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学校10校をミャンマーに建設     歯科撤去物回収

日本財団(笹川陽平会長)は6日、日本歯科医師会が協賛してい
る歯科撤去物回収事業について、平成21年度寄付額が4092万になる
と発表した。財団では集まった寄付金でミャンマーに10校の学校を
建設する。
 同事業は昨年6月からスタートし、昨年12月に1回目の換金を行い、手数料や消費税などを差し引いた寄付金は1292万3375円となった。2月22日の2回目の換金では、寄付金は2800万2037円。
 財団では集まった4千万円の寄付金の使い道について、ミャンマーのシャン州に学校10校を建設する。必要経費は約3千万円で、4月末から6月初旬にかけて準備が整ったところから順次着工する。なお、残りの1千万円については、別事業に使用する方針。
 一方、同事業への参加歯科診療所は3月13日付で2584施設。

私立歯科大の6割超が定員割れ

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 全国17の私立歯科大や歯学部のうち、6割超が今年の入試で「定員割れ」になったことが4月27日、日本私立歯科大学協会のまとめで分かった。同協会では、私立歯科大や歯学部の志願者・入学者数の減少によって、次世代の歯科医の育成が困難になると危機感を強めている。

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歯学教育の入学定員の「見直し」も

 17の私立歯科大や歯学部のうち、入学者数が定員を下回ったのは11大学・学部(64.7%)で、入学者数と定員が同じなのが5大学・学部。入学者数が定員を上回ったのは昭和大歯学部のみだった。
 定員割れの11大学・学部のうち、奥羽大歯学部では定員96人に対し、入学者数は3分の1の32人にとどまった。松本歯科大の入学者数も35人と、定員(80人)の半分を下回った。また、北海道医療大歯学部の入学者は、定員(96人)の半分の48人だった。全国17大学・学部の合計では、定員1891人に対し入学者は1489人。昨年と比べると定員は13人、入学者は213人減った。

 歯科大・歯学部への入学者が減少している要因として同協会では、▽歯科医が過剰で、歯科医の多くがワーキング・プアだという根拠なき誤った情報が流布している▽国による国家試験合格率の調整で合格者が減少し、受験生らが卒業後の進路に不安を抱いている▽経済状況が悪化する中、高額な学費負担が志望をためらわせている-などを挙げている。

 同協会では「このような状態が続けば、わが国の歯科医療制度の維持、増進に悪影響を及ぼす」などと指摘。国や大学、日本歯科医師会などの歯科界全体で早急に取り組むべき問題であるとの認識を示している。( 2010年04月27日 15:16 キャリアブレイン )

幹細胞で歯ぐき再生

歯ぐきが細菌によって溶ける歯周病について、患者の骨髄液から骨や筋肉のもとになる幹細胞を採取して培養後に患部へ移植し、歯ぐきを再生させることに広島大の研究グループが成功した。患者を対象にした臨床研究で、移植をした患部は4~8ミリほど歯ぐきが回復した。
 細胞培養技術の向上などで再生効果を高め、3年以内に厚生労働省へ先進医療を申請、実用化を目指す。
              毎日新聞 2010.3.18

顎関節症とよく似た症状 咀嚼筋腱・腱膜過形成症

最近になり、顎関節症と思われていた疾患の中に咀嚼筋腱(けん)・腱膜過形成症という疾患が含まれていることが分かってきました。咀嚼筋の腱や腱膜が過形成されることにより、咀嚼筋がうまく伸びなくなる疾患です。
 顎関節症の一型とよく似た症状のため、顎関節症として治療されたことも少なくありませんでした。現在では比較的診断も容易で、手術で症状が改善されることが多いのも分かっています。
              福島民友 2010.3.12

子供がなるケースも 睡眠時無呼吸症候群⑥情報編

睡眠時無呼吸症候群は、眠っているときに何度も呼吸が止まる病気だ。気道がふさがる「閉塞症」(OSAS)と呼吸中枢の機能障害による「中枢症」、両者の「混合性」があり、多いとされるのは閉塞症。肥満や小さなあご、扁桃肥大などが原因で、激しいいびきや昼間の眠気が主な症状となる。
 正確な診断には一泊入院をし、脳症などを計る睡眠ポリグラフ検査を受ける必要がある。眠気などのほか、就寝中に10秒以上の無呼吸、呼吸量が普段の半分以下になる低呼吸が1時間に5回以上起きれば、OSASとされる。眠気などがなくても、無呼吸・低呼吸が1時間に15回以上あればOSASだ。
 OSASは子供にも起こる。苦しそうにいびきをかいたり、就寝中に呼吸にともなって胸がへこんだりする。日中は口を開けて眠そうにしているのも、特徴的な症状だ。ほとんどが扁桃肥大が原因で、手術すれば症状は改善する。
              朝日新聞 2010.3.21

鼻から送られる空気が生命線 睡眠時無呼吸症候群②

無呼吸や低呼吸が1時間に60回以上。重症のOSASだった。この状態が続くと心臓に負担がかかる。塚田さんが心不全になったのは、OSASも影響していたようだ。約3ヶ月入院した。120キロあった体重は80キロ台まで落ち、体調も回復した。
 退院前、鼻マスクから加圧した空気を送り込む経鼻的持続陽圧呼吸法(CPAP)の器具を渡された。長いホースを見て、「寝相が悪いけれど、大丈夫かな」と心配した。CPAPをすると、すぐに効果が出た。朝、すっきり目覚めた。昼間眠気に襲われたり、夜中に何度もトイレに起きたりするOSASの症状がなくなった。安心して、タクシー運転手の仕事に復帰できた。
              朝日新聞 2010.3.17

止まらぬ眠気、即入院に  睡眠時無呼吸症候群①

 ベットに入ると、鼻マスクをつけてバンドで止める。枕元に置いた器具で加圧した空気が、ホースを通じて流れ込んでくる。横浜市の塚田賢一さん(63)が眠りにつくときの日課だ。経鼻的持続陽圧呼吸法(CPAP)と呼ばれる。閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)を治すためだ。
 OSASは就寝中に筋肉が緩んで舌の根元の部分や口蓋垂(のどちんこ)が落ち込み、気道をふさぐことで、無呼吸や低呼吸が起きる。その結果、大きないびきや日中の強い眠気が起きる。
 治療は対症療法でしかない。やめればすぐ、症状はもとにもどってしまう。塚田さんのOSASは肥満が原因。太ると、のどの内部にも脂肪がつき、気道が狭くなる。本当に治すには、やせなければいけない。
              朝日新聞 2010.3.16

明細書発行義務化で療養担当規制改正/厚労省

厚労省は3月5日、処方せん様式を変更し、「都道府県番号」「医療機関コード」欄を追加することを盛り込んだ療養担当規制の一部改正省令を告示した。保険者、審査支払機関が医科・歯科レセプトと調剤レセプトをシステム上突合できるようにするためで、保険薬局で調剤レセプトに記載できるよう、処方せんの記載項目として追加した。22年4月1日から施行する。
 併せて、保険医療機関等が窓口で領収証を交付する際、明細書の発行を原則、義務付けることを規定した。改正療養担当規制では、保険医療機関・保険薬局は正当な理由がない限り、費用の内訳を項目ごとに記載した明細書を無償で交付するよう義務付けている。ただ、領収証と併せて明細書を常に交付できない場合には患者の求めに応じて発行することができるとしている。

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