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乳幼児の歯のケア ぶつけたら早期受診を

口の周囲や歯をぶつけて起こる歯の外傷は、乳歯の時期では1歳から3歳ぐらいが多いと言われています。このころは歩き始めたばかりで、歩行が安定せず、転びやすいためです。最近の家の中はフローリングが多くなり、屋外は地面がコンクリートやアスファルトで舗装されていて、お子さんが軽く転んだだけでも、前歯を強くぶつけることが多い状況にあります。
 歯をぶつけると、口唇、歯肉が歯で傷ついて出血したり、歯が欠けたり、折れたり、歯の位置が変わったり、動くようになったり、取れてしまったり、歯の周りの骨が折れたりといったことが起こります。
 歯をぶつけたら、早期の歯科受診ができたか否かで、受傷したその歯の予後が決まることがありますから、歯をぶつけたときは早めに歯科への受診が大切です。
         福島民報 2009.9.21

かめる人は長寿で健康

きちんとかめる人は長生きで活発な老後を送っている。県歯科医師会(箱崎守男会長)が18日発表した、同じ人の80歳時と90歳時の歯の状態などの調査結果から、このような傾向が明らかになった。世界的にも珍しい長寿国日本ならではの調査で、歯の健康と長生きの関係が裏付けられたといえそうだ。
 ▽80歳時点で、歯が多数あるなど口の中の状況が良い人は90歳でも運動機能が高い▽80歳時点で自分の歯がある人は、90歳で新聞を読むなど知的能動性が高い▽90歳時点で入れ歯を使用している人は、使用していない人と比べ、友人がいる、趣味が豊富など生活充実度が高いことが明らかになった。
         岩手日報 2009.9.19

歯に装着するジュエリー

グリルは歯の上に装着するジュエリーのこと。ヒップホップファッションの一つとして80年代の米国で生まれ、最近10年で人気が拡大したとされる。グリルにはオーダーメードとシリコン付きの既製品がある。本人しか着けられないオリジナル性に価値が見い出され、装着感も異なるため、オーダーメードが主流だ。
 最初の注文の際に店側がキットを用意して歯型を取る。かかりつけの歯科で取った歯型を持参することもできる。
         繊研新聞 2009.9.11

いい歯の日

11月8日は「いい歯の日」。毎日歯を磨いてはいても、その磨き方まで注意している方は少ないのでは?せっかくの食事も、歯が健康でないとおいしさが半減してしまいます。歯の健康は全身の健康にもつながる大切なもの。面倒になってついつい適当に磨いていると、歯垢はたまっていくばかり。もう一度鏡に向かって自分の歯と歯ぐきをチェックしてみましょう。

講演

地域交友大会
 日時:11月8日
 場所:桜岡ふれあいの家
 内容:歯と健康
 講師:やぶしたフラワー歯科医院
     薮下 吉典

「歯科医療に関する一般生活者意識調査」 日本歯科医師会

日本歯科医師会の「歯科医療に関する一般生活者意識調査」によりますと、
歯や口腔に異常を感じている国民が62.7%いることが分かりました。

 また、「歯や口のなかの悩みや気なること」(複数回答)の質問では、「も
のがはさまる」41.9%、「歯の色が気になる」35.1%、「歯石がたまっている」
31.9%、「歯が痛んだり、しみたりする」31.1%、「口臭がある」26.7%、
「歯ぐきから血が出たりはれたりする」24.5%、「歯並びが気になる」23.6%
などが高い割合を占めていました。

 しかし歯科の健診を「定期的に受けている」のは16.2%、「気が向いた時に
受けている」は20.5%で、「受けたことはない」人は33.5%占めていました。

 一方受診のきっかけについては「痛み・はれ・出血があったから」が62.7%
と最も多く、歯科受診の目的では、「むし歯の治療」が66.6%と最も高い割合
を占めていました。
 この調査は、全国20~60代を抽出し、09年6月19~24日で男女1万2千人のサン
プルを収集したもの。

   

においのエチケット 清潔保ち繁殖を断つ

菓子メーカーの「江崎グリコ」が行った口臭に関するネット調査(20~50代の男女800人)によると、8割の人が他人の口臭が気になると答えている。口臭を直接指摘できる相手としては家族が一番多かったが、それも1割程度。ほとんどの人は気になってもだれにも注意していない。
 具体的には①1日3回(毎食後)の歯磨き②朝食後に舌苔用ブラシで舌をケアする(ただし、何度もこすったり、力を入れすぎると表面が傷つくので要注意)③夜寝る前に歯間ブラシや糸式ようじで歯の間をきれいにする④半年に1回、定期的に歯垢、歯石を取る。歯周病の予防にもなる。
         毎日新聞 2009.9.3

食事がのどにつまったときの救急処置

① まず、呼吸をしているかどうか、のどや胸、腹部の動きで確かめましょう。咳き込んでいたり、ぜいぜい言っているようなら、とりあえずある程度は呼吸のための空気の通り道があるということです。何か言おうとしているようだが声が出ない、急に顔色が悪くなる、意識がなくなるなどの場合は、気道が閉塞している可能性が高く、のどに詰まった物を一刻でも早く取り出さなければなりません。
② 実際の現場では気が動転して、落ち着いて処置ができるとは限りませんから、まず呼吸の状態を確かめて、呼吸がおかしければすぐに救急車を呼ぶこと。二人いれば、一人が救急車に連絡して、もう一人が処置を行います。
③ もし呼吸をしていないようなら、口を開けさせて何か詰まっていないか確認する必要があります。いきなり人工呼吸を始めても、気管の入り口が塞がれていれば、空気は肺に入って行きません。
④ 口の中やのどに食べ物が詰まっているようなら、それを取り除く必要があります。指を使ってかき出す時は、できれば台所用のゴム手袋をしてから、噛みつかれないように、割り箸かスプーンなどに布を巻いたものを噛ませて、その間からかき出します。あまり奥まで指を突っ込むと、さらに嘔吐を誘発することもあるので気をつけましょう。
⑤ 電気掃除機に隙間用ノズルをつけて、強引に吸い出す方法や、後ろから抱えるようにして両手をみぞおちの所で組んで強く圧迫するハイムリック法などもありますが、救急法の講習を受けた経験のない方には難しいでしょう。機会があれば救急法の講習を受けておきませんか?最近運転免許を取った方は、自動車学校で習った救急法を思い出してください。
⑥ のどに詰まった物がうまく取れても、誤嚥の後は肺炎を起すことが多いので、早めに医師の診察を受けて下さい。
⑦ 認知症のある方は、時としてとんでもない物を口に入れて詰まらせてしまうことがあります。外れた入れ歯を飲み込んでしまった方や、紙おむつをちぎって食べてしまい、のどに詰めて窒息した患者さまもおられました。食べ物以外のものも十分に注意してください。

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