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歯ぎしり 聞き流さないで 本人に自覚症状なく歯周病悪化も

 周りの人が目覚めるほど、夜中に突然大きな音がする歯ぎしり。本人は気がつかないまま、寝ている間に強い力で歯をかみしめたり、擦り合わせたりするようだ。歯ぎしりは病気ではないが、軽くみて放っておくと、歯がすり減り、歯周病を悪化させることもある。
 歯ぎしりは子どもでは10~30%でみられるが、成長するにつれ減ってくる。成人で5~10%、高齢者では2~3%程度だと推定されている。一般的には男女の差はあまりないと考えられている。
 一般的な治療は睡眠中にスプリントという透明な樹脂などでできた専用器具を歯にかぶせる。マウスピースに似ているが、約3ミリメートルの厚さがあり、強い力がかかっても壊れにくい素材が使われている。歯が擦れ合ってけずれたり、1ヶ所に力が集中してしまったりするのを防げる。
         日本経済新聞 2009.9.27

歯の定期健診 乳児から

赤ちゃんのころから、かかりつけの小児歯科医を持とうという動きが広がっている。虫歯になったら行くのではなく、歯が生え始める生後5~6ヶ月から定期的に口の中の健康診断を受け、「口の中の困りごとの相談先」として考えればいいという。
         毎日新聞 2009.9.27

生え方は個人で異なる 親知らず

現代人の場合、あごの発育が悪いため萌出が困難な場合が多く見られます。正常に萌出してくれれば抜歯の必要はありませんが、正常の萌出せず半埋状あるいは水平に埋状している場合は周囲に炎症が起きやすく、多くは抜歯の適用となります。抜歯の時期については、20歳前後の組織の修復能力の高い時期がよいと思われます。
 また、親知らずはトラブルメーカーとしても知られ、歯並びにも悪影響を及ぼす場合があります。例えば親知らずが原因で前歯がかみ合わなくなったり第二大臼歯を傾斜させ奥歯がきちんとかみ合わなくなったりして、顎(がく)関節症を誘発する場合もあります。
         福島民友 2009.9.11

歯周病と糖尿病との関係

体のどこかに炎症があると、糖尿病を悪化させることがあります。歯周病は炎症ですから糖尿病にも悪影響を及ぼします。健康な状態では血中の糖が多くなると、すい臓はインスリンを放出して体の脂肪細胞、骨格細胞、および肝細胞に糖を取り込むよう働きます。この動きによって細胞はエネルギーを貯え、体の血糖は調節されています。
 しかし糖尿病になると、主として脂肪細胞がインスリンの働きを弱めるような物質を産生して血糖値に悪影響を及ぼし、その調節機能を失います(インスリン抵抗性)
         medea 旭川11月号 №491

たばこの怖 ダメージ これでもまだ吸いますか?口の中ボロボロ

喫煙者は唾液がねばねばして、歯石の沈着量が多い。しかも、舌は健康な人の赤みがかった色ではなく、黄色か黒ずんでいます。オヤジ臭に似た独特な口臭があります。
 よくリラックスするためにたばこを吸うという人がいますが、医学的には逆効果です。たばこを吸うと交感神経が刺激され、より緊張します。そのため、唾液が出にくく口が乾きやすくなり、唾液が出てもねばねばするのです。
 口腔内のがんも見逃せません。煙の温熱刺激で舌のがんや、ニコチンやタールがたまりやすい舌顎歯肉や頬粘膜などのがんになりやすいことがわかっています。最近、禁煙補助剤としてニコチンが2ミリグラム含まれているニコチンガムが広く使われていますが、考えようによっては噛み(ガム)たばこと同じ。ガムたばこが蔓延している東南アジアでは、口腔ガンが多いことも覚えておくべきでしょう。
         日刊ゲンダイ 2009.9.17

乳幼児の歯のケア ぶつけたら早期受診を

口の周囲や歯をぶつけて起こる歯の外傷は、乳歯の時期では1歳から3歳ぐらいが多いと言われています。このころは歩き始めたばかりで、歩行が安定せず、転びやすいためです。最近の家の中はフローリングが多くなり、屋外は地面がコンクリートやアスファルトで舗装されていて、お子さんが軽く転んだだけでも、前歯を強くぶつけることが多い状況にあります。
 歯をぶつけると、口唇、歯肉が歯で傷ついて出血したり、歯が欠けたり、折れたり、歯の位置が変わったり、動くようになったり、取れてしまったり、歯の周りの骨が折れたりといったことが起こります。
 歯をぶつけたら、早期の歯科受診ができたか否かで、受傷したその歯の予後が決まることがありますから、歯をぶつけたときは早めに歯科への受診が大切です。
         福島民報 2009.9.21

かめる人は長寿で健康

きちんとかめる人は長生きで活発な老後を送っている。県歯科医師会(箱崎守男会長)が18日発表した、同じ人の80歳時と90歳時の歯の状態などの調査結果から、このような傾向が明らかになった。世界的にも珍しい長寿国日本ならではの調査で、歯の健康と長生きの関係が裏付けられたといえそうだ。
 ▽80歳時点で、歯が多数あるなど口の中の状況が良い人は90歳でも運動機能が高い▽80歳時点で自分の歯がある人は、90歳で新聞を読むなど知的能動性が高い▽90歳時点で入れ歯を使用している人は、使用していない人と比べ、友人がいる、趣味が豊富など生活充実度が高いことが明らかになった。
         岩手日報 2009.9.19

歯に装着するジュエリー

グリルは歯の上に装着するジュエリーのこと。ヒップホップファッションの一つとして80年代の米国で生まれ、最近10年で人気が拡大したとされる。グリルにはオーダーメードとシリコン付きの既製品がある。本人しか着けられないオリジナル性に価値が見い出され、装着感も異なるため、オーダーメードが主流だ。
 最初の注文の際に店側がキットを用意して歯型を取る。かかりつけの歯科で取った歯型を持参することもできる。
         繊研新聞 2009.9.11

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