記事一覧

新型インフル家族が感染したら

 ▽体調異変時
   熱やせきが出始めても、体力などにより個人個人で症状は異なり、自宅の常備薬で対応できることもある。ただ、妊娠中や持病のある人は、早めにかかりつけ医に相談する必要がある。
 ▽自宅療養
   感染者本人はマスクをつけ、できればドアを閉められる個室で療養する。妊婦や持病のある人は感染者の看護を避ける。感染した子どもを抱く時は自分の肩に子どものあごを乗せるなど、面と向かわない工夫をしたい。
   口に手を当ててせきをした際など、小まめにせっけんや消毒液で手洗いを。タオルも家族で色分けをして別のものを使う。
 ▽外出は?
   厚労省によると、感染者の家族は会社や学校などへ行くのは問題ない。ただ朝晩に熱を測るなど体調のチェックを怠らないよう呼び掛けている。
         東京新聞 2009.8.30

身元確認歯科医が支え 道内年100件超 判明率9割

高齢者の孤独死や自殺が道内でも増える中、歯科医師が遺体の治療痕を基に身元を確認する「歯牙鑑定」が威力を発揮している。道内での鑑定件数は5年連続で100件を超えている。北海道歯科医師会は「歯科医にしかできない社会貢献」として、鑑定技術の向上や協力医の拡大などに力を入れる方針だ。
         北海道新聞 2009.7.13

お口をきれいに

京都大学の川村孝教授は10~60代の387人を「1日3回の水うがい」「1日3回のヨードうがい液によるうがい」「何も指示せず」の3グループに分けて真冬の時期に2ヶ月間追跡した。水うがいをしたグループは風邪にかかるリスクが4割低くなった。インフルエンザ意外の病原体も含めた結果だが、川村教授は「ウイルス感染を助ける口内のたんぱく質を洗い流した効果ではないか」と推測している。
東京歯科大学の奥田克爾名誉教授は口腔ケアに着目する。要介護の高齢者190人を2グループに分け、一方だけに歯科衛生士が歯磨きを指導した。6ヶ月追跡すると、指導グループでインフルエンザを発症したのは1人だった。未指導グループは9人が発症したという。
人数が少なく、これだけでインフルエンザの予防効果があるとはいえないが、奥田名誉教授は「口を清潔にすれば歯周病や誤嚥性肺炎も予防できる」と話す。
         日本経済新聞 2009.8.30

歯を削るリスク検討を

歯を削り、白い材料で覆う方法は材質や覆う範囲などにより多種多様です。これらの方法は、大なり小なり歯を削るリスクが伴います。耐久性などの点からは、削らない天然の歯に勝るものはありません。見た目のコンプレックスは人によりさまざまです。コンプレックスが強いほど、歯の美白は素晴らしい効果を発揮します。コンプレックスの度合いと、削るリスクを十分検討し、主治医とよく相談して最善の方法を見つけましょう。
         福島民友 2009.8.24

「寄り添う」こと 心を開いて主治医と相談

主治医が検査結果から「この歯はどうも長くないなあ・・・」と判断し、説明をして患者さんに病態を認識してもらったとしても、患者さんから「それでも、もう少しなんとか・・・」と強く請われると、主治医はその歯の寿命をできる限り先延ばしする対策を立てなければなりません。しかし「いつまで持ちますか?」と問われても、正確な未来予測は難しいのが人の歯の寿命です。
 噛み合わせの状態と力、食べ物の好み、生活習慣などその歯を取り巻く、ごく個別的な環境が複雑に絡み合うため予測をさらに困難にしているからです。そのため患者さんにも「なんとかするため」の生活改善の努力と協力をしてもらうことになります。
 こうした医・患共同の「寄り添い」作業が功を奏して、あきらめかけていた歯が、意外にも長持ちしたということが少なくありません。「こんなことを言ったらわがままな患者だと思われないかなあ・・・」とつい遠慮しがちですが、「思いを伝える」ことは、「わがままを言う」ことではありませんから、心を開いて主治医に話してみることが大切です。納得の歯科医療は、患者さんと歯科医、お互いの”寄り添い”から始まります。
         福島民友 2009.8.28

虫歯になりやすい年齢 生え始めの時期に注意

大人の歯に比べると、子どもの歯は虫歯になりやすいものです。乳歯や生えたばかりの永久歯は歯の表面が未熟なため、酸に弱く、虫歯になりやすいのです。このため乳歯の生え始めの1~2歳、永久歯の生え始めの5~8歳くらいは一生の中で最も虫歯になりやすい時期です。この時期を無事に乗り切ることができれば虫歯ゼロにも手が届くのです。
 また、年をとると歯肉が少し下がって歯根が露出してきますが、露出した歯根は子どもの歯と同じくらい酸に弱く、虫歯になりやすい部分です。露出したばかりのときはエナメル質で表面が守られていないので歯が染みます。
 成熟した大人の歯はそう簡単には虫歯にはなりません。大人の歯が虫歯になるきっかけは、生え始めの歯質が弱いときにできることが多いのです。
         福島民友 2009.8.14

丈夫で安全、美しい歯を実現する夢の素材「ジルコニア」 今、注目されるその新しい歯科治療とは?

美しく健康な歯は、表情を豊かにし、健康な体を作ります。常によりよい治療法が求められています。これまで詰めもの、被せもの、差し歯などの虫歯治療に使われる歯科素材は、銀歯(金属)やセラミック、レジン(プラスチック)が主流となっていましたが、今それらに代わる新素材として、「ジルコニア」が注目されています。人工ダイヤモンドとも呼ばれ、2005年に薬事法で認可されたセラミック素材です。
 「ジルコニア」が、歯科素材として注目を集める理由には、4つの特徴があります。まず、強くて丈夫なこと。スペースシャトルの外壁やF1カーのブレーキなど、高い耐久性が求められる過酷な条件下で使われているほどの素材です。2つめの特徴は、金属に比べて約3分の1という軽さ。口の中に負担をかけず、自然な噛み心地を実現してくれます。3つめは金属アレルギーの心配がない体に優しい素材であること。骨の代替素材や人工関節に用いられるなど医療現場でも活躍しています。そして最後は、本物の歯と見分けが付かないほどに美しい見た目。”白い金属”と呼ばれるほど、優れた強度を持ちながらも白さ(色)、ツヤ、透明感、どれを取っても自然な仕上がりになるという特徴があります。
         ポコチェ 09.8月

虫歯や歯槽膿漏だけではないお口の病変

 お口の病変といえば、虫歯や歯槽膿漏など歯に関係したものが大部分を占める。しかし、お口の中には歯以外でも、舌、歯肉、頬、唇、といった部分を覆っている粘膜組織も存在し、この部分にも色々な病変が発生する。みなさんはこの部分の病変を口内炎と表現することが多いと思います。口内炎でも見た目は同じようですが、数多くの病変があり、中には全身的な病変が原因の場合、悪性腫瘍やその前段階である場合、悪性ではなくても難治性の病変など様々です。
              旭川医大 松田教授
                    北海道経済10月号

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