記事一覧

特定健診とがん検診等との連携を

22年度市町村国保担当新任課長特別講座(主催・厚労省国保課、国保中央会)が7月7日にあり、厚労省国保課の齋藤綾子在宅医療・健康管理技術推進専門官が特定健診・保健指導に関して講演した。齋藤専門官は、特定健診の受診率向上を図る上では、がん検診など他健診との同時実施が重要であるとして、必要な体制整備を求めた。
 市町村が実施する各種検診は20年度以降、特定健診は国保部門、がん検診は衛生部門に分かれ、バラバラに実施されたことで受診率の低下を招いていた。このため厚労省では、被用者保険も含めた特定健診実施機関と市町村のがん検診担当部門が情報を共有し、同時実施や受診案内の共通化を進め、被保険者の利便性を図るよう求めている。
 また齋藤専門官は後期高齢者医療制度に代わる新制度の議論に関し、「年齢も含めて高齢者の保健指導のあり方も整理される課題の一つとなる」と指摘した。特定保健指導では65歳~75歳未満の前期高齢者は積極的支援の対象となった場合も動機付け支援とするなど、年齢により対応が異なっている。しかし、高齢者の実態は年齢に関わらず多様であり、介護予防の要素も求められることから、高齢者の実施に即した保健指導のあり方が問われることになりそうだ。
                   道歯会通信 2010.9

かみ合わせ異常 放置で悪化

体によいとされる食物は数多いが、その効果も、きちんとかんで消化してこそ。だが、しっかりとかむことができない人は意外に多いという。「咀嚼は、歯のほかに、あごの関節や筋肉、舌、神経などがかかわり合う、とても複雑な運動。どれに問題が起きても、きちんとかめなくなる」と日本顎咬合学会常任理事の上濱正(うえはまあきら)さんが解説する。歯がすり減ったり欠けたりしても、慣れると違和感を感じなくなる
 しかし、無理なかみ合わせで食べ続けると、周囲の健康な歯に負担がかかってもろくなったり、あごの関節がずれたりするなど、さらに大きな問題を引き起こす心配がある。

 かみ合わせチェック
   最近1ヶ月間について
       ①かみ合わせの位置が定まらないと感じる
       ②口が思うように開かなかったり、あごがスムーズに動かない
       ③かみ合わせの高さに不満を感じる
       ④自分の歯並びが気になる
       ⑤歯ぎしりや歯を強くかみしめる癖がある
       ⑥左右どちらか一方でかむ癖がある
                   読売新聞 2010.8.19

平成20年度国保歯科医療費

 国民健康保険の平成20年度(平成19年3月~20年2月診療分)の歯科の全国平均の1人当たり医療費は22,005円で、前年度に比べ金額で589円、2.7%増えた。市町村は22,360円、組合は18,390円で前年度に比べ2.8%、1.6%それぞれ伸びた。全国平均の都道府県別で1人当たり医療費が最も高いのは大阪で26,785円、低いのは沖縄の15,164円。大阪と沖縄では11,621円の差がある。北海道の1人当たり医療費は23,930円で前年度に比べ1.7%増えた。

ベストスマイルに投票を!

「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2010」(主催:日歯、協賛:株式会社ロッテ)の「著名人部門」の投票ハガキを同封している。著名人部門は、今年笑顔が最も印象に残る男女1名ずつを日歯の会員の投票により選出するもので、今年で17回を数える。著名人部門では、昨年はタレントのベッキーさんと、俳優の佐藤隆太さんが受賞した。
                    日歯広報

聴覚障害者、外国人歯科診療を円滑に

福島市のNPO法人ユニバーサルデザイン・結はこのほど、歯科医院で外国人や聴覚障害者が医師とコミュニケーションを取るための専用「指さし会話板」を作製した。使用方法の説明会は7月30日、市内の遠藤歯科口腔外科クリニックで報道関係者を対象に開かれた。
 指さし会話板は通常、市役所の窓口などで障害者や高齢者、外国人が各種手続きをする際のコミュニケーション手段として活用されている。結はこれを応用し、福島歯科医師会の協力を得て歯科医院用に製作した。6月中旬までに市内の約180の歯科医院に配布した。
                    福島民報 2010.8.2

無資格助手で抜歯の疑い 医療法人理事長ら3人逮捕

無資格の歯科助手と歯科技工士に抜歯などの治療行為をさせたとして、警視庁生活環境課は13日、歯科医師法違反の疑いで、東京都板橋区にある「みなか歯科医院」を経営する医療法人理事長渡辺信一(わたなべ・しんいち)容疑者(52)=埼玉県北本市=や、当時の院長で歯科医板倉繁巳(いたくら・しげみ)容疑者(55)=同県川越市=ら3人を逮捕した。

 ほかに逮捕されたのは、歯科技工士高岡利明(たかおか・としあき)容疑者(41)=東京都小平市。昨年9月に歯科助手の女=当時(48)=は死亡しており、同法違反容疑で書類送検する方針。

 生活環境課は、渡辺容疑者の指示で、2007年秋から08年秋にかけて、無資格で約50人の患者の歯を治療させたとみている。目立った健康被害はなかったが、歯科助手が昨年1月に警視庁に届け出て発覚した。

 同課によると、3人は容疑を認めており、高岡容疑者は任意での事情聴取段階で「患者を増やすと報酬が増えた」と話したという。

 逮捕容疑は08年4月から同年11月まで、歯科医師免許がないにもかかわらず、患者の美容師の女性(36)ら12人に、抜歯や入れ歯の装着などの治療行為をした疑い。

 歯科助手は国家資格ではなく、受付や治療器具の準備などが主な業務。歯科技工士は、入れ歯の製作加工を行う専門職。いずれも歯科医師業務はできない。
2010年9月13日 提供:共同通信社

洗口剤の役割 環境整えた後の補助

洗口剤、洗口液など数多くがドラッグストアの店頭に並んでいます。各社の”売り”がそれぞれあり、何を選べばよいのか歯科医師、衛生士でも迷うほどです。近年では歯周病が治るといわれる洗口剤も登場していますが、果たして万人に効果が100%あるか?といえば疑問が残るところです。できてしまった虫歯や、ついてしまった歯石は洗口剤ではどうしようもありません。
 洗口剤に似たものでフッ素やキシリトールも期待が持たれるものです。しかし、これらを摂取したから虫歯にならないとは言い切れないと思います。ダイエットも、テレビで見るように楽してやせられるものはなかなかお目にかかれません。洗口剤も口の中の環境を整えた後、予防するための補助的なものと考えてみるのはいかがでしょうか?
                    福島民報 2010.7.26

舌の痛み ストレス原因で違和感

舌にヒリヒリ、ピリピリとした慢性的な痛みやしびれを感じて歯科を受診される方がいます。40代から50代の女性に多く、痛みは舌尖(せん)端、舌縁で左右両側にあることが多いようです。食事や会話中、何かに熱中しているときはあまり感じないことが多く、午前中よりも夕方や夜にかけて痛むことが多いようです。痛む部位が唇や歯肉、上あごにまで移動することもあります。
 歯科では、まず舌に腫れや炎症がないかを調べます。下に直接接触している歯や補綴(ほてい)物、入れ歯などに破損や不良がないか、かみ具合などを調べ、破損や不良があった場合はその修正、歯石の除去などが行われます。炎症がある場合は薬で治療することができます。
                    福島民友 2010.7.23

過去ログ