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子どもの口臭対策 -夏休みに習慣-

(口臭対策のコツ)
①歯磨き:起床時と寝る前
②飲食後:食べかすを除去、歯と歯の間は歯間ブラシでとる、したの表面と頬の内側を水を含んで洗う
③空腹時:水を飲む、ガムやだし昆布を口の中に入れておく
④普段から:鼻呼吸を心がける、よく噛んで食べる、歯石は歯科で定期的に取り除く
             産経新聞 2008.7.23
院長談
 北海道の夏休みは短く既に学校が始まっているところもあります。掲載が遅れてすみません。

発育の状態正確に把握 歯科にも母子手帳を

 役場に妊娠届を出すと交付される母子手帳は、お母さんとお子さんが健診や診療を受ける際の、健診結果や健康状態の記録簿として利用されています。歯科に来院する時に母子健康手帳を持参すると、歯科医師はお母さんの妊娠時の状況から現在までのお子さんの成長、発育の状態、病歴などを内科、小児科の先生が記入した内容から、正確に把握できます。
              福島民友 2008.7.11

お母さんが健康でないと、赤ちゃんの歯ができそこなうことがあります

お母さんが妊娠したかもしれないと思った頃(妊娠10週前後)には、口や歯だけでなく、顔の基本的な構造ができています。ところが、お母さんがこの時期に、極端なダイエットをして栄養が不足したり、アルコールをたくさん飲んでいたり、タバコを吸っていたり、薬を飲んでいたりすると、口や唇、歯、顎などの形成がうまくいかない場合があります。
 例えば、歯の場合妊娠が判明した頃、つわりになって食事がのぞを通らなくなったり、偏ったものしか食べられなくなるお母さんがいますが、この時期は、胎児のエナメル質が作られ始め、続いて象牙質ができて、さらに石灰化(歯が硬くなること)も始まる時期にあたります。ですからエナメル質ができる時期に栄養不足やホルモンの変調などが起これば、エナメル質が部分的に不足している歯(エナメル質形成不全)ができてしまいます。
そしてその部分からむし歯になりやすい可能性があります。
 歯は、一度できてしまうと、永久にその形や質がかわりません。ですから形成の途中で一時的にせよ、形成が妨げられると、その時期で形成されるエナメル質ができなくなってします。
 妊娠するとお母さんの歯が急に悪くなるのは、胎児にカルシウムをとられるからだといわれるが、これは誤解です。しかし、妊娠中にむし歯や歯肉炎が増えるのは事実です。これは、つわりがひどくて食べ物が偏って、生活が不規則になりは磨きも不十分となるためです。また、妊娠によるホルモンのバランスが悪くなったり、唾液の粘度が増すために歯肉炎がおきやすくなります。(妊娠性歯肉炎)
 妊娠したらこれまで以上に歯磨きをしっかり行って、むし歯や歯肉炎にならないように注意してください。

赤ちゃんのむし歯予防

 おやつをだらだら食べさせないようにしたり、歯磨きをこども自身で磨いた後毎晩仕上げ磨きをしてあげたりと努力されているかたもいますが、その努力にもかかわらずむし歯がみつかることがあります。
 うまれたばかりの赤ちゃんの口の中には細菌(むし歯菌を含む)がいません。乳歯が生え始めるころに主に母親からこどもむし歯菌が感染します。一度住み着いたむし歯菌を取り除くことは容易ではありません。
          山口新聞 2008.7.9

酸蝕歯って知っていますか?

歯が溶けてしまう「酸蝕歯」とは、酸により歯のエナメル質が溶けて磨り減った状態のことを言います。1本だけですむむし歯に比べ、何本もの歯がまとめてダメージをうけるといいます。
原因となる食べ物は、すっぱい果物、お酢やワインなどは酸性度が高く注意が必要です。
            美人計画 2008.6
一般的には、酸蝕歯はできることはまれだと思っています。食べ物で発生するのならその食材を好んで多く食べる地域の差ができると思いますし、そのような報告は聞いたことがありません。
           

ジメジメ 怖いのは部屋だけでじゃない 口のカビ

 人の体には多くの微生物が生息しているが、カビもそのひとつ。これらの微生物は普段バランスを保っているが、何かの原因でバランスが崩れ勢力図が変わってくると体に何らかの症状となって現れる。
 そんな常在菌の中でも、口の中で悪さをすることがあるのがカンジダ。これは、健康な人でも口や皮膚、消化器官などで見かけるが、口の中で異常に増殖すると口腔カンジダ症を引き起こす。
               夕刊フジ 2008.7.9

逆三角顔と四角顔

 戦後、日本人の顔は小さくなったという。顔全体の縮小ではない。顔の下半分、特に顎が細くなり、逆三角形の小顔が増えた。
 原因は食生活の変化だ。日本人は軟らかい物ばかり食べるようになった。かまずに飲み込む食事で育つから、顎が発達しない。
 もてる美男子は逆三角顔で、顎がとがっている。哀れ四角顔はおじん顔とされている。
         毎日新聞 2008.7.20

歯周病に組織再生療法

 歯を失う最大の原因で、全身の健康状態にもかかわる歯周病。35歳以上の8割がかかっているといわれている。治療は悪い部分を除くのが主流だが、なくなった組織を再生させる治療法も出てきた。歯周組織再生誘導手術が今春、公的医療保険の適用対象となった。
 この方法自体は、15年以上前から存在するがその治療対象となる歯周病の病態が明確ではなかった。現在でも万能とは言いがたい。また、治療期間が数ヶ月~1年以上かかるためメインテナンスが大変である。
          朝日新聞 2008.7.20

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