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子供がなるケースも 睡眠時無呼吸症候群⑥情報編

睡眠時無呼吸症候群は、眠っているときに何度も呼吸が止まる病気だ。気道がふさがる「閉塞症」(OSAS)と呼吸中枢の機能障害による「中枢症」、両者の「混合性」があり、多いとされるのは閉塞症。肥満や小さなあご、扁桃肥大などが原因で、激しいいびきや昼間の眠気が主な症状となる。
 正確な診断には一泊入院をし、脳症などを計る睡眠ポリグラフ検査を受ける必要がある。眠気などのほか、就寝中に10秒以上の無呼吸、呼吸量が普段の半分以下になる低呼吸が1時間に5回以上起きれば、OSASとされる。眠気などがなくても、無呼吸・低呼吸が1時間に15回以上あればOSASだ。
 OSASは子供にも起こる。苦しそうにいびきをかいたり、就寝中に呼吸にともなって胸がへこんだりする。日中は口を開けて眠そうにしているのも、特徴的な症状だ。ほとんどが扁桃肥大が原因で、手術すれば症状は改善する。
              朝日新聞 2010.3.21

鼻から送られる空気が生命線 睡眠時無呼吸症候群②

無呼吸や低呼吸が1時間に60回以上。重症のOSASだった。この状態が続くと心臓に負担がかかる。塚田さんが心不全になったのは、OSASも影響していたようだ。約3ヶ月入院した。120キロあった体重は80キロ台まで落ち、体調も回復した。
 退院前、鼻マスクから加圧した空気を送り込む経鼻的持続陽圧呼吸法(CPAP)の器具を渡された。長いホースを見て、「寝相が悪いけれど、大丈夫かな」と心配した。CPAPをすると、すぐに効果が出た。朝、すっきり目覚めた。昼間眠気に襲われたり、夜中に何度もトイレに起きたりするOSASの症状がなくなった。安心して、タクシー運転手の仕事に復帰できた。
              朝日新聞 2010.3.17

止まらぬ眠気、即入院に  睡眠時無呼吸症候群①

 ベットに入ると、鼻マスクをつけてバンドで止める。枕元に置いた器具で加圧した空気が、ホースを通じて流れ込んでくる。横浜市の塚田賢一さん(63)が眠りにつくときの日課だ。経鼻的持続陽圧呼吸法(CPAP)と呼ばれる。閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)を治すためだ。
 OSASは就寝中に筋肉が緩んで舌の根元の部分や口蓋垂(のどちんこ)が落ち込み、気道をふさぐことで、無呼吸や低呼吸が起きる。その結果、大きないびきや日中の強い眠気が起きる。
 治療は対症療法でしかない。やめればすぐ、症状はもとにもどってしまう。塚田さんのOSASは肥満が原因。太ると、のどの内部にも脂肪がつき、気道が狭くなる。本当に治すには、やせなければいけない。
              朝日新聞 2010.3.16

明細書発行義務化で療養担当規制改正/厚労省

厚労省は3月5日、処方せん様式を変更し、「都道府県番号」「医療機関コード」欄を追加することを盛り込んだ療養担当規制の一部改正省令を告示した。保険者、審査支払機関が医科・歯科レセプトと調剤レセプトをシステム上突合できるようにするためで、保険薬局で調剤レセプトに記載できるよう、処方せんの記載項目として追加した。22年4月1日から施行する。
 併せて、保険医療機関等が窓口で領収証を交付する際、明細書の発行を原則、義務付けることを規定した。改正療養担当規制では、保険医療機関・保険薬局は正当な理由がない限り、費用の内訳を項目ごとに記載した明細書を無償で交付するよう義務付けている。ただ、領収証と併せて明細書を常に交付できない場合には患者の求めに応じて発行することができるとしている。

日歯が連携で委員会設置

がん患者への口腔内清掃が、がん治療に成果のあることが証明され
つつあるなか、日本歯科医師会(大久保満男会長)は3月25日、理事会
後の定例会見で、「国立がんセンターとの連携事業に関する運営委員会」
の設置を発表した。国立がんセンターとの連携事業については、11、12の
両日に開かれた日歯代議員会の質疑で大久保会長は、センター側から
口腔ケアの依頼があり、センターとの連携に前向きな姿勢を見せていた。
日歯は、委員会でスムーズに事業展開を行えるよう検討した上で、
センターと協定書を結びたい意向だ。

医療費 透明化は進む 質の維持に向け 国民負担議論を

4月以降、患者が医療機関で会計を済ませた際、通常の領収書とは別に医療費の明細書を受け取る機会が増えそうだ。治療内容やその費用を患者に細かく開示し医療の透明化を狙った方策で、一定条件を満たした医療機関は原則として明細書の無料発行が義務付けられた。
 明細書を発行しなければならないのは事務の電子化が進んでいる医療機関。病院の9割、診療所で半分程度が対象になるという。明細書には処置や検査など診療報酬の一つ一つが記入されているが、一般の患者にとっては専門用語の羅列にも見え、わかりにくい。
 理解するには患者側も勉強が必要だ。保存しておけば、自分が受けた医療行為を後で確認することもできる。さらに、医療費に関心を持つきっかけにもしたいところだ。
             日本経済新聞 2010.3.14

歯科保健条例新たに3県議会で成立

歯科保健にかかわる条例が2月24日目島根県議会、3月19日に千葉
県議会、25日に岐阜県議会で成立した。
 島根は自民党県議団により「島根県歯と口腔の健康を守る8020推進
条例を提出し、全会一致で可決。千葉も自民党県議団により「千葉県歯・
口腔の健康づくり推進条例」を提出し、自民、民主、公明、共産の
賛成多数で可決した。岐阜県は県歯科保健医療対策推進議員連盟が
「岐阜県民の歯・口腔健康づくり条例」を提出し、全会一致で可決した。
 歯科保健にかかわる条例は北海道、新潟、長崎、静岡で成立している。

医療費こう変わる 初診・再診料の負担 小幅増 

歯科で初めて診療を受けた場合にかかる初診料や同じ疾患で2回目以降の診療にかかる再診料、虫歯の処置などの値段が4月から上がる。
 初診料→患者負担は180円増
 再診料→患者負担は6円増
 虫歯に部分を取り除く処置(1本当たり)→6円増
 入れ歯の技術料(1~4本まで)→30円増
             日本経済新聞 2010.3.13

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