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「虫歯は甘い物の摂取だけで起こる」は誤解で、唾液不足も重大原因で、防ぐにはガムかみが有効

欧米人は日本人よりも甘い物をたくさん食べるのに、虫歯の平均本数は日本人の半分以下です(日本人が2.4本に対してスイスで0.9本)。これは欧米人がフッ素を積極的に活用していることもありますが、虫歯にならない食習慣を心がけていることも見逃せません。
 具体的には、食間や就寝前に糖分の多い食べ物をとらないこと、虫歯を起こさない代用糖(後述)が普及していることです。
 間食に甘い物をとる場合には、虫歯になる危険の小さい、糖アルコールなど代用糖を使ったものを選ぶことが肝心です。糖アルコールには、キシリトール、マルチトールなどいくつかの種類があり、このような糖を使って歯の表面のPHを落とさないガム(歯が傘をかぶった「歯に信頼マーク」が目印)が市販されています。このようなガムをかむと、唾液の分泌が増えて歯の再石灰化が促されることがわかっています。
                     わかさ 2010.7

歯磨き粉を使うときの注意点

①香料や発泡剤入りの歯磨き粉を使うと、十分に磨ききれてい
ないのに口の中がスッキリとするため、磨き残しが生じやす
いので注意する。
②歯周病予防でじっくり歯を磨く場合には、研磨剤入りの歯磨
き粉は少量使うのが無難。
③フッ素入りの歯磨き粉を使えば歯の再石灰化が促され、虫歯の
予防に役立つ。
                     わかさ 10-12-05

歯周病などの口腔細菌 3分以内 99.99%死滅

東北大大学院歯学研究科の菅野太郎助教らの研究グループは、過酸化水素にレーザーを照射し生成させた「フリーラジカル」と呼ばれる物質で、歯周病など口腔(こうくう)感染症の原因細菌の99.99%以上を3分以内に死滅させられることを確認した。
 2011年度以降の臨床研究に向け、精密機器製造のリコー光学(花巻市)などと進める新治療器開発に弾みがつきそうだ。
                    河北新報 2010.12.7

口内ケアでインフル退治

 インフルエンザ予防には口内ケアが有効との考えが広がり、学校や病院、企業が口内ケアへの取り組みを活発化させている。各地の学校や病院では、歯磨きなどで口内の最近の活動を抑え、インフルエンザ感染を防ごうとする活動を実施。一方、口内ケアによるインフルエンザ対策市場への参入を模索する企業も出てきた。うがいや手洗い、予防接種など従来の対策に口内ケアを組み合わせれば、インフルエンザはもう怖くない?
                    産経新聞 2010.12.7

唾液の分泌健康に影響 加齢で減少 口臭の原因に

唾液は、舌苔になる食べかすなどを洗い流すほか、飲み込むことにより、胃酸を中和する「胃薬」の役割を果たす。また、老化の原因になる活性酵素を除去する成分も含まれているという。では唾液の分泌を促すには、どうすればいいいか。高血圧や花粉症の薬など、普段服用する薬によっては唾液の分泌を減らす作用があるので、医師に相談することが必要。
 あめをなめるのもよく、舌苔の主成分であるタンパク質を分解・除去する成分の入ったものも販売されている。ガムも効果的。ガムをかんでいる野球の選手を見掛けますが、あれは唾液がたくさん出てリラックスでき、脳の血流もよくなる。
  

頭痛・肩凝り・腰痛の原因が噛み合わせって本当?

次のような症状は、咬合関連症の可能性があります。
 □頭痛が起こりやすい
 □慢性的に肩凝りがある
 □首から後頭部にかけて張った感じがある
 □時々、めまいや立ちくらみがある
 □四十肩、五十肩で腕が上がらない
 □手のしびれがある
 □腰痛がある
 □ぎっくり腰になった
 □膝の関節が痛い
 □耳鼻科で老人性あるいは突発性難聴と診断された
 □最近、猫背になってきた
 □口を開くと顎の関節部で音がする。または痛みがある
 □全く口が開かない
                      クロワッサン 10.8.10

歯周病が引き起こす病気のリスク 心筋梗塞や脳梗塞のリスク数倍にアップ

炎症物質が血管内皮に炎症を引き起こし、動脈硬化を進行させることが知られている。そのため重度の歯周病を持つ人はそうでない人に比べて心筋梗塞や脳梗塞を発症するリスクが約2~3倍近く高くなるという研究報告もある。また65歳過ぎの高齢者に急増する肺炎の多くは、口内に大量に繁殖した歯周病菌の混じった唾液が気管に入ってしまうことで起きる(誤嚥性肺炎だ)。がん、心疾患、脳血管疾患に次いで死因の第4位を占めているから、まさに歯周病対策が寿命を左右するといっても過言でない。
                   夕刊フジ 2010.11.30

単発の浅い潰瘍、うがいと薬で対応 口内炎/2

アフタ(浅い潰瘍)が単発的にできる口内炎(孤立性アフタ)の多くは原因が不明で、確立された予防法はない。山村幸江・東京女子医科大講師(耳鼻咽喉(いんこう)科)によると、孤立性アフタの多くは、何も治療をしなくても、1週間から10日程度で治る。ただし、数日間は舌や食べ物などが患部に当たると強い痛みがある。自分でできるケアは「アフタのある場所をできるだけ刺激しないことと、口の中を清潔にすること」(山村さん)。しみて歯磨きができないときは、うがいだけでもする。汚れを洗い流すことが目的なので、必ずしもうがい薬を使う必要はない。うがい薬や冷たい水道水がしみる場合は、ぬるま湯を使う。

 併せて、市販のアフタ用の軟膏(なんこう)や貼り薬を使い、炎症を抑えるとともに、アフタ表面を保護して食べ物などをしみにくくする。うがいなどで患部を清潔にしたうえで、毎食後と寝る前に綿棒を使って塗るといい。

 山村さんは「2週間程度たっても症状が改善しないと、医療機関を受診した方がいい」と話す。虫歯治療のかぶせ物などが常時炎症部分に当たり治りにくくなっている場合もある。医療機関では軟膏、口の中に噴霧するタイプのステロイド薬、重症の場合は痛み止めの飲み薬が処方されることもある。

 決まった場所ではなく、あちこちに頻繁にアフタができる人は全身の病気も疑われるが、「アフタの多発」というだけで、明確な診断がつかないことも多い。だが、例えば、睡眠が十分に取れないとき、女性の場合は生理周期によって決まった時期にできる人もいる。発症しやすい状況を確認しておくと、生活習慣の改善によって予防につながる可能性がある。

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