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「歯科衛生士数」

厚生労働省が発表しました「平成20年保健・衛生行政業務報告」によります
と就業歯科衛生士数は、9万6,442人で、平成18年の前回報告より9,503人増え
ました。

 また、歯科衛生士の就業場所は、歯科診療所が8万7,446人で9割を占めてい
ます。

 その他の就業場所では病院が(4.7%)、市町村(2.0%)、歯科衛生士学校
または養成所(0.7%)、保健所(0.6%)等となっています。

 年齢階級別では25歳~29歳が最も多く、1万8,338人(19.0%)、次いで25歳
未満1万8,154人(18.8%)。45歳~49歳が9,337人(9.7%)で最も少なくなっ
ています。
 また、50歳以上は9,547人(9.9%)で、ただし50歳以上は年々増加傾向にあ
り、昭和57年の233人に比べると40倍以上増えています。

 なお、この報告は都道府県知事に届出のあった就業医療関係者の数値を隔年
報等からまとめたもので、数値は20年末現在のものです。

金属アレルギーが原因

歯科で用いられている金属は、お口の中に入ることを前提としているため、その安全性については、厳しい基準があります。それでもまれにではありますが、金属アレルギーを起こす場合があり、その代表的なものに「掌せき膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」があります。
 特徴として、手のひらや、足の裏に左右対称に無菌性の水泡が多発します。そのため、大部分の方は皮膚科を受診されますが、原因菌は見つかりません。この時点で金属などのアレルギーが疑われ、大学病院のアレルギー外来を紹介されることもあります。
 掌せき膿疱症は、唾液に微量に溶け出した金属イオンとタンパク質が結号して皮膚に運ばれ、それが蓄積されることによって発症しますが、溶け出す金属イオンはごく微量なため一般的には問題ありません。
          福島民報 2009.6.22

虫歯治療の詰め物向け ガラス材料、日本で販促

ガラス材料製造の独ショットは6月中旬から歯科治療向けのガラス材料を日本市場に本格投入する。虫歯治療の後に施す詰め物向けの原料で、ナノレベルの微細な粒子を使い、見た目や強度を向上したのが特長。電子部品製造を手がけるNECとの共同出資会社を活用して販売体制を整備。自然歯と比較して同等の人工歯の性能を出せる製品として歯科材料メーカー向けに販売する。
          日経産業新聞 2009.6.17

「歯の健康に関心」9割超

東京都が8月10日に公表したアンケート調査の結果で、9割超の人が歯の健康に「関心がある」ことが分かった。都では、「高い関心度が歯の健康づくりの取り組みにつながってほしい」としている。
 都は「8020(ハチマル・ニイマル)」運動の一環として、歯の健康づくりを推進している。アンケートは、その達成状況を把握し、今後の都の「歯科保健目標」について検討するため、6月26日から7月2日にかけて、都政モニター500人を対象にインターネット上で実施。494人から回答を得た。

 それによると、「歯の健康に関心を持っているか」という質問に対し、「関心がある」と回答したのは72.5%、「どちらかというと関心がある」は24.3%で、全体の96.8%が「関心がある」と回答した。「関心がない」は0.4%だった。

 虫歯や歯周病予防の取り組みについて(複数回答)、虫歯予防で最も多かったのは「歯科医院で定期健診を受ける」で43.3%。以下は、「1日1回は十分に時間(10分程度)をかけて歯を磨く」38.7%、「フッ素(フッ化物)入りの歯磨き剤を使用する」31.4%などだった。
 歯周病予防では、「フロスや歯間ブラシを使用する」43.9%、「歯科医院で定期健診を受ける」38.9%、「歯科医院で定期的に歯石除去や歯のクリーニングを受ける」32.8%などの順だった。

 また、「歯周病と全身の健康について知っていること」で最多だったのは(複数回答)、「喫煙は歯周病にかかりやすくし、歯周病を悪化させる」で43.1%。これに「糖尿病だと歯周病にもかかりやすい」32.8%、「歯周病菌が動脈硬化を促進することがある」20.6%などが続いた。「知らない」も36.4%あった。

 歯や入れ歯、舌などを清潔にする口腔ケアが誤嚥性肺炎を予防することを知っていたかどうかでは、「知っていた」35.8%、「知らなかった」64.2%だった。

【8020運動】
 「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」が合言葉。1989年に厚生省(当時)と日本歯科医師会が提唱して始まった。

更新:2009/08/11 15:03   キャリアブレイン

「レントゲン」全身撮影に協力を

歯科医院でレントゲン写真を撮った経験は、多くの人にあると思います。それは、フィルムを口の中に入れて撮影する小さなものから、口全体や、首から上全部といった大きなものまでさまざまです。どれも必要があって撮影します。
 ところが、最近は普通の写真を撮影することがあります。口の中、つまり歯や歯肉の写真なら納得いくかもしれませんが、全身の姿勢の写真を撮影することがあります。これは近年、かみ合わせと姿勢やバランスの関係が注目されてきているからです。
 医学的にはまだ十分に解明はされていませんが、かみ合わせの不調和が、肩こりや頭痛を引き起こすとも考えられてきています。
 歯科医院で全身写真を撮影されても不思議に思わずに、ぜひ協力をお願いします。
          南日本新聞 2009.6.16

腕時計のかゆみ 多くは金属アレルギー

金属アレルギーは誰でも発症する可能性がある。よく知られているいるのがピアス。ピアス用に穴を開けると直接、原因物質が体内に触れるため、金属アレルギーになりやすいという。
 非アレルギー性は、時計バンドと皮膚がこすれて起こる。そのため、時計バンドは人差し指が入る程度の余裕を持たせ、通気性を保つのが基本。汗をかいた時はすぐ吸湿性の良い布でふき取る。金属バンドのすき間部分などに付着した汚れには、かゆみの原因物質が含まれている可能性があるため、中性洗剤を薄めた液で柔らかい歯ブラシなどを使って洗い落とすことが必要だ。
          産経新聞 2009.6.16

銀歯や詰め物取れやすく

 唾液には口の中に潤いを与えたり、食べ物と混ざり消化を助けたりする大切な役割があります。しかし、歯の治療中には治療の質を低下させる邪魔物です。確実に唾液を取り除くため、かぶせ物を歯に接着する前や、歯と同じ色のプラスチックの詰め物をする前に、歯の表面を水洗いしアルコールでふいたりして念入りに乾燥させます。
 けれども、歯科医が目を離した患者さんは歯をなめてしまうことがあります。歯の表面が唾液で汚染されると、銀歯や詰め物が取れやすくなる原因になるので注意しましょう。
          福島民友 2009.6.12

食品による窒息事故を防ぎましょう

昭和大学歯学部向井美恵教授の調査によると、2003年に食べ物などを喉に詰まらせて亡くなった人の数は8、570人であり、65才以上の高齢者の占める割合は、84.1%と高く(この中で80才以上の割合が53.6%)、また朝食の一口目に多かったです。
 このことからも高齢者では、朝食をとる前に歯磨きなどして口腔内の感覚を鋭敏にしておくことや、嚥下体操(食事前の準備体操)することが大切です。詰まりやすい食品の場合は、一口ずつ嚥下を確認し、少量の水を飲む交互嚥下する事をお勧めします。そして、定期検診を受けて口腔機能の問題点や改善方法を歯科医に相談しましょう。
 また、万一の時には、119番通報と共に応急処置(背部叩打、ハイムリッヒ法)を試みます。高齢者では、口の中に食べ物が見えれば掻き出します。掃除機を使うことは、一般的に危険なので推奨されません。

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