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口臭 食べ物などで唾液分泌促して

Q 67歳女性。口臭で悩んでいます。毎日20分ほどかけて歯と舌を磨き、虫歯も治療済ですが、それでも臭いと言われるのです。血糖値を下げる薬と血圧を下げる薬を飲んでいます。人の集まる場所では嫌な気分にさせないようガムをかみますが、血糖値の上昇が心配です。

 なかなか改善しない口臭のお悩みの方は、中高年の女性を中心に多いようです。口臭というと「歯みがきの仕方が悪い」「胃腸が悪い」などと考えられがちですが、実際はそうした原因によるものは少なく、大半は口の中の乾燥(ドライマウス)によるものです。唾液には口の中を循環して汚れを洗い流す働きがありますが、それが減少することで自浄作用が損なわれ、悪臭を放つ物質が口の中に滞留しやすくなるからです。
 ドライマウスの原因は一般にストレスや口呼吸、加齢など多々ありますが、ご相談の方の場合、更年期以降の女性ホルモンの減少、降圧剤の副作用などによる唾液量の減少が考えられます。また「自分の口がにおうのでは」という緊張感によっても唾液が減り、口の中は乾燥気味になります。
 唾液量はなかなか回復しにくいため対症療法になりますが、口の粘膜の適切なケアを毎日行うことで、このタイプの口臭は大幅な改善が可能です。なお、歯ブラシでの舌みがきはあまりお勧めできません。また、日ごろから歯応えのある食べ物やガムをかんで、積極的に唾液の分泌を促すことも大切です。シュガーレスガムなら血糖値が上がる心配はありません。ぜひ、かかりつけの歯科医に相談し、場合によっては専門の医療機関を紹介してもらうとよいでしょう。
                  北海道新聞 2010.5.19

こんにゃくゼリー「安全性欠く」=規制は先送り、改善指標作成へ―消費者庁

こんにゃくゼリーの安全規制を検討する消費者庁の「食品SOS対応プロジェクト」は16日、こんにゃくゼリーは弾力性や滑らかさなどの特性からもちなどよりリスクが高いとする報告書をまとめ、「製品の安全性を欠いている恐れが非常に強い」と指摘した。
 だが、具体的な規制については、データ不足を理由に今月に予定していた結論を先送り。8月にも立ち上げる医師やメーカー代表らでつくる研究会で引き続き検討するとした。研究会では窒息の起きやすい食品について実験を重ね、商品の大きさや弾力性、形状などについて、安全の目安となる指標を年内にまとめる方針。指標を基に製品改良をメーカーに要請するという。
 同庁などによると、子どもや高齢者の窒息事故は過去54件発生し、22人が死亡している。 
7月16日17時51分配信 時事通信

高確法廃止後も特定健診・保健指導は継続に/伊藤国保課長

厚労省の伊藤善典国保課長は6月1日、福岡で開催した九州ブロック担当者会議で、25年度に高齢者医療確保法を廃止する政府方針に関連し、特定健診・保健指導の実施率による後期高齢者支援金の加算・減算措置に触れ、「高確法で規定されていて廃止となると根拠がなくなる。加算・減算措置をやめようということは長妻昭厚労相も考えていると思う。
 ただ特定健診・保健指導そのものの見直しはするだろうが、なくしてしまうということには多分ならないだろう」と述べた。
 また市町村国保の【広域化等支援方針】の策定に関して、「新たな高齢者医療制度で、保険料・税の賦課を世帯単位か個人単位か年末にならないと結論がでないようなことがある」と延べ、年末までに策定する場合には新制度との整合性の点から国保料・税の算定方式は支援方針に盛り込む必要はないとの考えを示した。

瞬時にドライマウス診断

ライフが開発した口腔水分計「ムーカス」について、厚生労働省から管理医療機器(クラスⅡ)として製造販売承認を取得した。口腔内の水分量を計測する医療機器で、高齢者を中心に増加傾向にある口腔乾燥症(ドライマウス)の診察・研究用途や舌がんの術後診断用途に役立つ。
 ドライマウスは虫歯や歯周病の原因のみならず、そしゃくや会話がしづらいなどの影響が出る危険性があるが、明確な診断基準がなかった。全身性の自己免疫疾患であるシェーグレン症候群の診断基準を準用し、ガムや脱脂綿のそしゃくで唾液量を測定していたが、かむ力の弱い高齢者には不向きだった。
 ライフは芝浦工業大学、東京電機大学、埼玉医科大学と共同で02年にムーカスの開発に着手。臨床試験で安全性・有効性を確認し、2日に製造販売承認を取得した。
               日刊工業新聞 2010.6

歯の健康維持に効果 牛乳由来のCPP-ACP

6月4日は虫歯予防の日。虫歯を防ぐには歯磨きの習慣が欠かせないが、牛乳由来成分の「CPP-ACP」(カゼインホスホペプチド・非結晶リン酸カルシウム複合体)も、歯の健康維持に活用されるようになってきた。
 なぜCPP-ACPが虫歯予防に効果的なのか。まず、虫歯ができる仕組みをおさらいしてみたい。虫歯は口の中にいるミュータンス菌が食べ残しの糖質を分解して酸を出し、それが歯の表面のエナメル質を溶かすことによって発生する。この状態は「脱灰」と言われる。
 虫歯といえば、歯の表面に穴が開いて黒く変色した部分を思い浮かべるだろうが、脱灰の初期は白チョークのように白濁しているのが特徴で「隠れ虫歯」とも言われる。歯に脱灰部分ができてしまっても、程度の軽いうちなら自然に治すことができる。人間の体には、口内を中性の状態にすれば、唾液に含まれるミネラルが脱灰した部分の歯を修復する機能があるからだ。
 この機能は「再石灰化」と呼ばれる。口の中では常に<脱灰⇔再石灰化>が繰り返しされていると言われている。CPP-ACPには、この脱灰を抑制する働きがある。加えて再石灰化を促し、ミュータンス菌が出す酸に対する歯の抵抗力を高める効果もあるという。最近ではCPP-ACPを歯に直接塗りこめるペースト状の製品も発売されているが、もっと手軽に摂取したい人には、CPP-ACPを配合した牛乳やガムもおすすめだ。
               毎日新聞 2010.6.4

口内細菌 緑茶は熱湯で

口臭対策には緑茶もお勧めだ。緑茶に含まれるカテキンに、殺菌作用があるからだ。ペットボトルの緑茶は、使っている茶葉の量が少なく、60度程度の湯を使っている。製造過程でカテキンの構造が変化してしまう場合もあり、カテキンの量は半分ほどしかないため、茶葉を使っての飲用を勧める。
 カテキンをよく含んでいるのは二番茶、三番茶、夏茶。飲む量は「1日5杯以上」がベストだ。緑茶はカフェインも含むが、食後に飲めば胃への負担も少ない。
 一番風味がいいのは、60度の湯で入れる方法だが、殺菌効果を最大限に引き出す入れ方は、3グラム(茶さじで軽く2杯)の茶葉に対し、沸騰した湯200mlを急須に入れる方法。すぐに湯飲みに入れず、2分待ってじっくり成分を抽出してから注ぐのがポイントだ。
               日本農業新聞 2010.6.3

口臭予防 歯磨き有効 寝る前 細かく丁寧に

他人に言われて初めて気付く「口臭」。寝たきりのお年寄りのほとんどに口臭があるという。においの正体は口の中の歯周病菌や虫歯菌だ。こうした細菌が増えると、口のにおいもきつくなる。
 30歳以上の8割は歯茎が腫れたり、出血したりする「歯周病」にかかっている。4~10日は歯の衛生週間。正しい歯の磨き方を通して、公衆を抑える対処法をまとめた。
 ポイントは「寝る前に時間をかけてしっかり歯を磨くこと」。寝ている間は、殺菌作用を持つ唾液(だえき)の出る量が少なくなり、口の中は、日中より細菌が繁殖しやすい環境になる。特に、歯と歯茎の境目を重点的に磨くことが大切だ。
 入れ歯の場合は外して、歯ブラシで目に見える汚れを落とした後、市販の薬液に漬ける。注意点は「歯磨き粉は使わない」こと。歯磨き粉に入っている研磨剤が入れ歯のプラスチックを傷つけ、歯を薄くして、場合によっては穴をあけてしまうこともある。長く使えば、かみ合わせも擦り減ってくるので「1年に1回は、歯科医院で入れ歯を点検してほしい」と呼び掛ける。
 歯磨き剤に加え、「舌磨き」も強調する。舌には細かい突起があり、突起を広げると畳8枚分にもなる。食べかすが付く量もそれだけ多くなるため、「しっかり舌を歯ブラシでこすって、かすを落とし、口臭を予防してほしい」と助言する。
               日本農業新聞 2010.6.3

唾液検査で口腔がん発見    慶大先端生命研らが共同研究

唾液検査で特定の54物質を分析すると、80%という高精度で口腔
がんを見分けられることが、慶応義塾大学先端生命科学研究所とカ
リフォルニア大学ロサンゼルス校歯学部のデビット・ウォン教授らの
共同研究で明らかになった。
  同研究所では、病気診断のバイオマーカーとして、採取が簡便で
負担の少ない唾液に着目し、2006年から研究を進めてきた。
 研究では、口腔がんと乳がん、すい臓がんの3種を対象に、ウォン
教授らが収集した215人の唾液サンプルについて解析。慶大の曽我
朋義教授らが開発した「キャピラリー電気泳動―質量分析計(CE-MS)」
を用いた結果、検出された約500種類の代謝物のうち、54物質にがん
患者と健常者の間で有意差があることが判明。
 54物質を分析することで、口腔がんで80%、乳がんで95%、すい臓
がんで99%と、高精度で見分けられることが明らかになった。
 冨田勝研究所長は「唾液は血液や便、尿と比較して採取が簡便で
手軽なのが魅力。今後はがんだけでなく様々な疾病に拡張し、この
技術を世界中に広め、未来の健康診断に貢献したい」と話す。

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