歯根膜手術を施行した重度の慢性歯周炎患者40名を対象に、経口カルシウム+ビタミンDにテリパラチド追加の有効性をプラセボ対照試験で検討。6週間投与し、1年後の時点で、テリパラチド群で歯槽骨の有意な再生促進を認め(平均骨増加量29%対3%)、歯周ポケットの深さにも改善が見られた(-2.42mm対-1.32mm)。
2010年10月20日 ソース:NEJM(論文一覧)
歯根膜手術を施行した重度の慢性歯周炎患者40名を対象に、経口カルシウム+ビタミンDにテリパラチド追加の有効性をプラセボ対照試験で検討。6週間投与し、1年後の時点で、テリパラチド群で歯槽骨の有意な再生促進を認め(平均骨増加量29%対3%)、歯周ポケットの深さにも改善が見られた(-2.42mm対-1.32mm)。
2010年10月20日 ソース:NEJM(論文一覧)
虫歯の治療で歯の神経をとった患者に、位相差顕微鏡を使って細菌の有無をチェックし、根の部分の再発を防ぐ治療法を歯科医の山下敦・岡山大名誉教授(歯科補綴学)が考案した。
虫歯治療で神経をとったあとには殺菌・消毒をして支台歯(かぶせなどの土台)を作るが、細菌が残って根の先が化膿して再治療が必要になることがある。採取した菌を培養し抗菌剤を調べる方法もあるが、設備や高度な技術、費用がかかるため大学病院などを除き、あまり行われていないという。
山陽新聞 2010.9.7
奥羽大薬学部生化学分野の大島光宏教授は5日までに、これまで原因が特定されず、細菌を除去する治療が主流だった歯周炎=歯槽膿漏(のうろう)=について、歯周炎患者の歯肉の線維芽細胞に原因があることを突き止めた。大島教授が中心となって行った、日大、筑波大、スウェーデンのウプサラ大、ドイツのフンボルト大との共同研究で、論文が8月、権威ある米歯学専門誌「ジャーナル オブ デンタル リサーチ」電子版に掲載された。「細菌の影響」というだけでは説明がつかなかった部分が解明され、歯周炎治療に新たな方向性が見つかった。
福島民友 2010.9.6
歯並びが悪いと、かみにくく、歯周病や発音障害を生じやすい。「歯列や、あご骨のずれを治す歯科矯正は見た目も改善し、QOL(生活の質)を高める」と、岡山大大学院医歯薬学総合研究科の山城隆教授(歯科矯正学)は語る。かみ合わせが悪い「不正咬合」には上顎前突(出っ歯)、反対咬合(受け口)、上下の前歯が開いた開咬、叢生(乱ぐい歯)などがあり、顔面のゆがみにもつながる。
治療はレントゲン写真や歯の模型から不正咬合の原因を探り、歯の角度、バランスなどを考慮して行う。「歯科矯正は欧米では普通の治療法であり、表情にも好影響を与える」と話す。
山陽新聞 2010.9.6
歯の神経や根(根管)にかかわる治療を歯内療法といい、歯科治療の中でも高度な技術が必要とされています。歯髄まで達した虫歯には、神経をとる「歯髄除去療法(抜髄)」を行います。抜髄した後は根管の細菌を取り除き、生体に安全な材料を詰めて、再びかめるように修復します。
しかし、かぶせた物とのすき間から再び虫歯ができて細菌が入り込むなど、原因はさまざまですが、根管が再感染し、根の先に「根尖(こんせん)病変」ができることがあります。こうなったときには再度、根の中の治療を行う必要があり、これを「感染根管治療」といいます。
歯の治療は治療前後の変化が目に見えない上、時間もかかりますが、建物でいえば土台に相当する非常に重要な役割を担っていることを、ぜひ認識しておいておただきたいと思います。
福島民報 2010.8.30
歯周病は細菌によって歯を支える歯茎や骨がじわじわ壊される病気。高齢期にかけて歯を失う主な原因の一つであり、糖尿病などほかの病気との関連も指摘されている。予防には歯科医や歯科衛生士によるケアとともに、歯磨きでは落としきれない歯垢を普段から歯間ブラシなどで取り除くセルフケアが重要だ。
財団法人ライオン歯科衛生研究所と浜松市口腔保健医療センターの石川昭所長らはセルフケアを身につけるための「歯周病予防プログラム」を共同開発し、同市西区に住む30~70代の56人を対象にした研究で、有効性を確認した。
その結果、歯間ブラシ使用率はプログラム実施前の55.4%から3回目には100%となり、1年後も87.5%と高い水準を維持。歯茎の状態にも改善が認められた。プログラムが成功した理由としては、動機づけや適切な指導、効果を確かめながら進めたことなどが考えられるという。
山陽新聞 2010.8.3
最近、ニオイ、中でも口臭で悩む人が増えている。口臭は、自分では気がつかないうちに相手に不快感を与えていることもあるだけに厄介だ。口臭の原因は様々だが、その大部分は口の中そのものにあり、約6割が舌に付着する汚れ「舌苔(ぜったい)」に起因するとか。舌苔は食べかすや口内のはがれ落ちた粘膜が舌にたまったもの。唾液分泌が少なくなる睡眠時に最もたまりやすいため、年齢や性別に関係なく、口臭は起床時に最も強くなる。そのため朝の舌磨き=舌苔除去は口臭予防に効果が高いと考えられている。
江崎グリコでは舌苔が口臭の原因であることの認知度と朝の舌磨きの実施状況を検証するため、全国の20~50代の男女800人を対象にインターネット調査を実施した。それによると、自分の口臭を気にしている人は91%で、特に若い世代ほど気にしている人が多く、20代では23%が「とても気にしている」と回答している。口臭が気になるタイミングは、やはり「起床時」で、74%もの人が朝起きた時の口臭を気にしている。
朝食をしっかり噛んで食べると、食べ物が舌に当たって舌磨きの効果がある。しかし、夏は暑さのため、朝食を抜きがちな時。それだけに夏こそ十分な対策が必要なのだ。汗のニオイばかりに敏感になる夏。お口のニオイにも十分な配慮をお忘れなく!
日刊ゲンダイ 2010.8.30
国立がん研究センターと日本歯科医師会は31日、がん患者への歯科治療で連携し、口腔(こうくう)内の合併症軽減を目指すことで合意した。9月からがん患者への歯科治療に関する歯科医向けの講習会を各地で開催。同センターは治療前の患者に講習会を受講した歯科医への受診を勧める。知識や情報不足から、がん治療後に患者が歯科診療を拒否されるケースを防ぐのも狙いだ。
同センターと日本歯科医師会は来年度をメドに全国のがん治療の中核施設に拡大、2013年度には全国のがん拠点病院(現在約370施設)にも地域の歯科医と連携する事業を開始することを目指している。
日本経済新聞 2010.9.1