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歯石除去 歯周組織 症状見極め治療

歯の表面には歯垢(しこう)が沈着することはよく耳にされると思います。歯垢が軟らかいうちは十分なブラッシングで除去できますが、長期間歯垢が除去されず硬くなってしまったり、歯石になってしまうとブラシでは取れませんので、機械により除去するようになります。
 また歯石がそれほど沈着していなくても、歯の表面の汚れの原因の「膜」を取り除くことにより菌を付着しにくくさせます。これを「スケーリング」といいます。
 歯垢や歯石は簡単にいえば細菌の塊でもあります。したがって深い部分(根の面)に歯石などがある場合、初期の時点からそれを無理に除去するとかえって歯周疾患の症状を悪化させることもあるため、まずは浅い部分のスケーリングをした後、あらためて麻酔や表面麻酔をして深い部分の歯石などを除去します。これをSRP(スケーリング・ルートプレーニング)といいます。
 場合によっては不良な歯肉の清掃(掻爬そうは)を行うこともあります。それでも症状が治まらない場合は、外科的にもう一歩踏み込んだ治療の必要性が出てきます。
                福島民友 2009.12.11

顔の筋肉鍛え「いい笑顔」

 表情筋は、顔の表面を支え、目や口、鼻などを動かす筋肉。表情筋が衰えると、血液やリンパ液の循環が悪くなり、新陳代謝が低下して、肌に張りを失わせる。そこで、表情筋、特に唇周辺の筋肉を鍛えて血行をよくし、口元や顔の輪郭を引き締める筋力をつけようというわけだ。
 
 リハビリにも
  エクササイズには、病気で顔面マヒになり、顔の左右のずれに悩んでいた義母のリハビリとして考案し、効果のあった動きも採り入れている。
  宝田さんは「表情筋を鍛えると、口角が左右対称に上がったきれいな笑顔を作れる。いい笑顔は人に好印象を与えることにもなるので、男女問わず、お年寄りや子供にもお勧めです。」と話している。
                読売新聞 2009.12.10

子供の歯並び 要注意5割 発育のも影響

 歯並びやかみ合わせが悪い子は少なくない。大阪大の高田健治教授は「歯並びやかみ合わせに何らかの問題がある人は50%以上。人種によらず、世界共通です」と話す。
 学校の歯科検診では、虫歯などの検査項目にかみ合わせや歯並び、顎関節が2006年度に加わった。「要精密検査」までいくのは全体の5%前後だが、日本学校歯科医会によると、顎が小さくて歯がおさまりきらず、歯並びが悪くなっている例が目立つという。
 歯並びが悪いと何が起こるのか。「見た目に関心がいきがちだが、虫歯や歯周病になりやすく、かむ力やあごの発育など、影響が及ぶ範囲は広い」と東北大の山本照子教授。
 歯と歯が重なっている部分などは、磨き残しが多くなりがちだ。前歯や下あごが出ているために口が開きがちな場合、口の中が乾燥して炎症が起こりやすく、歯肉炎や歯槽膿漏が治りにくい。
 かむ力や飲み飲む力も弱くなる。一生懸命かんでいるのに食べるのが遅い子供や、かみ切れない子は、歯並びやかみ合わせが悪いことが少なくないという。
                朝日新聞 2009.12.14

歯科医が訪問 口腔ケア 誤嚥性肺炎予防効果も

口の中を清潔に保ったり、のみ込む力を鍛えたりする「口腔ケア・嚥下リハビリ」が、高齢者の肺炎予防などに効果があると注目されている。歯科医の間で、口腔ケアや嚥下を重視した訪問診療を広げる動きも強まり、11月には全国組織が発足した。
 しかし、口腔ケアや嚥下リハビリを重視する歯科医はまだまだ少なく、患者も必要性をあまり知らない。こうした現状を変えるため、大石さんら訪問診療に力を入れる開業医と、大学や病院の歯科医の有志が今年11月、「全国在宅歯科医療・口腔ケア連絡会」を発足させた。
 連絡会では今後、専門的に訪問診療を手がける医師のデータベースを作成するほか、各地域に活動拠点も設置。往診を行う医科のネットワーク「全国在宅療養支援診療所連絡会」などの他業種との連携も模索する考えだ。
 在宅医療に詳しい辻哲夫東京大学教授(高齢者政策)は「口から食べることにより体力がつき、生活の質も上がることから、歯科が医科と連携することが重要。歯科が在宅高齢者へのケアを重視するようになったことは、時代のニーズにこたえた取り組みだ」と評価している。
                読売新聞 2009.12.8

飲食や呼吸法にも注意 歯と口のケア

食べ物を口に含むと、食べ物や細菌の働きで、ふだんは中性(Ph7程度)の口の中が一時的に酸性(Ph4~5程度)になり、歯の表面のエナメル質が溶け出して虫歯になりやすくなる。しばらく飲まず食わずだと中性に戻るが、この時間が十分にないと歯は常に酸性でリスクの高い状態にさらされる。
 食後のコーヒーも、砂糖やミルクを入れるか、入れないか、一気に飲み干すか、少しずつ時間をかけて飲むかでリスクが違う。
 幼い頃、アレルギー性鼻炎と診断された私は、体調を崩すと鼻風邪を引きずり、ついつい口呼吸になりがち。これも、口の中を湿った状態が保てず、歯と歯茎、粘膜に良くない。口の中の粘膜の洗浄や抗菌作用という役割がある唾液が、口の中を巡ることができず、雑菌が繁殖しやすくなるという。
                朝日新聞 2009.12.5

歯と人相 欠損で老け顔にも

奥歯が失われると、ほおがこけたり、かむための顔の筋肉が使われなくなるので、ほおがたるんだり、口角が下がったり、ひいては目尻も下がることで年齢よりも老けて見えてしまうことがあります。
 1、2本歯が失われても食べることができるからと放置していると、失われた歯のスペースを埋めようと周りの歯が寄ってしまい、いざ治そうという時に予想よりも大掛かりな治療が必要になってしまいます。勇気は必要かと思いますが、費用も期間も最小限で済ませるには早めの受診をお勧めします。
           福島民友 2009.11.30

人類の進化と歯の退化 食生活変化で歯の欠如も

食べ物を調理することができるようになる、つまり食物の消化の第一段階を手で調理するというステップを取ることによって、人類の噛む力は弱くなってきました。当然ながら使う部分は発達し、使わない部分は退化する過程をたどることになります。
 そのような経緯を経て、現代では親知らずが生えない、あるいは欠如する人が増え、また前歯や小臼歯がないという人もいるなど、歯は退化傾向にあるといえるでしょう。
 歯の平均寿命は、歯の種類により異なりますが50年程度です。歯の平均寿命をできるだけ人類の平均寿命に近づけることが、将来にわたって人類が豊かな食生活と強い生命力維持していくために大切なことだと思われます。
           福島民友 2009.11.27

生活習慣見直し予防

口の中では、食事をするたびに菌が糖を栄養にして強い酸を作るため、歯を作るカルシウムなどが唾液に溶け出して歯を弱める。
 だが、何も食べていない状態で時間がたつと、唾液に溶け出していたカルシウムなどが歯に戻って修復する。この循環のバランスが崩れると、歯の内部に菌が侵食して隠れ虫歯になる。進行すると歯の一部あるいは全体が白くなるなど悪化。放置したままにすると穴が空くなど虫歯になる。
 ①口内の菌を減らすための大原則。寝る前は歯ブラシのほか、歯間の歯垢を除去するフロスを使う。②間食や不規則な生活の人は要注意だ。③頻繁なうがいやこまめな水分補給がいい。唾液が少ないと歯を修復する力も弱くなるため、注意が必要だ。
 ④・⑤歯にトラブルがない人でも年2回、乳歯や永久歯が生え替わる子供は年3~4回は病院で歯のクリーニングをしてもらう。毎日の歯磨きにはフッ素入りの歯磨き粉やうがい薬も有効だ。
           産経新聞 2009.11.24

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