歯科の平成21年度概算医療費は前年度より200億円減の2兆5473億
円となった。厚労省が16日に発表したもので、医療費総額は1兆1900億円増で35兆3千億円と、初めて35兆円台を突破。総額に対する歯科の割合は0.3%減の7.2%。10年前の11年度と比較すると1.5%減少しており、年々医療費総額に占める歯科医療費の割合は減少傾向にある。
歯科の平成21年度概算医療費は前年度より200億円減の2兆5473億
円となった。厚労省が16日に発表したもので、医療費総額は1兆1900億円増で35兆3千億円と、初めて35兆円台を突破。総額に対する歯科の割合は0.3%減の7.2%。10年前の11年度と比較すると1.5%減少しており、年々医療費総額に占める歯科医療費の割合は減少傾向にある。
歯周病のセルフチェック
1 朝起きたとき、口の中がネバネバする。
2 歯を磨いたときに出血する。
3 歯ぐきがむずがゆかったり、痛んだりする。
4 歯ぐきが赤く腫れている。
5 硬いものが噛みにくい。
6 鏡を見たとき、歯が長くなったような気がしたり、歯が動くようになった。
7 歯と歯の間に隙間ができた。
一つでも当てはまる項目があれば、歯周病の可能性があるので歯科の受診が勧められる。
2010.6/きょうの健康
「歯周病」は、口の中だけではなく、全身のさまざまな病気とかかわりあることが最近の研究でわかってきています。歯周病とのかかわりが指摘されている病気としては、糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞などの生活習慣病や、肺炎、骨粗鬆症、早産や低体重児出産などの妊娠トラブルなどがあげられています。
これらに関しては、歯周病とのかかわりを裏付けるデータがかなりそろってきています。そのほかにも、最近は、がん、肥満などとのかかわりも指摘されています。
歯周病にかかっているとこれらの病気のリスクが高まるだけでなく、これらの病気があると歯周病が悪化するなど、互いに悪循環を招く関係にある場合もあります。自覚症状がなくても定期的に歯科を受診し、チェックを受けましょう。
歯周病は「歯そのものの病気」ではなく、「歯を支える組織の病気」です。歯を支える「歯周組織」には、「歯肉」「歯槽骨」「歯根膜」「セメント質」の4つがあります。歯周病はこれらに病気が起きた状態をいいます。歯周病の原因は「プラーク」が歯の表面につくことです。
プラークは、”生きた細菌の集団”で、食べかすなどとは違って、糊のように歯にべったりと付着するので、口をすすぐ程度では落とすことができません。歯に付着したプラークは増殖して、歯と歯肉の間への広がっていきます。プラークが増殖すると、最初は歯肉に炎症が起きます。異物であるプラークに対して炎症反応が起こり、歯肉が赤くなって腫れたり、出血したりします。
歯肉炎の段階なら、きちんとセルフケアをすることによって、健康な状態に戻すことができますが、多くの人が放置してしまいがちです。すると、プラークはさらに増えて、歯肉や歯槽骨、歯根膜に炎症(歯周炎)を起こします。プラークを放置すると、石灰化して「歯石」という塊になります。
歯槽骨の溶解や歯根膜の破壊が進むと、歯がぐらぐらして、抜け落ちてしまうことになります。歯肉炎や歯周炎が起こっても、虫歯と違って、歯痛を感じたり、冷たいものや熱いものがしみるなどの症状はありません。そのため、気がつかないうちに進行してしまうのが歯周病の特徴です。
よく噛むとその刺激で唾液がたくさん出てきます。食欲のわく多様な献立を用意して、よく噛んで細かくなった食べ物と、噛んでいる間に分泌された唾液とを口の中でよく混ぜ合わせ、よく混ざったところでゆっくり飲み込む、といった癖をつけてみてください。
そうすると、意外な効果が生まれてきます、胃や腸の負担が軽くなって消化吸収がよくなり、お通じがよくなる。出にくくなっていた唾液が、少しずつ出るようになる。食べ物の本来の味を味わおうとして、うす味になる。顔の筋肉もよく動かすようになるので、表情が生き生きする、などです。
よく噛むことで、全身の機能や免疫力がアップし、歩き方も、目の輝きも、肌の色つやも違ってくるのです。しばらくぶりであった昔馴染みに、「若くなった」と言われること、請け合いです。
咀嚼というのは、歯や顎だけではなく、舌の運動、唾液分泌、顎関節機能などを統合した運動です。体のほかの部分の機能低下と同じように、咀嚼能力が低下して、軟らかい食事が中心となり、食べられる食品の種類も制限されて、栄養状態に問題が生じてくると、結果的にさらに筋力が弱まるという、咀嚼ー栄養ー筋力が連環して低下する「咀嚼機能低下の悪循環」に陥りがちです。
悪循環から抜け出すには、咀嚼機能の衰えに早く気付き、①献立に歯ごたえのある食品を加えて、②栄養バランスを改善し、さらに③よく噛んで食べ、相乗効果をはかることが望まれます。
正しい歯磨きはもちろんですが、「白」美歯のためにできることって実は歯磨き以外に身近なところにもたくさんあるんです!
さとこ先生が実際に行っている「白」美歯を維持するためのプチ習慣を教えてもらいました!
1 くすみの原因№1のたばこは絶対に吸わない!
2 赤ワインを飲むときはまず水を一杯
3 デンタルフロスで”老いのブラックライン”をこそぎとる
4 コーヒーや紅茶を飲んで着色が気になるときは、綿棒で”拭く”!
5 携帯用イソジンをマウスウォッシュ代わりに
6 午後3時~5時はガムやドライフルーツを食べて唾液をドバッと出す
7 夜ご飯は人と話をしながらゆっくり食べる
8 肌のゴールデンタイムは、歯のゴールデンタイム!夜に十分な睡眠をとること
財務省は6月29日、各府省の54事案について必要性・効率性を調査して今後の改善点などを指摘した22年度予算執行調査の結果を発表した。国保組合に対しては保険料を多くの組合が定額負担方式としていることを問題視し、加入者の所得の応じた方式とすることで高所得者に十分な保険料を求めるとともに、低所得者との負担の公平を図ることができる改善策を求めた。
仮に市町村国保並みの保険料水準を求めた場合には、医師国保、歯科医師国保、全国土木では保険料収入のみで実際の医療費などの支出が賄えるとの試算も示し、「国庫補助の仕組み・規模を抜本的に見直すべきだ」と宣言した。
厚労省では23年度予算への反映などが求められるが、「省内事業仕分けでも指摘されており、検討したい」(伊藤義典国保課長)とのスタンスだ。
道歯会通信 2010.8