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歯が生え始めた赤ちゃんのお口のケア

赤ちゃんの健康へのお母さんの関心は常に高いものですが、口に関しても例外ではなく、妊婦さんを対象としたアンケートでは、自分の口の健康に関心があると答えた方は41%に留まったにもかかわらず、赤ちゃんの口の健康には69%の方が関心があると答えました。口や歯を健康に保つことは、健康の基本である栄養摂取のためだけでなく、食事を噛んで味わったり、言葉を話し、豊かな表情を保ったりするためにも必要です。また、良く噛むことで唾液の分泌が促進されれば、消化を助けたり、外部から侵入してくる菌などを防ぐこともできるのです。大切な歯を生涯に渡って健康に保つためには、赤ちゃんの時からの正しいお口のケアの習慣づけが大切です。

小児歯科医療の場での食育の内容

(1)歯の成長と食べ物との関わり
 ①1日に必要な食事内容を知る
 ②歯の成長に最も関わりが大きい栄養素はカルシウムであり、加工食品の過剰によるリンとの摂取バランスを崩さない
 ③糖分の摂取には、お菓子、飲料類の含有量を知り、砂糖からのエネルギー摂取量を10%以下にするのが望ましい
 ④おやつには、砂糖が少ない、ネバネバしていない、口の中に長く残らないものを選び、時間と量を決めてダラダラ食べない、お茶、牛乳、水と組み合わせる。寝る前は食べないなどの配慮が必要
 ⑤歯の成長と関わる最近の食品としてキシリトールが脚光を浴びている。一方、サプリメントによる過剰摂取の弊害が確認されている
(2)咀嚼の意義
 離乳期から1.5~2歳頃までが咀嚼能力の発達の大切な時期である。
(3)味覚の形成
 乳児期から健康な歯で種々な食物を味わうことによって、様々な味を体験して味覚を鍛え、本物の味を知ることが大切である
     第26回日本小児歯科学会北日本地方会特別講演要旨より

痛まない虫歯 さまざまな危険潜む

 むし歯の痛みは耐えがたいものですが、痛みが治まったり、穴があっても痛まなかったりすると、ついついそのままにということもあるかと思います。
 むし歯は細菌の感染によって起こる病気で、痛まなくてもさまざまな危険が潜んでいます。特に細菌が血液に進入すると、健常者ではさまざまな防御機構が働いて大事に至りませんが、抵抗力の落ちた人では全身的な症状を引き起こすことがあります。
 むし歯をそのままに放置すると、炎症が拡大し他の歯に影響を及ぼしたり、全身疾患へ移行したりし、注意が必要となります。
                  山口新聞 2008.11.28

肥満対策としての飲み物

花王株式会社が、20~59歳のサラリーマンおよぼOLを対象に行った「サラリーマン・OL800人調査 飲み物と肥満の関係」によると1日に摂取する飲料の内訳は、カロリーの高い嗜好品、アルコールを合わせて52%だった。
 また、太ったと思った時に対策として、食事が76%、運動が65%であったのに対して、飲み物は46%と半数以下という結果となった
 肥満対策として、一般の人たちの飲み物に対する意識が食事や運動に比べて低いことがわかった。
                     2008

お口爽やかですか?糖尿病と歯周病の負の連鎖

歯周病は糖尿病を、糖尿病は歯周病を悪化させる
 近年、歯周病と糖尿病との関連が明らかになっている。炎症で生じる物質と歯周病菌の毒素が生産され、それが肝臓や脂肪細胞などに作用し、インスリンの効果が悪くなって血糖値を下げることができなくなります。また、糖尿病があると歯ぐきの結合組織が弱くなったり、歯ぐきの血行不良や唾液の減少、多核白血球などにより免疫力が低下し、歯周病を悪化させる。
                  メディア旭川 2009.1

歯ぎしりはGERDが原因?

起床時にあごの筋肉が痛んだり、一緒に寝る人に迷惑をかけてしまう歯ぎしり。実はこれも、胃食道逆流症(GERD)の症状の一つかもしれない。ブラキシズム(無意識下の歯ぎしりや歯を連続的にカチカチとかみ合わせる運動の総称)とGERDの関連を研究している鹿児島大歯学部矯正歯科教授の宮脇正一氏は、歯科と消化器科の意外な関連を指摘する。

なかなか治らない皮膚炎

突然、体に出てきた原因不明の皮膚炎がいつまでたっても治らない。そんなとき、昔歯科治療で使われていた金属が悪さをしているケースがある。根治するには、パッチテストで反応を調べて金属アレルギーがでたら歯科治療も必要だ。
                  夕刊フジ 2008.11.25

歯科ドックってなに?

歯科検診は、悪くなったむし歯や歯周病を見つけるのが主な目的です。しかしむし歯は治療しても元には戻りません。治療した歯の寿命は天然の歯に比べて短い。そのため、定期的に口の中に潜む病気のリスクを調べる歯科ドックが必要です。
 歯科ドックの内容は、むし歯や歯周病に加え、唾液、口臭、舌・口腔粘膜、かみ合わせ。さらにX線検査、口腔がん検診などがあり、90分くらいかけて行う。費用は自費なので各医院でご相談ください。
                 日刊ゲンダイ 2008.11.17

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