 放置、悪化に歯止め

病気の進行が早いとされる舌や歯茎にできる「口のがん」を早期に発見しようと、県内の歯科医院約9百ヵ所が2月から「口腔(こうくう)がん」検診を受け入れる。県歯科医師会の呼び掛けを受け、会員医院が検診業務を行う。口腔がんはあまり知られていないため、患者が口内炎と間違えて放置し、悪化するケースが多い。歯の治療がなくても最寄の歯科医院でチェックし、迅速な治療開始を目指す。
                   福島民報 2010.12.24

骨疾患予防で新知見

林原グループが事業展開する機能性糖質トレハロースを応用し、骨粗鬆症と歯周病の両疾患予防に有用とする研究が進んでいる。歯周病も歯槽骨(歯を支える骨)の吸収をともなう骨疾患で、骨粗鬆症と共通項目がある。奥羽大学の研究チームによる動物モデルや試験管レベルの実験では、骨密度測定や分子レベルで指標物質の産生を抑制するなどの新たな成果を得られた。骨吸収を抑制する食品素材や歯磨剤など新規用途開拓につながる可能性がでてきた。
                 化学工業日報 2010.12.22

子どもの虫歯は誰のせい? 保護者が管理、通院を

 一般的には小学生ぐらいまでは保護者が管理してあげるべきだと考えます。しかし、時として保護者が管理できないケースもあります。他の兄弟に手が掛かったり介護を要する人がいたりする場合、家の中がバタバタしている場合は、余裕をもって育児するのが難しいこともあります。ただ、虫歯はすべての子どもたちに対して完全に予防する方法が確立しているわけではなく、リスクの高いケースなどは、注意していても虫歯が生じてしまう場合もあります。虫歯ができないに越したことはありませんが、できた虫歯を早期に治療するために歯科医院を訪れることを切に願います。
                   福島民報 2010.12.20

むし歯予防に抗体の粉末

 口腔ケア製品開発・販売ティエステ(岡山市北区今)は、虫歯の予防効果を期待できる抗体の粉末を発売した。飲食料品に混ぜやすく、従来の錠剤タイプに比べて用途が拡大。菓子メーカーなども売り込む。虫歯の原因となるミュータンス菌をニワトリに摂取させ、卵に生じる同菌の抗体(IgY 抗体)を抽出。虫歯予防の甘味料・ソルビトールを配合し顆粒にした。
                   山陽新聞 2010.12.17

●道民の健康づくりを応援するための関係機関・関係団体の取組の方向性

 ★道民のむし歯予防のため、フッ化物応用を普及するための環境を整備する
 ★道民の歯周病予防のため、セルフケアとプロフェッショナルケアにつながる成人歯科健診等の機会を増やす
 ★地域・職域・学校・歯科医院等において、道民が歯と口腔の健康づくりに関して学習できる機会を増やす
 ★道民の歯と口腔の健康状態や歯科保健事業の現状を定期的に把握する
 ★地域や職域で定期的に健診を受ける人を増やす
 ★生活習慣病予防にための健康情報を提供し、生活習慣を変える人を増やす
 ★乳幼児期からの食育を推進し、食環境を整備する
 ★食や栄養に関する高い支援技術を持った指導従事者を育成する
 ★喫煙が及ぼす健康への影響についての普及啓発を推進する
 ★たばこをやめたい人に対する禁煙サポート体制を充実させる

●道民の取組の方向性

「家族みんなでフッ素とフロス!」
  「受けよう健診、変えよう生活習慣!」
  「スタートは朝食、楽しい1日!」
  「どこでもさわやか、禁煙・分煙!」

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