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学力に影響、早めに治療を 睡眠時無呼吸症候群

夜間によく眠れないため、昼間に強い睡眠が生じるなど日常生活を脅かす睡眠時無呼吸症候群(SAS)。最近、この病気が子供にもみられるようになり、学力低下などの悪影響を及ぼすことが指摘されている。
 子供のSASに詳しい千葉県立保健医療大学健康科学部教授で、耳鼻咽喉科医の工藤典代さんは、啓発冊子を作成するなどして、適切な治療を受けるよう呼びかけている。
 
    小児の睡眠時無呼吸症候群の兆候
           
               ・ 呼吸が5,6秒止まる
               ・ ひどいいびきをかく
               ・ 壁にもたれて座って眠る
               ・ あごをあげて横になって寝る
               ・ 咳き込む
               ・ 何度も目を覚ます
               ・ 昼間いらいらして落ち着きがない
               産経新聞 2009.4.22

患者さんに話して、笑ってもらうことの意味

口腔ケアチームのリーダーをされている看護師のTさんに、院内を案内してい
ただいたときのこと。二人で病室に向かう途中、Tさんは廊下で患者さんを見か
けると、気さくに話しかけていきます。

「○○さん、調子はどう? お昼はちゃんと食べた?」

 笑顔でスッと患者さんに寄り添っていき、瞬く間に相手の心に入っていく絶妙
な声掛けと動作。患者さんはよく回らない口で、Tさんに向かって何やら一生懸
命に話しています。それに対して、やや大げさなくらいに、「うん、うん」と声
を出しながら頷くTさん。聞き上手な看護師さんに会って、患者さんは一層熱を
込めて話されていました。

 さて、Tさんと共に病室に入りました。すると、患者さんや顔なじみのご家族
を見ると、先ほどの廊下でのシーンのように、周囲に声をかけていきます。しば
らくすると、患者さんの若い頃の恋愛話で盛り上がる病室。トロンとした目だっ
た患者さんが、生き生きとした表情で昔話をされています。

 じつは、Tさんが患者さんに頻繁に話しかけていたのは、しっかりとした目的
があったからでした。

「しゃべる、笑うって、立派なリハビリなんですよ。だから、どんどん話しかけ
て、いっぱい話して笑ってもらうようにしているんです」

 昨年から病棟で摂食機能療法が導入され、「食べられる口をつくる」ことを目
標にした口腔ケアや機能訓練が、本格的に始まったばかり。しかし、「マニュア
ルを作って、決められた時間にやるだけがケアやリハビリではない」とTさんは
いいます。

 日頃何気なく行っている、しゃべる、笑う、噛むことは、口腔周囲筋や上半身
の筋肉をフルに使います。その結果、口腔機能を引き出したり、唾液の分泌をよ
くしたりする効果があるといいます。

「もともと話し好きなのよ」といって照れ臭そうに笑うTさん。しかし、さりげ
ない会話や、患者さんと接する機会を一瞬たりとも無駄にしない、プロフェッシ
ョナルな姿勢を感じました。

初期虫歯の再石灰化 結晶として復元

江崎グリコは16日、初期の虫歯がだ液などの働きで修復する「再石灰化」は、歯を構成するカルシウムとリンが付着するだけでなく、秩序だって並んだ結晶として復元するのを突き止めたと発表した。
 だ液に、同社のガムに含まれる「リン酸化オリゴ糖カルシウム(ポスカ)」も加えると結晶がよく並ぶという。 
              日経産業新聞 2009.4.17

歯周病菌のバイオフィルムをラクトフェリンが抑制・除去

乳由来の蛋白質「ラクトフェリン」が、歯周病バイオフィルムの形成を抑制し、除去することを、森永乳業食品基礎研究所と新潟大学大学院医歯科学総合研究科が共同研究で明らかにした。
 歯周病の原因となるデンタルプラークは、複数の細菌がコミュニティーを作って住み着くバイオフィルムが本体で、その形成を抑制・除去できることは大きな成果。
              薬事日報 2009.4.3

輸入義歯の使用7%

入れ歯などの歯科技工物で法的規制のない海外製品の使用が増えている問題で、7.4%の歯科医が国外の技工所に発注経験のあることが11日、厚生労働省研究班(代表・宮崎秀夫新潟大大学院教授)の調査で分かった。使われた製品の7割越を中国製が占めていた。
              十勝毎日新聞 2009.4.12

乳歯ケア効果的に

「毎食後、歯磨きをさせた方がいい」という保護者も多いが「重要なのは回数ではない」のだそうだ。一日で一番重要なのは寝る前の歯磨き。就寝中は唾液の分泌が減り、虫歯を引き起こす菌の繁殖が増えるためだ。
  成長に合わせて歯磨きのポイントを変えることも頭に入れておきたい。3歳ぐらいまでは歯と歯の間隔が空いているため、主に歯の表面に虫歯ができやすい。5歳前後になると歯の間隔が狭まるため、大人同様、歯と歯の境目のブラッシングも重要になってくる。
              毎日新聞 2009.4.12 

歯を削らず人工歯 植立

歯を失ったとき、従来は取り外しの「義歯」か、両隣を削って固定した「ブリッチ」で対応してきましたが歯科技術・材料の発達につれ、「インプラント」という治療法が選択できるようになってきました。
 インプラントとは、人工の歯の根を顎の骨の中に外科的手術で埋め込みます。人工根を骨に固着させてから歯の頭の部分を作って一本の歯を完成させるものです。歯を削らずに人工歯を植立させることができるという点が最大の利点で画期的な治療法といえます。
              福島民友 2009.4.10 

「自分磨き」で口腔ケアを-歯の健康シンポ

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外見や内面の「自分磨き」の一環として歯磨きなどの口腔ケアを促進するため、日本歯科医師会と読売新聞社は6月4日、「歯の健康シンポジウム しあわせの秘訣は口腔ケア」を東京都内で開催した。会場には約1000人が集まり、歯周病と全身の健康とのかかわりなどの講義に耳を傾けた。
歯の健康シンポジウムは、同会が厚生労働省と「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」とのスローガンの下に行っている取り組みの一環で、全身の健康と歯・口の関係に着目したテーマで1997年から開催している。

 同会の大久保満男会長は冒頭のあいさつで、虫歯や歯周病の予防に取り組むことは、あくまで口の機能がきちんと果たされるための「手段」であり、食事や会話といった口の機能によって充実した人生を送ることが望ましいと述べた。その上で、口の健康が全身の健康や生きる活力につながるとし、口腔ケアの重要性を訴えた。

 「美しさと活力を歯周病予防から」と題して基調講演を行った明海大の安井利一学長は、噛むことや噛み合わせは、日常の体の動作や運動機能、健康状態、記憶や美しさにも影響を与えるとした上で、「噛めるということに対して一番の問題は歯周病」「最近は歯周病で歯を失う方が多くなってきている」と指摘。歯周病が全身に及ぼす影響について、老人性肺炎や糖尿病などとの関連性を説明した。

 安井学長は歯周病予防について、「家庭でできることと歯科医院でやってもらうことの2つのケアがある」とし、具体的には、「歯と歯茎の境目をきれいにする歯磨き」を家庭で行うことや、症状がないうちに定期的に歯科健康診断を受けること、かかりつけの歯科医を持つことなどを挙げ、口腔ケアを呼び掛けた。

 続いて、宝田歯科医院(東京都江戸川区)の宝田恭子院長は、歯茎マッサージなど歯周病予防エクササイズの方法を紹介。その後、安井学長、宝田院長、中央大文学部の山田昌弘教授、レーシングドライバーの佐藤琢磨氏によるパネルディスカッションが行われた。

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