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インフル予防 高齢者口腔ケア 童謡でうがい練習を

うがいには口の中を洗浄する「ぶくぶくうがい」とのどを洗浄する「がらがらうがい」がある。
 ぶくぶくうがいには①水を口に入れる②水を口に含む③唇とのどの奥をしっかり閉じる④ほおを動かす⑤水をはき出すーなどの口腔機能が必要。
 加えて、がらがらうがいでは、上を向きながら少しずつ息を吐き出す呼吸のコントロールや、水が気管に入るのを防ぐ力が必要だ。
 尾形さんは「よくかんで食べ、よく語り、よく笑うという生活の中で、口や口の周りをよく使うことが機能の維持・向上に役立つ」と、日ごろから意識して練習することの大切さを訴えた。
 2006年度の介護保険制度改正により介護予防サービスとして、口腔機能向上が導入されたが、「口腔ケアの介護予防教室は人気度がまだまだ低い」と尾形さん。
 「口の機能を維持することは、人間らしく生きる上で必要不可欠。元気なときから口腔ケアに興味を持って」と呼びかけた。
           南日本新聞 2009.11.23

知ってる!?②

永久歯の生えてくる位置がおかしかったり、生えてこなかったりすることがある。日本大学歯学部の白川哲夫教授によると、「こうしたケースで上顎の前歯では余分な歯(過剰歯)が埋まっているため、生え変わりが阻害されていることがある。」
 過剰歯を摘出することで正常に生えてくることもあるが、改善されない場合はワイヤやゴムを使って永久歯の萌出(歯が生えること)を促す治療が行われる。乳歯が生え変らない場合、永久歯の先天的な欠如が疑われるので、一度は検査を受けた方がよい。
           産経新聞 2009.11.30

知ってる!?

子供の歯や顎の健やかな発育には予防・治療を含め、どのような注意が必要か。4回にわたり紹介する。虫歯予防には、まず歯磨きと考えがち。しかし、日本大学歯学部の白川哲夫教授は「健康的な生活リズムと食リズムの習慣づけが一番大事」と指摘する。
 唾液が虫歯予防に重要な働きをすることは知られているが、唾液の分泌量は日中多く、睡眠中は低下する。いい噛み合わせで朝からしっかり食事を取り、おやつは昼間の決まった時間だけにし、夜は早めに夕食をすませ、明るすぎない室内で自然な眠気を感じたら眠る。
 歯磨きも重要だが、こうした生活が子供の口の中の健康維持の基本という。
           産経新聞 2009.11.2

口腔ケアでインフル予防

都内の大学教授が2003年9月から6ヶ月間、在宅介護高齢者190人を対象に行った実験では、歯科衛生士による口腔ケアを行った人のインフルエンザ発症率は、行わなかった人の10分の1い抑えられたというデータもある。
 具体的に口腔ケアはどうすれば効果的なのか。特に寝る前の歯磨き、舌磨きが重要と訴える。寝ている間は唾液がほとんど出ないため、細菌が胃に流されることなく口内にとどまり大繁殖してしまう。
 また、高齢者や薬を飲んでいる人は舌苔がつきやすいので特に注意が必要だという。
 歯を磨く際には、細菌のたまりやすい歯と歯茎の間、歯のかみ合わせ部分などを意識し、歯間ブラシや糸付きようじなども使って丁寧に磨くと効果的。舌については歯ブラシでは硬すぎるため、舌クリーナーや舌ブラシを使うか、使い古した歯ブラシを使うと良いという。
 「口腔ケアは、誤嚥性肺炎などさまざまな予防効果が期待できる。インフルエンザ予防にかかわらず、日ごろから口内を清潔にしておくことが大事」と話している。
           上毛新聞 2009.11.16

メンテナンスがより必要 障害者の通院

皆さんの周りに障害のある方はいらっしゃいますか?
 子供たちは感情を少し上手に表現できないだけで、何ら変りはありません。決して特別な子供たちではありません。初めは意思の疎通がうまくいかないこともありますが、これは初対面であれば皆同じです。
 何回か通院して来ると彼らの意思が伝わってきます。彼らはこだわりが多いことがあり、音が苦手な子、スタップの立ち位置まで指定する子、私たちに「お疲れさま~」と声を掛けて帰る子など性格はさまざまですが、みんな目がキラキラしているところは共通しています。
 虫歯の治療や自宅での歯磨きをフォローするため、将来のための社会勉強で子供たちが通院しています。 
 治療後のメンテナンスはどなたでも必要ですが、薬を服用していて歯肉がはれたり、自宅でのケアだけでは難しいケースも多いため、メンテナンスがより必要となります。
           福島民友 2009.11.13

痛み軽減へ歯科医も配慮 麻酔の注射

 歯医者というと真っ先に思い浮かぶのが、独特の歯を削る音と歯肉に注射をする場面という方が多いのではないでしょうか。他科に比べて、通常の治療の中で麻酔の注射をする頻度が多いことは事実です。
 歯科疾患は、薬だけで完治するものが圧倒的に少なく、「削る」「抜く」など何らかの「外科処置」が必要になるため、治療自体の痛みを抑える麻酔が時として必要になります。しかし、全身麻酔を行って治療するたぐいのものでもなく、必然的に「治療のときだけ、その部分だけ効いていくれる局部麻酔=麻酔の注射」という構図が出来上がってしまいます。
 ただ、麻酔をされた後の何か硬くなったような、しびれたような変な感覚が大なり小なりある点は全くゼロにはできていません。2時間くらいは不自由なことがあるかと思います。
しかし、麻酔のお陰で安心に治療できることも忘れてはいけません。
           福島民友 2009.10.23

繊細で鋭いセンサー分布 口の中の感覚

口腔内の感覚は、髪の毛1本でも異物と感じ取るほど繊細です。口腔内の状況をなるべく早く、性格に判断するため、感覚の鋭いセンサーが分布しています。
 食べ物を摂取することは、活動するためのエネルギーや体を作る栄養を取り込むため毎日欠かさず行う大切な行為です。
 口腔内センターのセンサーの一つに、歯の根元と骨の間に存在する歯根膜という部位があります。これは食べ物を食べたときに咬合力が直接骨に伝わらないようにするため、ショックを吸収するトランポリンのような役目をしています。
 この歯根膜の感覚が鋭いことにより、食べ物の硬さや食感を感じ取ることができます。
 もしも歯を抜いた場合、歯根膜は一緒になくなり、センサーが少なくなってしまうこにより、かんだ感覚が衰えてしまいます。
 入れ歯を使用すると食感が変ってしまう大きな理由はこのためです。歯を失わないようにすることはこういった感覚からみても重要です。歯をなるべく失わないように、また、おいしく食べられるようにプラークコントロールを大切にしましょう。
           福島民友 2009.10.9

加齢により「イソ吉草酸」が増加 中高年の不快な口臭に深く関与

ライオンは、中高年の口臭の原因を明らかにするため、川口陽子教授(東京医科歯科大学大学院健康推進歯学分野)と共同研究を進めた結果、足の不快な臭いで知られる「イソ吉草酸」など、揮発性低級脂肪酸が主要因になっていることを明らかにした。
 今回の研究ではまず、中高年に特徴的な口臭成分を特定するため、口腔内の細菌が産生する臭気物質を分析した。一般的な口臭細菌37種を培養し、産生する揮発性化合物を分析した結果、加齢により増加が認められたプレボテラ属の細菌やポルフィロモナス・ジンジバリ菌が、2-メチル酪酸、イソ吉草酸などの揮発性低級脂肪産を産生することが分かった。
 臨床試験を行った結果、年齢と口気中のイソ吉草酸の量との間に、有意な相関関係が認められた。加齢に伴って口腔内にプレボテラ属の細菌が多くなることによって、イソ吉草酸の産生量も増加する結果が得られている。
           薬事日報 2009.11.27

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