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口腔衛生不良、心血管疾患リスクの上昇と関連

平均50歳の一般集団11869名を対象に、口腔衛生と心血管疾患および炎症マーカー・血液凝固因子の関連を調査。口腔衛生不良の対象者で、心血管疾患イベントリスクの上昇が見られ(ハザード比1.7)、C反応性蛋白・フィブリノーゲンの濃度も上昇していた。著者らは、この因果関係についてさらなる検討が必要と指摘している。2010年06月01日 ソース:BMJ(論文一覧) カテゴリ: 循環器疾患(関連論文)
文献:de Oliveira C et al. Toothbrushing, inflammation, and risk of cardiovascular disease: results from Scottish Health Survey. BMJ. 2010;340:c2451

いい歯スマイル検診 山口・周南市が無料で 19-39歳の市民ら

いい歯スマイル検診:周南市が無料で 19-39歳の市民ら対象 /山口

 周南市は6月から、歯科検診を受ける機会が少ない20-30代の受診率を上げ、歯周病の予防につなげようと、無料の「いい歯スマイル検診」を始めた。4-10日は「歯の衛生週間」。

 この検診は、地元の徳山歯科医師会の協力を得た、10年度からの新規事業。年1回の検診がある高校までと、節目ごとの検診がある40代以降との間の空白期間をカバーする。市の事業費は検診委託料など約270万円。

 対象は10年4月-11年3月に19-39歳になる市民と在勤者。11年2月末までの間、徳山歯科医師会会員の約70医院で受けられる。
2010年6月4日 提供:毎日新聞社

食道がんなど危険性減

1日2回以上歯を磨く人は、1回だけの人と比べて頭から首にかけての頭頚(とうけい)部がんや、食道がんなどにかかる割合が約2割低いことが分かった。日本歯科医師会が東京都内で開いた歯の健康セミナーの中で、愛知県がんセンター研究所が報告した。
 調査は、約4000人を対象に行った。同研究所の松尾恵太郎客員准教授は「たばこや飲酒、性別、年齢にかかわらず、歯磨きの回数ががんの発症と関係がある」と指摘した。1日に1回は歯を磨く人を1とした場合、1回も磨かない人は頭頚部がんや食道がんになる危険性が、7割以上高くなることも報告した。
 どうして歯磨きが、がん予防に効果があるのかなどについては、同研究所で引き続き調査する予定だ。松尾准教授は「がん予防にはバランスの取れた食事や、適度な運動に加えて、食後はきちんと歯を磨くことも大切だ」と強調する。
             日本農業新聞 2010.4.14

「マタニティ外来」開設 都内 安心して歯の治療を

妊婦は女性ホルモンの増加などにより、歯周病になりやすく、歯周病は陣痛を起こす物質の分泌を促進させるため、早産の可能性が増す。
 一方、妊娠中はつわりで歯磨きが気持ち悪いこともある。薬や麻酔、エックス線の胎児への影響を不安に思い、歯科治療を避ける妊婦もいる。開業している歯科医にとっても、専門的な知識が要求されるため、任産婦の診療は敬遠しがちな分野だ。
 重症な歯周病の妊婦は普通の妊婦に比べて早産のリスクが約3倍になる。少子高齢化が進む中、出産のリスクは少しでも減らしたい。
             埼玉新聞 2010.4.13

「舌痛症」どんな病気?

「舌痛症」は、舌の先や縁などがピリピリと痛んだり、やけどしたような感覚などが慢性的に続いたりする病気だ。最初は歯科医や内科医に駆け込むが、舌のただれや傷など見た目の異常は何もない。そのため、歯科や内科では『気のせい』『性格の問題』と取り合ってもらえないことがある。
 患者は8割が女性を占める。特に40代以上の中高年の女性で真面目できちょうめんな人が多いという。しかし、「舌痛症」の診察や治療が可能な病院は豊福教授がいる同大歯学部付属病院の「歯科心身医療外来」などまだまだ少ない。
             産経新聞 2010.4.13

そのいびき大丈夫? 心疾患や鼻炎、無呼吸症候群・・・潜むリスク

日本人の罹患(りかん)率は2~4%と欧米とほぼ同レベル。太った人に多いとされる睡眠時無呼吸症候群の患者が欧米並みにいるのは「あごが小さいからだ」(中島教授)。あごの形状は親子で遺伝するといわれており、親がいびきをかくと子も受け継ぐことが多いようだ。
 いびきは疲れているときやお酒を飲んだときに、気道を支える筋肉のゆるみから一時的に発生することもある。石塚院長は「慢性的ないびきでなければそう心配することはない」という。
 まずは自分がいびきをかいているかどうか調べてみること。1人暮らしの人は録音機を使うとよいだろう。毎日のようにひどいいびきが続く場合は、耳鼻咽喉科や睡眠外来で一度診てもらうようにしよう。専用の器具やマスクを使って軽減は可能だ。
             日本経済新聞 2010.4.4

病院歯科・口腔外科の役割 さまざまな機能分担

歯科においても、その機能は分担は成されているのですが、医科と異なり診療科が少ないこと、特殊な領域が少ないことなどから、それらがあまり知られていません。
 歯科疾患のほとんどを占める虫歯や歯槽膿漏(のうろう)は、診療所で治療されます。比較的特殊な治療である歯列矯正やインプラントなども診療所で行われることが多くなっています。
 それらに対し、比較的疾患数の少ない歯や歯茎以外の口腔疾患(口腔がん、骨折など)は口腔外科で治療されますが、福島県内には数ヶ所しかありません。その一方で、高齢化社会における基礎疾患は歯科治療上の大きな問題であり、十分な配慮が必要です。
 場合によっては、病院歯科などで、全身状態の変化に対応すべき準備を整え、必要であれば、入院管理下での処置も考慮しなければなりません。このような歯科領域においては、診療所、病院歯科、病院歯科口腔外科と機能分担されています。
             福島民報 2010.3.29

歯科におけるチーム医療 各職種が協力し合い診療

 歯科診療所には通常、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士らが、その診療所の機能に合わせて所属し、協力し合って診察に当たっています。歯科医師は診療の主たる部分を担当し、適宜、各業種に指示・管理します。
 歯科衛生士は、主に口腔(こうくう)衛生に関する仕事を分担します。口の中の管理は非常に重要で、さまざまな疾患を予防するともいわれ、最近注目されています。そのほかにも、診療行為で歯科医師の目となり手となりサポートします。
 歯科助手は、歯科衛生士業務のうち、診療補助を主に担当する職種です。外回り的な仕事ですが、診療をスムーズに進めるためにはなくてはならない存在です。
 歯科技工士は、主に口の中へ装着する差し歯などを作製します。
また、受付は、患者さんのカルテ管理・℡対応・会計など担当します。
             福島民友 2010.4.9

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