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虫歯になりやすい年齢 生え始めの時期に注意

大人の歯に比べると、子どもの歯は虫歯になりやすいものです。乳歯や生えたばかりの永久歯は歯の表面が未熟なため、酸に弱く、虫歯になりやすいのです。このため乳歯の生え始めの1~2歳、永久歯の生え始めの5~8歳くらいは一生の中で最も虫歯になりやすい時期です。この時期を無事に乗り切ることができれば虫歯ゼロにも手が届くのです。
 また、年をとると歯肉が少し下がって歯根が露出してきますが、露出した歯根は子どもの歯と同じくらい酸に弱く、虫歯になりやすい部分です。露出したばかりのときはエナメル質で表面が守られていないので歯が染みます。
 成熟した大人の歯はそう簡単には虫歯にはなりません。大人の歯が虫歯になるきっかけは、生え始めの歯質が弱いときにできることが多いのです。
         福島民友 2009.8.14

丈夫で安全、美しい歯を実現する夢の素材「ジルコニア」 今、注目されるその新しい歯科治療とは?

美しく健康な歯は、表情を豊かにし、健康な体を作ります。常によりよい治療法が求められています。これまで詰めもの、被せもの、差し歯などの虫歯治療に使われる歯科素材は、銀歯(金属)やセラミック、レジン(プラスチック)が主流となっていましたが、今それらに代わる新素材として、「ジルコニア」が注目されています。人工ダイヤモンドとも呼ばれ、2005年に薬事法で認可されたセラミック素材です。
 「ジルコニア」が、歯科素材として注目を集める理由には、4つの特徴があります。まず、強くて丈夫なこと。スペースシャトルの外壁やF1カーのブレーキなど、高い耐久性が求められる過酷な条件下で使われているほどの素材です。2つめの特徴は、金属に比べて約3分の1という軽さ。口の中に負担をかけず、自然な噛み心地を実現してくれます。3つめは金属アレルギーの心配がない体に優しい素材であること。骨の代替素材や人工関節に用いられるなど医療現場でも活躍しています。そして最後は、本物の歯と見分けが付かないほどに美しい見た目。”白い金属”と呼ばれるほど、優れた強度を持ちながらも白さ(色)、ツヤ、透明感、どれを取っても自然な仕上がりになるという特徴があります。
         ポコチェ 09.8月

虫歯や歯槽膿漏だけではないお口の病変

 お口の病変といえば、虫歯や歯槽膿漏など歯に関係したものが大部分を占める。しかし、お口の中には歯以外でも、舌、歯肉、頬、唇、といった部分を覆っている粘膜組織も存在し、この部分にも色々な病変が発生する。みなさんはこの部分の病変を口内炎と表現することが多いと思います。口内炎でも見た目は同じようですが、数多くの病変があり、中には全身的な病変が原因の場合、悪性腫瘍やその前段階である場合、悪性ではなくても難治性の病変など様々です。
              旭川医大 松田教授
                    北海道経済10月号

患者さんの尊厳を「食べること」から見直そう

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先日、ある出版社の主催で、料理研究家の辰巳芳子さんとともに、ケアフードの食事会を開きました。「ケアフード」とは「乳幼児や高齢者、咀嚼・嚥下困難な方向けの『食』を人間らしい『食事』として見直そう」という思いをこめた造語です。

  この食事会を企画した発端は、辰巳さんが、胃を切除したばかりのジャーナリストと雑誌の対談の打合せ店を探したこと。どこの飲食店も健常者が中心で、嚥下食に対応してくれる店が見つからない中、辰巳さんの信頼するフレンチレストランのシェフが「流動食のフルコース」を工夫して作ってくれました。
  そのシェフは温かい人柄で、健常者である辰巳さんも同席した編集長も同じメニューでテーブルを囲むよう勧めました。「それが私の想像を超えた、素晴らしいできばえで」と辰巳さん。

  さて、栄養管理の現場では、患者さんの食事は「栄養投与」と呼ばれています。医療ライターとして働いていると、栄養管理の現場、特に手術後や終末医療の医療と食の問題は切実だという相談をよく受けます。
  さらに私自身も、嚥下に問題があっても増粘剤を嫌がる父の介護をしているので、石原シェフの「フランス料理の技法だけで作った美味しい流動食」に強く興味を持ちました。

  そこで、「医療関係者や医療用の食事で苦労した患者さんを招いて流動食のフルコースの食事会を開き、医療現場の食のあり方を検討したい」と、辰巳さんと編集長に相談したところ、お二人とも快諾してくださり、ケアフードの食事会が実現したのです。

  いよいよ当日。
  医療関係者、介護関係者、がん患者さん、マスコミ関係者など30名がフルコースを考案したシェフのレストランに集まり、シェフが厳選した素材で腕を奮った「生きること、食べることに希望が湧く食事」を実際に楽しみました。

  これを召しあがったある歯科の先生は、「昔の野菜の味がする」とおもしろがってくださり、奥様ががんで亡くなる直前まで、ご夫婦で食を大事になさったことを話してくださいました。

  「私の妻も1年あまり嚥下困難を繰り返していましたが、全粥はもちろん、五分粥も嫌がり、しっかりと咀嚼して小量でも普通の食事をとり、体力を消耗しないように努力し続けました。

  今回の流動食は、おいしさや香りなど十分に考慮されて素晴らしいものでした。患者さんはが硬いものが食べられない時でも食べる意欲を失わないよう周りの人たちが工夫して、再び咀嚼する楽しさを思い出してほしいですね。十分な咀嚼こそが、それに続く嚥下につながることを忘れてはなりません」。

コラムニスト 鈴木 百合子

ドライマウスについて

 口腔乾燥症は口の中が乾いている状態で最近では、ドライマウスの名前でよく知られています。唾液には、保湿、抗菌、浄化、消化などの作用があります。そのため唾液が減少すると、粘膜が荒れて痛い、乾いたものが飲み込みづらい症状の他に虫歯の多発や味覚異常が起きます。
        旭川医大 歯科口腔外科 松田光悦教授
             北海道経済 9月号

「歯磨きイヤ」焦らず解消

自分で歯ブラシが使えない乳幼児の歯磨き。泣いて嫌がる子どもに困り果てる親も多い。専門家は「歯磨きが日常の一こまとして受け入れられるよう工夫して」と助言する。
 親が楽しげに歯磨きする姿を見せ、「嫌なことではない」と教えることが効果的だ。その上で子どもに歯ブラシを渡すなどして、除々に興味を引くことが習慣づけの第一歩となる。  
 前歯しか生えていない場合、数秒で磨ける。20本の乳歯全部が生えそろっても、慣れれば2分ほどできれいになるという。逆に、強く磨きすぎると、子どもの口中の粘膜を傷めてしまうこともある。
         読売新聞 2009.8.28

「呑気症」

「呑気症」はのみ込んだ空気が胃腸にたまり、げっぷやおならが増えるのが特徴だが、原因がはっきりせず、有効な治療法がなかった。
 意外ばようだが、消化管内のガスの6~7割はのみ込んだ空気で、食物から発生するガスは1割しかない。では、いつ空気をのみこむのか。小野さんによると、人はだ液を飲む時に、3~5CCの空気を同時にのみ込む。「それ自体は異常ではないが、頻度が増えると病気になる」と話す。
         読売新聞 2009.8.27

歯の色を再現した患者の数 600人 人生を変える仕事。妥協できない 歯科技工士

40代の女性患者は何を聞いても、うつむいたままだった。聞き取れないほどの小声で話すだけ。神経を抜いた前歯は茶色の変色していた。
 どんな義歯にしたいのか、いつものようには会話からうまく探れず、陶製の差し歯を健康な隣の歯を参考に作った。歯の上部と下部で白の濃淡が異なる特徴も再現した。
 治療が終わって1週間。差し歯の具合の確認に来た女性はまるで別人だった。はつらつと前を向き「やっと私の歯が戻ってきました。ありがとう」と何度も繰り返した。08年夏、忘れ得ぬ思い出だ。
         朝日新聞 2009.8.24

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