記事一覧

味わうこと、医療が支援 -生きる力取り戻すー

食べることで「生きる力」を取り戻した人が何人もいる。飲み込む訓練を重ねた末、経管栄養が外れた80代の男性は、ベッドの上で好きな魚の絵を描くようになった。胃瘻から栄養を取る女性は、好物のプリンを一口でも味わうと満足そうな笑顔を見せた。「食べることが、生きる意欲や幸福感をもたらす」
 焼津市立総合病院では、嚥下障害の高齢者に向けた支援を地道に続ける。食べられなったことで体の状態を悪くしている人が多い。
 人生の歩みとともにある食。家族や周囲とのかかわりの中ではぐくまれるが、その意義をつい見失いそうになる。人々の営みの中に、改めて食の風景を訪ねた。
                  静岡新聞 2008.3.9

歯周病は万病のもと

歯周病がさまざまな病気と深く関係していることもわかってきている。
・高齢者が食べ物をうまく飲み込めず誤って歯周病細菌が気管に入り込んで起きる誤嚥性肺炎
・血流を通して体内に菌が感染して起きる心内膜症
・妊産婦では、血液中に入った毒素などが胎児の成長に影響、至急の収縮を促すため低体重児出産や早産のリスク
・糖尿病になると歯周病細菌に対する抵抗力が弱くなる
・動脈硬化を歯周病細菌が出す毒素が促進させる
            東京新聞 2008.3.7

顎の骨にできる嚢胞(のうほう)-出てこない歯に要注意ー

嚢胞は、肝臓や腎臓、卵巣にできることが多いが、顎の骨の中にできることもある。骨の中にできた嚢胞は骨を溶かしながら増大していく。しかし、自分で気づくのが遅くなるため大きくなってからでないと頬の腫れや痛みを感じない。定期的に歯科医院で受診してレントゲン検査をうけることも大切である。
                  北國新聞 2007.12.29

妊娠したら歯が弱くなるのはウソ

妊娠すると子どもにカルシウムをとられて歯が弱くなると思っている人が多い。
 いったん歯に蓄積されたカルシウムが再び体内に取り込まれることは、骨と違いないので、妊娠したらからはが弱くなることはない。ただ、つわりや育児で口腔ケアが十分できなくなり、妊娠・出産でむし歯となる人は多い。
      産経新聞 2008.2.28

妊婦さんも歯が命 産科・歯科連携の広がりに期待

歯周疾患が早産・低体重児出産のリスクを高めることがアメリカで報告されて約10年になる。しかし、産科医・歯科医とも認識が十分でなく、妊婦への口腔ケアの取り組みは十分とはいえない。
 産婦人科の医師は、赤ちゃんの乳歯は妊娠中につくられる。口腔ケアの指導を妊婦さんにすることは、早産のリスクを減らすだけでなく、赤ちゃんの歯の健康にもつながる。
 また、妊娠初期に耐えられない症状があるときは応急処置のみしてもらい、きちんとした治療は安定期に入ってから行ったほうがよい。歯科受診の際は、必ず妊娠していることを知らせ、治療のときに楽な体位で短時間にすむよう歯科医に頼むと良い。
                 産経新聞 2008.2.27

舌のブラッシング で清潔に

むし歯や歯周病のない健康な人で口がにおうのは、舌苔と呼ばれるものが大きな原因と考えられている。舌苔は、はがれ落ちた口の粘膜の細胞や細菌が舌についてできる。鏡で見つけた白っぽいものがそれだ。
体調の変化でにおいの強さは変わる。朝起きたときに自分で口臭に気づくのは、睡眠中は唾液の量が減ってつばを飲み込む回数も減り、細菌が増えやすいからだ。
舌専用ブラシを使ってブラッシングすることが大切だ。歯ブラシは毛が硬くて舌が傷つきやすい。また、毛の長さがあって舌の奥のほうまで入れにくいので舌専用のブラシを使用することを勧める。
               朝日新聞 2008.2.24

部分入れ歯 きちんと入れて若さ保つ

奥歯を2本抜くと保険で可能な処置は、入れ歯しかない。(保険外では、インプラント)奥歯を抜けたままだと抜けた相手側の歯が伸びたり(実際には、上がないときは下の歯が上がってきたり、下がないときは上の歯が下がってきたりすること)、隣の歯が倒れてかみ合わせが悪くなり、全体のかみ合わせが低くなるとしわになりやすかったり、左右の顔が非対称となったりする。また、奥がないと反対側に負担がかかり、歯の寿命も縮まることとなる。また、かみ合わせがないと食事がとりづらくなるのも当然である。
               北國新聞 2007.12.28

歯の自家移植

むし歯や歯周病などで歯を失ったらそうするか?一般的には、インプラント、ブリッジ、入れ歯が知られている。もう一つは、親知らずなど抜いても差し支えない歯を必要な場所に移植する方法がある。「歯の自家移植」です。不要な歯を転用で一石二鳥です。
自分の歯をリサイクルできる喜びは大きい。インプラントなどの治療技術が進化しても、自分の歯にまさる物はない。歯を失った患者にとって、自家移植は、歯のありがたみをしみじみと実感できる治療法といえるかもしれない。
親知らずを使用する場合は、年齢制限があるにしても保険適応となる。成功率は、抜いたところの状態、抜いた歯の状態によるため一概には言えない。
 先日当院でも移植した患者さんがいて現在骨につくのを待っている状態です。(やぶしたフラワー歯科医院談)
              北國新聞 2007.12.25

過去ログ