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サプリあげるのちょっと待って 「栄養は食事で」が基本

 サプリメントは生活習慣病への関心が高まる中で急速に普及したが、国内では明確な定義がないのが実情。いわゆる健康食品に分類されるが、特定保健用食品(トクホ)などは異なり、国による安全性や有効性についての審査はない。
 大人に比べて体格も格段に小さく、成長途上の子供たちのサプリメント利用について、同研究所情報センター長の梅垣敬三さんは「厚労省の国民健康・栄養調査をみてもほとんどの子供は栄養が不足している状態にはないのに」とその必要性に否定的だ。
 アンケート結果について、梅垣さんは「子供に手厚く食事を作るような保護者が間違った情報を得て、『子供でもサプリメントが必要』『これをとれば賢くなる』などと利用する」と分析。
 「食品では表示の添加物に気をつけ、天然や自然のものにこだわるのに(サプリメントには)インターネットや雑誌に出た情報をうのみにして極端な情報に反応している」と語る。
               産経新聞 2010.01.06

「日本初」続々 オーラルケア先導

歯磨き、歯ブラシを中心とするライオンオーラルケア事業は、数々の日本初、世界初を生み出してきた。
 1911年(明治44)年に日本で初めてチューブ入り(押出管入)の練り歯磨き「ライオンFクリーム」を発売。1970(昭和45年)には容器革命ともいえる日本初のラミネートチューブを開発し、「ホワイトアンドホワイトライオン」として製品化した。
 ラミネートチューブは、ポリエチレン、アルミ箔、特殊紙などで構成された多層チューブで、歯磨き剤の水分保持や香料の保存性に優れ、最後まで美しく使いきれると好評を博した。
            フジサンケイビジネスアイ 2009.12.28

味覚異常 薬も原因に

患者は増えており、15万~20万人とも言われる。同外来の受診者は、70歳代が最も多く、女性患者が男性の1.5倍もいる。唾液が出にくくなるシェーグレン症候群などは、女性患者が多い。
 主な原因の一つに、味細胞の栄養源になる亜鉛の摂取不足がある。体内で作ることができないため、豚肉や煮干しなどの食物からの補給が必要だ。
 定期健診で医師に持病を聞かれて、はっとした。味覚異常が出る直前、気管支ぜんそくと診断され、気管支拡張薬など3種類の薬を使い始めた。井上さんから「薬も味覚異常を引き起こす」と言われたのを思い出した。
 薬を2種類に減らし、別の気管支拡張薬に替えてもらった。すると除々に味覚が回復し、煮物のうまみや、トロの刺し身の微妙な甘さを楽しめるようになった。薬を替えて半年ほどですっかり元に戻った。
 血圧を下げる薬や抗生物質、抗うつ薬、消炎鎮痛薬などが味覚異常の原因となり、薬の種類を替えると改善することもあるという。
               読売新聞 2009.12.17

ハミングで発声法体得

米国の研究では65歳以上の約3割は、声に問題を抱えているという。呼吸機能が衰え、舌や声帯などが老化することが原因だ。
 声は左右の声帯が真ん中の寄り、肺からの空気で振動して生じる。声帯が閉まり過ぎても開き過ぎても大きな声は出ない。
 そこでまず、声帯に一番負担がかからない音の出し方をハミングを使って体得する。口の中の響きを意識しながら、「ん~」と発声すると、唇がびりびりと震える息の出し方があることに気づく。これが、声帯が軽く合わさった状態だ。
               読売新聞 2009.12.16

象牙質知覚過敏症

2009年9月4日 singaporeのFDI総会で承認された。

 象牙質知覚過敏症は、刺激―通常は、熱、蒸気、触覚、浸透、化学物質による刺激―に反応して、一般的に露出した象牙質の歯頸部に発生する短く鋭い痛みを特徴としている。ただし、この痛みは、その原因を歯の他の欠損、疾患または修復処置に帰することができないものをいう。
 象牙質知覚過敏症は一般によくみられるが、臨床的には誤解されることが多い疾患である。これは多くの成人に発生し、その羅患率は調査対象の母集団や採用する調査方法の違いにより3%から57%とさまざまに異なる。
 一般に、歯周炎患者では象牙質知覚過敏症の羅患率は比較的高いが、これはおそらく、歯周組織が破壊される結果として、歯根が露出するリスクがより高く、またその範囲も広いためであろう。
 近年では、この不快な疾患に悩まされる比較的若い成人が増加しているが、これはおそらく、酸性の食事、外傷を伴う歯磨き法、個人的習慣、歯の漂泊製品の不適切な使用などによるものであろう。この疾患に対して専門的な医療を求める患者の数が増加している。
 流体力学の理論に従うと、エナメル質の喪失または歯肉退縮またはその双方により象牙細管の開口部が露出し、その後、セメント質および象牙質を喪失することが、象牙質知覚過敏症の主要な原因と考えられている。時間経過に伴い、象牙細管開口部は、石灰化結晶により自然と消失(封鎖)する過程をとる。
 さらに、また、象牙質知覚過敏症は、歯の酸蝕、磨耗、咬耗、楔状欠損、歯ぎしり、遺伝的条件、歯周病など他の疾患と併発することが多い。

 FDIは以下のとおり認識している。

 ○象牙質知覚過敏症を効果的に管理するためには、象牙質知覚過敏症の病因とそれに羅りやすくする要因を理解し、適切な診断を行うことが決定的に重要である。
 ○現在、象牙質知覚過敏症の管理に関する具体的なガイドラインを設定するのに十分な証拠(エビデンス)は得られていない。
 ○さまざまな治療上の選択肢があるが、それらは歯髄神経反応の緩和または阻止または象牙質細管の液体流量の調節を目標としている。
 ○象牙質知覚過敏症に羅りやすくなる要因を特定し、適切な診断を行った後、象牙質知覚過敏症は、適切に歯科専門職と患者が家庭において共同で管理することができる。
  通常は、象牙質知覚過敏症に羅りやすくなる当核の要因の除去に取り組み、適切な予防措置を強化すべきである。まず最も侵襲性の低い治療法(例えば、脱感作歯磨剤や薬剤の使用)を実施し、必要な場合、歯科医師が侵襲性治療を施すことになる。
 ○象牙質知覚過敏症に関する学際的研究をさらに推進することが推奨される。

HIV正しい知識を 市歯科医師会が予防研究会

エイズウイルス(HIV)感染者やエイズ患者に対する歯科治療について、神戸市歯科医師会は、適切な認識や知識を学ぶ活動を始めた。
 「歯科HIV感染予防研究会」を6月に発足し、29日には専門家を招いた講演会を初めて開く。歯の治療で感染する可能性はほとんどないにもかかわらず、患者が診療を受けにくい実態があるといい、誰もが安心して治療を受けられる環境づくりを目指している。12月1日は世界エイズデー。
                神戸新聞 2009.11.28

ガムを噛むと顔がスリムになる!

ガムを噛むと顔がスリムになる!
 顔の筋肉の7割が口の周りに集中。”噛む”動作を行うと、その筋肉が活発に動き、顔全体が”引き締まる”のです。
 ガム1枚を10分噛むと、食事1回分に相当する約550回の咀嚼数を稼げるので大変効率的に筋肉を動かせるんです。
 子顔効果だけじゃない。ガムを噛むことで唾液が大量に出て、口臭予防にも効果的。血液やリンパの流れが良くなるので、二日酔いからくるむくみなども解消されやすくなる。
                日刊ゲンダイ 2009.12.5

大人に増えている 虫歯で歯を失わない 年代別磨き方

50代になると見た目にも歯茎が退縮し、根元が露出する。多くの50代は咬合面がすり減り、裂溝と呼ばれる溝が浅くなる。子供と違ってこの部分の虫歯減ってきます。意識して磨くのは歯と歯の間です。普段の歯ブラシとは別の歯間ブラシで、歯と歯の間を丁寧に磨くことです。
 40代は50代ほどはっきりと歯茎の退縮はないが、退縮が始まり、歯と歯の間が除々に広がってくる。この部分の虫歯などで歯を失う人も増えてくる。
 「この年代は歯と歯の隙間は個人差があります。デンタルフロス(糸ようじ)でないと入らない部分と歯間ブラシが使える部分が混在しています。普通の硬さの歯ブラシとこうしたブラシを使い分けるといいでしょう」部分的に歯が抜けた人は欠損用ハブラシを使うのもいい。
 30代の咬合面はそれほどすり減っておらず裂溝は深い。「この年代の虫歯は20代と同じで裂溝部分にできやすいので、咬合面を意識してしっかり磨くことです。
 
 60代は舌ごけブラシも使う
  「歯肉を傷つけないよう軟らかい歯ブラシで時間をかけて磨きましょう。口腔内の細菌の塊である舌ごけは年配者の肺炎や口臭の原因ともいわれます。舌ごけブラシを使うべきです。
   1回の歯磨きは10分、電動なら2分かけるのがベスト。時間がない場合はデンタルティッシュで歯の表面をサッと磨くのも手だ。
                日刊ゲンダイ 2009.12.1

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