記事一覧

お口の健康とトクホ 上手に使って歯を丈夫に

特定保健用食品(トクホ)は体調調節機能に着目し、「身体の調子を整える」などの働きがある成分を含んだ食品で、効果や安全性が動物やヒトなどへの試験で科学的に証明され、健康に対してどのような機能を持っているかを表示することを国が許可した食品です。
 歯科に関係するものは、虫歯の原因になりにくい食品と、歯を丈夫で健康にする食品があります。前者の食品に含まれる成分には、パラチノース、マルチトール、エリストール、還元パラチノース、キシリトールなどの虫歯菌の栄養源になりにくい糖質と、虫歯菌の増殖を抑制する茶ポリフェノールがあります。
 後者に食品にはキシリトール、フクロノリ抽出物、リン酸水素カルシウム、リン酸オリゴ糖カルシウム、CPP-ACP乳たんぱく分解物、POS-Caリン酸化オリゴ糖カルシウム、緑茶フッ素などがあります。初期虫歯である歯の表面のエナメル質脱灰を促進することなく、再石灰化を促進する成分が含まれます。
               福島民友 2010.5.14

片咀嚼 虫歯や歯周病の原因に

よく患者さんから、「右の奥歯がないから左でばかりかんでいた」という悩みを聞きます。通常われわれが食事するときは、右側あるいは左側の一方で数回かみ、食べ物が舌の上を移動しその反対側でかみ、左右交互にかむ側を交換しながらものを食べます。
 もし、片側の歯が何らかの原因でなくなってしまった場合、左右両側でバランスよく食べることができなくなります。かめる側だけでかむ”片咀嚼”(へんそしゃく)という状態になってきます。
 片咀嚼を予防するには、当然のことながら両側の歯でかめるよう口の中の治療を受けることが大事です。片側の奥歯が抜けている場合などは、そこに義歯などを入れ左右両側でかめるような状態にするようにします。義歯を入れることや歯にかぶせものをすることを補綴(ほてつ)といいますが、補綴方法は口の状態によりさまざまです。
 それらはかかりつけの歯科医と相談して片咀嚼がないよう治療を受け、お口のケアに気を付けて健康な状態に保つことが大切であるといえます。
               福島民報 2010.5.17

乳幼児の口のけが 転落や転倒防止を

子どもが歩き始めたばかりの1歳から3歳のころは、転倒や転落などの事故が起こりやすく、歯や口の周囲をぶつけて歯科に来院することが多い時期です。
 口の中を切る、歯が折れる、取れるといったけがを予防するために、転倒や転落を防ぐことが大切です。
 もし口の周囲をぶつけてしまったら、ほかのけがを確認、緊急度を考え、先に連れて行くのは医科か歯科かを決めます。頭も強くぶつけている場合には当然医科が優先です。意識消失の有無(すぐ泣いたかどうか?)が判断の目安です。
 見ただけでは大丈夫なようでも、レントゲン写真で見ると歯が折れていたり、しばらくして歯が変色したりすることもあります。歯科は早めに必ず受診してください。
               福島民報 2010.5.3

若い女性層に大人気 パナソニック 音波振動歯ブラシ「ポケット ドルツ」

「ポケット ドルツ」は、若い女性層をターゲットに、外出先の歯磨き時に使いやすいよう携帯性を向上させ、朝晩に加えて、外出先におけるランチ後の歯磨きでも電動歯ブラシの使用を提案することで、市場のすそ野拡大を目指す需要創造型の戦略商品だ。
 新感覚のデザイン、特徴が女性層にも受け、現状のペースが続けば、「ポケット ドルツ」1機種の今期第1四半期販売見込みは、昨年同社が販売した電動歯ブラシの総数に匹敵する30万本、あるいはそれ以上の実績となりそうだ。
 「ポケット ドルツ」は、化粧ポーチに入れて、いつでも携帯できるようキャップを取り付けた新デザインを採用、長さ16cm、グリップ径2cmに小型化、コスメ感覚で携帯できる本体一体型のキャップの採用で、使用後の歯ブラシ部分の衛生面も配慮した。本体は、水洗いもできる防水構造を採用している。
              電波新聞 2010.5.11

どうする?「口臭」予防 原因の9割 汚れ、病気 就寝前に必ず歯磨きを

口臭に不安を感じていると、会話を避けがちになり、また相手の口臭を不快に思うことも。人間関係にも影響するデリケートな問題だ。
 口内が原因となる要素には歯周病、粘膜のかすや細菌などが舌に付いて白っぽく汚れる舌苔、虫歯、入れ歯の清掃不良などが挙げられる。虫歯は1~2本では口臭が強くなることはないが、進行した虫歯になると口臭となる。歯周病や虫歯を歯科医院で治療するのはもちろんだが、まずは口の中を清潔に保つことが基本だ。
 歯磨きは1日3回、食後に行うのがベスト。歯と歯茎の間、歯と歯の間をしっかり意識して磨くことが重要。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシや糸付きようじなども使いたい。
 また口臭の大きな原因となる舌苔は、うがいだけで取り除くことはできないため、舌ブラシや歯ブラシを使って除去しなければならない。1日1回、起床直後に行うのが理想だが、週に1~2回だけでも十分効果はあるという。
              上毛新聞 2010.5.3

唾液腺刺激 入れ歯ぴたり

入れ歯が合わない原因の一つに、唾液(だえき)不足があることを知っていますか。口の中の傷を治したり、病原菌が体内に侵入するのを防いだりと、数々の力を秘めた唾液。だが加齢に伴って唾液の出る量は減り「入れ歯が合わず、歯茎が痛い」という悩みにつながるという。唾液がよく出るマッサージ法を紹介する。
 基本は、痛くならない程度に力を入れて、耳の下やあごの下を指で押す方法。口のマッサージは、舌でほおの内側を押し、円を描くように口の中を一周させる。高橋さんと共に診療に当たる、歯科衛生士の角田裕美さんは「気づいたら、何度でも試してほしい」と助言する。舌が歯に当たってけがをしないよう注意しながら、ほどほどに力を加えるのがこつだ。
              日本農業新聞 2010.4.29

医科歯科が連携日歯と国立がん研究センター  

国立がん研究センターと日本歯科医師会による医科・歯科連携事
業が今年10月から本格的に実施する方向で調整が進んでいることが
分かった。9日に日歯が開いた都道府県歯地域保健・産業保健・介護
保険担当理事連絡協議会の席上、日歯から示された事業実施計画
書案に明記されていたもの。
 がん患者に対する口腔内清掃が、がん治療に成果があることが証
明されつつある。
  こうした状況を踏まえ、日歯の大久保満男会長は3月25日の定例
会見で、国立がん研究センターとの連携事業に関する運営委員会」
の設置を発表した。

口臭に悩んだら 原因知ってきちんと対応

他人に不快感を与えているのではないか・・・と口臭に悩む人は多くいます。一言で「口臭」と言っても原因はさまざまです。簡単に香料入りのうがい薬に頼らないで、自分の口臭は何に由来するものか原因を知って、きちんと対応する必要があります。
 「生理的な口臭」は誰にでもあるもので、1日の中で、起床時や空腹時、ストレスや緊張時には特に強く発生します。このようなときは唾液(だえき)の出が少なくなり、口が乾いて口の中の細菌が一時的に増殖して不潔になるためです。生活のリズムを整え、食事をきちんと取って唾液の分泌を良くし、歯磨きで清潔に保つようにすれば、生理的な口臭は解消されるはずです。
 「病的な口臭」は歯周病や放置した虫歯から悪臭を発する場合がほとんどです。これは、歯科医院で適切な治療と指導を受けなければ治りません。また、舌の表面に白っぽい苔(こけ)のようなものが付着する「舌苔(ぜったい)」というのも口臭の原因となります。新陳代謝ではがれた粘膜上皮の壊れた細胞がたまったもので、口の中の細菌によって硫黄ガスに分解されるからです。
              福島民友 2010.4.23

過去ログ