記事一覧

日報抄

 江戸時代の歯ブラシを見せてもらった。新潟市中央区の日本歯科大内にある「医の博物館」に展示されている。割りばしくらいの長さの細い棒で「房楊枝」という。一方の端っこは房状にほぐれ、もう片方はとがっている。
 浮世絵には美人が房楊枝を使う図柄が残っている。昔の人も口の中を清潔にすることの大切さはよく分かっていたらしい。
          新潟日報 2009.6.5

甘い物我慢せず 虫歯を予防する 歯科医が冊子作製

甘さは砂糖と同じでも、歯を溶かす酸が出ないキシリトールガムをかむことで、虫歯になりにくい環境にできると知り、7カ条を考え出した。
 虫歯予防の7カ条
  ① 甘味料の100%がキシリトールのガムを1日3個以上かむ
  ② フッ素入り歯磨きペーストを1日2回使う
  ③ だらだら食べない
  ④ 虫歯菌のすみか、歯の溝うぃ埋める
  ⑤ 糸ようじを使う
  ⑥ イオン飲料に気を付ける
  ⑦ 歯医者で定期的にケア
 
          毎日新聞 2009.6.5

歯科健診1000円で 虫歯の母子感染防ぐ狙い 厚木市が妊婦対象に

厚木市は今月から、厚木歯科医師会と協力し、妊婦が千円の負担で受けられる妊婦歯科健康診査を始めた。早産の危険を避け、虫歯の母子感染を防ぎ、母子の健康づくりに役立ててもらう狙い。市内の妊婦全員を対象にした補助制度は県内で初めて。
 市健康づくり課は「歯科疾患の早期発見により、より安全で安心な出産を支援したい」としている。
           神奈川新聞 2009.6.10

歯周病 早産のリスクに 炎症性物質が引き金に 妊娠前からのケア必要

口の中だけの病気と思われがちな歯周病が、早産や赤ちゃんの低体重に影響しているとする研究が国内外で進んでいる。早産予防のために妊婦の歯科検診に取り組む自治体も出てきた。重い歯周病の場合、妊娠中だと治療が難しい場合もあるため、関係者は「妊娠前からのケアが大切」と呼び掛けている。
 札幌市立大学看護学部の村松真澄講師は「歯周病は、糖尿病との関連が指摘されるなど、全身にかかわる病気ということがわかってきている。妊娠前から検診や正しい歯みがきで口の中の環境を整えてほしい」と話す。 
           北海道新聞 2009.6.9

お口のケアしてますか

20~40代を中心とする468人中、過半数が「1年以上歯科医院に治療に行っていない」と回答。治療中&最近治療を終えた人を除くと56%が「治療に行きたい」と答える一方、「行きたくない」も44%。行かない理由は「面倒」がトップで、以下、「仕事が忙しい」「悪いところはないと思っている」「お金がかかる」「歯科医院、治療が嫌い」「歯科医院、治療が怖い」の順。5人に1人が経済的な負担を挙げたのは不況のせい!?
 また、女性より男性に、”嫌い””怖い”が多いという結果に。ならば一層、日頃のケアが重要。そこで、次は予防編。20~40代の男女339人の回答によると、自分で行うオーラルケアで、もっとも気をつけていることトップ5は「虫歯予防」「口臭予防」「歯周病予防」「歯槽膿漏予防」「ホワイトニング」。
夕刊フジ 2009.6.4

歯の銀行食感も預かる

親知らずや歯並び矯正で抜いた健康な歯を、将来の移植治療に備えて預かるのが「歯の銀行」だ。「歯の銀行」は、マグロなど生鮮品のおいしさを保つ最新の冷凍技術を応用する。氷点下でも凍らないよう、磁気で細胞内の水分子を振動させつつ零下約20度の過冷状態にし、そこから一気に凍らせる。すると、細胞組織を壊さずに冷凍できるという。これまでの移植数は約100本で、その9割で歯根膜を生かすことに成功した。
           日本経済新聞 2009.6.4

対処は「穴が開く前」

たいていの人の口の中には、飲んだり食べたりした物に含まれる糖質を餌にするミュータンス菌という悪玉菌がいて、これが歯のエナメル質にあるカルシウムやリン酸などのミネラル分を溶かしてしまう。「脱灰」という現象で、予防歯科学では「早期う蝕」「早期初期虫歯」などと呼ばれている。
 普通、脱灰は唾液が修復してくれる。食べ物の消化を助けたり、味を感じやすくしたりする唾液には、歯をつくるカルシウムやリン酸が含まれ、これらが歯の表面に沈着して結晶し、元の状態に戻すからだ。これを「再石灰化」という。
 歯は、この脱灰と再石灰化を繰り返して次第に硬くなり、虫歯になりにくくなる。しかし、あめをなめたり、甘いジュースを飲んだりして糖質を取る時間が長くなると、脱灰も長くなり、再石灰化が追いつかなくなってしまう。すると、歯石などに巣くっているミュータンス菌が増殖して歯に穴開き、歯の表面が黒ずんだり、穴が開いたりする本格的な虫歯に至る。
           産経新聞 2009.6.4

口臭予防は歯の健康から②

生理的口臭は誰にでもあり、歯磨きや食事で弱くなるので、それほど気にする必要はない。しかし、病的口臭は歯磨きなどでは弱くならないため、原因を探って治療することが必要だ。
 病的口臭の9割以上が歯周病や舌苔、唾液分泌の減少、虫歯など口腔疾患によるもの。中でも、舌の奥を中心に白っぽいコケのように付着する舌苔は、口臭の大きな原因になっている。
 新陳代謝で脱落した粘膜細胞などがたまったもので、細菌によって分解されて悪臭となる。鏡で舌を見れば確認できる。取り除くには、やわらかい歯ブラシや舌ブラシでそっと磨けばいい。ただ、磨きすぎると舌の表面を傷つけてしまうので注意が必要だ。
           産経新聞 2009.6.2

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