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命にかかわる歯周病 下 「糖尿病」との密接な関係

 糖尿病の人の歯石を除去してブラッシングを指導するだけで血糖値が下がり、さらに、抗生物質を併用して歯周病を治療した場合は、もっと下がるという報告があります。
 歯周病をケアすると糖尿病が改善される、つまり歯周病が糖尿病に影響を与えるという相互の密接な関係があるのです。歯周病の原因は、歯と歯茎の間にたまった歯垢の中にいる歯周病菌。
 歯周病菌が歯茎にダメージを与え、少しずつ歯を支える組織を破壊していきますが、痛みなど自覚症状がないため、気付かないうちにひどくなるケースが多いのです。歯科医院で定期的にチェックしてもらい、必要な時には治療を受けることが大切です。
         福島民友 2009.7.24

降圧剤を飲み始めたら歯周病が悪化した

降圧剤の一種、カルシウム拮抗薬を服用、この薬には歯肉組織の異常増殖を引き起こし、プラークが取れにくくなるマイナス点があるため、歯肉炎や歯周病が悪化してしまうのです。
 どれくらいの量をどれだけの期間服用したら、歯肉組織の異常増殖が起こるのかは、はっきりと分かっていません。また、カルシウム拮抗薬の服用の中止や薬剤の変更で、歯周病の悪化は防ぐことはできますが、血圧コントロールが不安定になる可能性もあります。よほど歯周病が悪化した場合は別ですが、まずはこれまで以上にデンタルケアに気をつけることです。
         日刊ゲンダイ 20009.7.23

幼児の歯磨き 相次ぐ事故歩き回り転倒 歯ブラシでけが 楽しく習慣に 退屈防いで

子供が歯磨き中に転倒し、歯ブラシでけがをする事故が相次いでいる。親が目を離したすきに、退屈して歩き回ったりするためだ。歯磨きの習慣をしっかり身につけさせることが、事故防止につながる。
 短時間で効率的に磨く工夫も必要だ。そのためには「子供が歯磨きを嫌う原因を取り除いてみては」と茂木さん。
 例えば①1回で磨く時間を短くし、回数を増やす②赤ちゃんのころから歯ブラシを加えさせ、慣れさせる③親が歌を歌ってリズムをつける などが効果的という。
 歯磨き粉を使いすぎるのも要注意。唾液がたまって息苦しいので、嫌がる原因にもなる。虫歯になりやすい部分を集中的に磨くことは、時間短縮にもつながる。チェックポイントは、乳歯が生え始めた時期は上の前歯。生えそろったら、奥歯の表面や歯と歯のすき間だ。
         毎日新聞 2009.7.22

歯周病の新治療器開発へ 東北大とリコー光学など提携

東北大と精密機器製造のリコー光学(花巻市)などが提携し、新しい殺菌技術を応用して歯周病などの口腔感染症を治療する機器の研究開発プロジェクトが始動する。活性酸素と可視光レーザーを照射し、殺菌力がより強い「フリーラジカル」と呼ばれる物質を生成、病原性殺菌を死滅させる。実用化されると、従来の器具では届かない部位の治療も可能になり、患者の負担軽減も期待される。
         河北新報 2009.7.20

「食品表示等に関する意識調査」 内閣府

内閣府が発表しました「食品表示等に関する意識調査」によりますと、現在
の食品表示について「信頼できると思う」とした人は43.8%、「信頼できない
と思う」とした人は28.0%でした。

 また、賞味期限は「おいしく食べられる」期限、消費期限は「過ぎたら食べ
ない方がよい」期限と区別されていますが、こうした違いについて「以前から
知っている」人は86.4%で、「最近知った」の8.7%と合計で95.1%が認識して
いました。
 また、賞味期限切れの食品を「食べずに捨てる」は4.6%、消費期限切れを
「気にせず食べる」は3.2%にとどまっています。

 なお、消費者が食品選択をする際の基準について、生鮮食品では、多い順に
「新鮮さ」81.4%、「安全性」61.5%、「価格」58.2%となっています。。
 一方加工食品では、多い順に「安全性」76.8%、「価格」54.0%、「生産地」
50.9%となっています。
 この調査は、平成21年3月に国民生活モニター2,000人を対象に実施したもの
で、回収率は、90.4%でした。

差し歯が取れたら 受診できるだけ早く

「かぶせていた銀歯が取れてしまったので、くっ付けてください」と言って来院される患者さんは、多くいらっしゃいます。外れてしまう原因は、銀歯の周囲から虫歯が進行していたり、常につまようじなどを使って、歯の間にはさまった食べかすを取っていたり、かみ合わせの変化によって一部の歯に強い力が加わるようになっていたり、不意に大きな力が加わった場合などさまざまです。
 大半の人は、外れるとすぐに歯科医院に来院されたり、予約の電話をしたりしますが、中には長期間放置したり、三個四個と外れてから来院したりする人も見られます。
 通常、外れた部分に虫歯がなく、適合に問題がなければ、もう一度付け直すこともできますが、長期間経過した場合、見た目以上に内部で虫歯が進行していることが多く、抜歯になってしまうこともあります。外れてしまったら、できるだけ早く歯科を受診して下さい。
         福島民報 2009.7.20

空気ののみ込みが影響 けっぷ・おなら

げっぷやおならは誰でもするもの。ただ、回数が多いと気になる。ストレスや緊張が高まると、無意識に歯をかみしめてつばと一緒に空気をのみ込むのを繰り返すようになることがある。これが原因ならかみしめないようにしたり姿勢を直したりすれば改善するという。高齢者などは逆流性食道炎の可能性もあり、薬を服用すると治まることが多い。
 空気をのみこまないように気をつければ、おならも減るケースが多い。ただ、食事や薬の影響によって、食べ物の消化などを助けるため大腸に多数生息している腸内細菌の種類や分布が変わり、おならが増えることがある。大腸の運動異常でガスが大腸の上方にたまっておなかが張る症状を訴える女性もいるが、こうしたケースではおならが増えることはないという。
 まれだが、食事内容はいつもと変わらないのに、おならのにおいが急に変わり下痢などになったら病気の可能性もある。一度医師の診察を受けるのがよいだろう。
         日本経済新聞 2009.7.19

磨きすぎては逆効果 口臭予防

右利きだと力が入りやすい左上の歯茎が傷ついているという。目に見えない細かな出血があり、かえって口臭の原因になることがあるそうだ。理由ははっきりしないが、指導で歯茎や舌の傷がなくなると口臭が消える患者もいる。血があると口の中の細菌に都合がいいのかもしれない。
 口臭は、歯と歯茎の間のすき間の「歯周ポケット」や、舌の奥にある白っぽい「舌苔」が発生場所だ。こうした場所には「バイオフィルム」というねばねばした膜で守られた細菌のすみかがある。「磨く力は軽く、100グラムぐらい。料理用のはかりに歯ブラシを押し当ててみれば、どれぐらい軽いかわかります。舌苔はもっと軽く。」細かい仕上げには歯ブラシなどの道具も便利だ。
         朝日新聞 2009.7.18

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