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肺炎やインフルエンザ 口の中から予防

口の中を清潔に保ったり、のみ込む力を鍛えたりする口腔ケアが注目されている。お年寄りが、肺炎やインフルエンザにかかるのを防ぐ効果が期待されているためだ。
 口腔機能が低下すると、十分な栄養を取れなくなり健康状態が悪化するだけでなく、様々な病気が引き起こされる。その代表的な病気が肺炎だ。口腔機能が衰えると、食物が誤って気管に入りやすくなり、一緒にに入り込んだ細菌などによって肺炎が引き起こされる。口腔ケアにより、食物が気管に入るのを防ぐだけでなく、口の中を清潔に保つことで、細菌などが排に入りにくくする効果が期待できる。
                  読売新聞 2008.12.2

お口の健康に気をつけましょう。

(お口の働きを高めるための3つのアドバイス)
①お口を動かす
 よく噛んで食事をする。声を出して本を読む。楽しく会話する。などよく口を動かして、口の周りだけでなく、肩、首の筋肉、姿勢や呼吸に関わる筋力を維持し、窒息や誤嚥の防止にもなる
②歯や入れ歯の清掃とともに、歯ぐきや粘膜をマッサージ
 歯や入れ歯の手入れについては、歯科医院で受けてください。舌や頬の内側も柔らかめの歯ブラシでマッサージするように磨きましょう
③飲み込みをよくする食事の工夫
 ・正しい姿勢
 ・食べ物の形態に注意する
 ・ひと口の量に注意する
 詳細については、専門の道北口腔保健センターもしくは、当歯科医院にご相談ください.

歯周病と全身の病気との密接な関係

①肥満
 脂肪細胞が生理活性物質(例TNF-α:腫瘍壊死因子)を分泌する
②糖尿病
 血液中に糖が増えると、血流が悪くなって酸素と栄養が運ばれにくくなったり、血管が傷ついて炎症を起こしやすくなったりする。また、歯周病によってTNF-αの分泌か活発になり、血液中の糖を処理するインシュリンの働きを悪くする。そのため血糖値が上がって糖尿病が悪化し、さらに歯周病が悪化する。
③心筋梗塞
 血管壁の傷ついた部分に歯周病菌が入り、マクロファージがその歯周病菌を食べることによって血管壁に粥状動脈硬化が形成され、血栓ができて動脈硬化が起きる
④胎児への影響
歯周病の女性が早産で低体重児を出産する率は、約4~5倍になるという海外の報告がある。
⑤肺炎
 誤嚥性肺炎は歯周病と関係が深く、唾液と一緒に飲み込んだ歯周病菌が気道に入って、肺で増殖して起こります。体の抵抗力が落ちた高齢者に多く、特に脳卒中後の後遺症がある人や寝たきりの人に見られます。
⑥骨粗しょう症
 エストロゲンは骨代謝調節因子としてサイトカインの分泌に影響を及ぼすので、骨粗しょう症が進行する上、歯槽骨がもろくなり、歯周病が悪化する   

全身の健康も寿命も左右する歯周病本気で撃退

歯周病は、糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞、誤嚥性肺炎、低体重児出産などと深いかかわりがあることが、次々と解明されています。肥満や喫煙などは、歯周病を悪化させることも分っています。例えば、歯周病がある人の心筋梗塞で死亡する率が約2倍といわれています。
 歯周病を起こす3つの因子
 ①環境因子
  喫煙、偏食、ストレス、不規則な生活
 ②生体因子
  免疫力、抵抗力
 ③細菌因子
  歯周病菌、歯磨きの不徹底
                    暮らしと健康 2008

体のどこかに不調があったら、そこだけ治療をして安心するのは間違いです。

①歯周病があると、動脈硬化やがん、糖尿病、早産などのリスクが高まることが指摘されています。
②糖尿病の人は免疫が落ちやすいので、逆に歯周病にかかりやすい。双方がストレス要因になって、病気を加速しあうこともあります。
③アレルギー薬や風邪薬、抗不安薬や睡眠薬などを飲んだとき、口の中が喉がいるもより渇くと感じることがあります。これは、薬の副作用で、唾液の分泌がへっているからです。そのため自浄作用(唾液に口の中を洗い流す作用)が低下して、むし歯や歯周病になりやすくなります。                     2008.女性自身

ハニカミ王子に代表される白い歯の魅力

きれいな歯の男ということで思い浮かぶのはハニカミ王子こと石川遼くん。彼の歯はきれいですが、彼の魅力は歯がきれいなことより、はにかんだ笑顔にあるわけです。だからいくら白い歯がきれいだからって、歯だけが特別にピカピカ白いのも変です。
 では、どうすれば歯をきれいに保つかですが、月に一度のクリーニングに通うだけで全然違います。歯医者さんのところで、歯ブラシじゃ取れない歯石や歯垢などの汚れをすみずみまで取り除いて、口の中を健康な状態に保つことによっていい状態に変わります。
                       2008 ブリオ

小学生にとってかむことはいいことだらけ

①食べ物本来の味がわかる
  よくかむことで、食べ物をしっかりと味わうことができる。
②消化吸収がよくなる
  唾液には消化吸収を助ける成分が含まれている。
③むし歯予防になる
  唾液には口に残った食べかすを落としたり食べ物でむし歯になりやすい酸性に傾いた口の中を元に戻す働きがある
④かむ筋肉をつける
  よく噛むことで、噛む筋肉が発達してくる。かむ力がつくことで、噛み応えのある食べ物もしっかりかめる
⑤肥満防止になる
  あまりかまずに早食いするとつい食べ過ぎてしまう。よく噛んで食べると適量で満腹になり、肥満を予防する
⑥脳の活性化に
  かむときに顎の筋肉を動かすと刺激になり、脳の血流がよくなる。記憶力が高まるなど脳の活性化にも役立つ
                           2008 bonmerci!

口内炎? 口腔カンジダ症です。

一般的な口内炎と思って治療を受けていたら、実は口腔カンジダ症だった。こんなケースが増えている。他の病気治療のため抗生物質などを長期に服用していることによる副作用が大きい。高齢者に多いが、免疫力が一時的に低下した若者に発症することもある。専門施設で治療を受けると早期の治癒が必要だ。
                 北海道新聞 2008.11.30

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