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平成20年度 いつまでも口から食べようシンポジウムin釧路②

阿部 弥生衛生士(介護支援専門員、口腔機能向上支援認定歯科衛生士)
 口腔機能低下の主な症状は、よだれがたれる、食べこぼす、食事に時間がかかる、話さない、口臭があるなどです。これは、使っていない唇や舌の機能が衰える廃用症候群が主な原因と考えられています。口の中の不具合を放置すると機能低下が進み噛めなくなります。このため軟らかいものを食べると更に低下して負の悪循環ができます。
 口腔機能を活用して食べることは、体力、筋力の向上につながり、リハビリの成果にも影響します。毎日の生活から食べること、笑うこと、話すことを取り除いたらどんな楽しみが残るでしょう。
 歯科衛生士として口腔機能向上サービスを実施して改めて口腔機能の重要性を確認しました。
              北海道歯科医師会雑誌 2008.12

平成20年度 いつまでも口から食べようシンポジウムin釧路

上記が平成20年11月8日釧路市観光交流センターにて開催されました。その中で林保 弘之言語聴覚士より飲み込み異常を疑うものとして
①食事中に咳き込むようになった
②食後のどに食べ物がのこっているようだ
③食後に痰が出るようになった
④食事の時間が長くなった
⑤体重が減ってきた
⑥熱が時々出る
があると要注意とのことでした。
また注意事項としては、
①食事前に口、舌を動かし、声出しをしましょう
②会話をすることが飲み込みにも関係する。歌ったり、笑ったりしてのどに力をつけましょう
③のどを通りやすいように噛んで、すりつぶし、汁ものを交互にとり、のどの詰まりをふせぎましょう
④一品食い、早食いはのどつまりを起こします
⑤口の中のばい菌が肺炎の原因になるので食後の歯磨き、うがいをしましょう
⑥胃からの食べ物が戻ってくる場合もあるので食後30分は横にならないようにしましょう
               北海道歯科医師会雑誌 2008.12

口腔機能向上加算見直しへ

社会保障審議会の介護給付費分科会が11月21日都内の全社協で開催され、現行では医療保険での歯科治療を受診している場合は算定できない「口腔機能向上加算」に対し、嚥下機能訓練以外の目的で歯科治療を受診している場合は算定を可能にするなど、次期介護報酬改定に向けた口腔機能向上に係る報酬と基準の見直しの論点が示された。また、分科会では、口腔機能向上サービスの充実化により、誤嚥性肺炎の予防や栄養状態の改善などの効果が見込められることから、見直しに賛同し、充実化・人材確保・報酬評価を求める声が多数上がった。
                  日歯広報 2008.12.5 

難治性皮膚病 完治の例も 歯科と連携し成果

むし歯や歯周病などの病気や歯に詰めた金属物のアレルギーなど口の中の異常と、全身の病気との関係が注目されている。歯周病が糖尿病や心臓血管病などを引き起こすとの研究が知られているが、難治性の皮膚病治療でも、口の中を健康に保つことによって症状が改善するとの報告もあり、歯科と連携した治療の試みが進められている。
              読売新聞 2008.11.14

再生医療に有望 骨髄に代わる細胞供給源

ヒト体性幹細胞を用いて、再生医療に取り組む名古屋大学上田実教授は、抜け落ちた乳歯の歯髄組織から採取できる幹細胞を、脳神経や心血管などの再生に活用する研究に取り組んでいる。
 また、上田教授は、今後生きた自己細胞を必要なときに必要な数用いて、再生医療を受けることができると共に骨髄に代わる効率的で侵襲の少ない安全は細胞供給源として、乳歯幹細胞が難治性疾患の治療に応用されることも期待されると述べた
                薬事日報 2008.11.12

■「国民健康保険の被保険者資格証明書の交付世帯」

国民健康保険の保険料の滞納により保険証を返還し、「国民健康保険被保険
者資格証明書」が交付されている世帯が全国で33万742世帯に上ることが厚生労
働省の調査で分かりました。
 このうち子供のいる世帯は、1万8,240世帯で中学生以下の子供は3万2,903人
でした。
 同省の調査では、国保保険料を滞納している世帯数は、384万5,597世帯で、
国保世帯数の18.5%に当ります。このうち資格証明書交付世帯数は国保世帯数
の1.6%。資格証明書は、保険料の納付期限から1年以上滞納が続いた場合に、
保険証を返還し、資格書が交付される仕組み。資格証明書で医療機関を受診す
る場合は、窓口費用をいったん、全額自己負担し、後に国保窓口で一部負担金
を除いた額の支給を申請することになります。

知っていますか?歯周病と糖尿病の関係

歯周病は、網膜症、腎症、神経障害、心筋梗塞、脳梗塞についで糖尿病の第六番目の合併症といわれています。さらに最近では、歯周病を改善することにより、糖尿病の病態も改善するというデータも多く報告されている。
              宮崎日日新聞 2008.11.7

増える訪問歯科診療

介護が必要な高齢者のために、訪問診療をする歯科医師が増えている。むし歯や歯周病などの治療だけでなく、口腔ケアを担うものだ。口腔ケアは体全体の健康につながるだけでなく、生活の質の向上にも大きな意義があることが知られている。
 訪問歯科診療は、要介護認定を受けた高齢者や体が不自由で通院の困難な人などが対象で費用は健康保険と介護保険の適用範囲内で行う。
              西日本新聞 2008.10.29

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