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歯科医院での定期的な検診は必須!

自分だけで口の中を守り抜くことは、とても難しいことです。
かかりつけ歯科医院で、信頼できる歯科衛生士さんに
お口の健康管理をしてもらうことは、とても効果があります。
むし歯、歯周病があると、お口の細菌は常に増え続けてしまいます。
お口を守るためにする行動は、結果として、からだを守ることにつながっていきます。

新型コロナウイルス感染症をはじめとする、多くの感染症予防の対策として、
手洗いとガラガラうがいのついでに「ブクブクうがい」をぜひ追加してください。

お口の清潔を中心とした感染予防-効果的なブクブクうがいの方法

では、具体的にお口の衛生管理として、
どのようなことに心がければいいかをまとめてみます。

1、うがいと歯磨きの徹底
2、マスクでの防御
3、口の中自体を清潔に保つ  
4、定期的な歯科医院での検診とプロフェッショナルケア

ここでいう「うがい」は、ガラガラうがいではなく、
お口を清潔にするブクブクうがいをいいます。

≪効果的なブクブクうがいの方法≫
・水のうがいで十分ですが、洗口剤を使うとさらに効果的です。
・できるだけお口の中全体のあちこちに、水をぶつけるようにしてみましょう。
・左右、上下を3回程度繰り返すと効果がしっかりと出ます。

新型コロナウイルスは口の中で直接感染する①

アメリカのノースカロライナ大学などの研究チームが、
昨年、気になる研究データを発表しています。
「新型コロナウイルスは、口の中で直接感染する」というものです。

これまで、新型コロナウイルスは、目や鼻、そして口の粘膜に付着して、
そこからさらに肺などの細胞に侵入して感染することがわかっていました。
今回新たに分かったのが、口の中、頬の内側や歯ぐき、舌の細胞にも
新型コロナのウイルスが直接感染して、口の中で増殖してしまうということです。

事実として、唾液から3週間以上ウイルスが検出され、
味覚・嗅覚の異常を訴えている患者さんの唾液からは
ウイルスが見つかりやすいこともわかっています。

言い方を変えれば、唾液を通じて他人に感染を広げていて、
口の中でウィルスが増え続け、口の中はウィルスの培養装置に
なってしまうということになります。
口の中に汚れがある人ほど、ウィルスが直接、口の中の細胞に付着しやすくなるので、
日ごろから口の中を清潔にしておくことが大切です。

夕方から夜にかけて口腔内の細菌が増える傾向にあり、
その時間帯は特に危険が高まるともいえます。

飲食だけが原因ではありませんが、誰かと食事をする前に、
そして、就寝前には、歯磨きやぶくぶくうがいをしておくことが、
感染症予防対策のひとつになります。

「下顎整顔術による難聴改善」をうたう広告に注意喚起

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会はこのほど、「下顎整顔術による難聴改善」をうたったインターネット広告に関して注意を喚起した。同学会は、「加齢により下顎が下垂するという医学的な根拠はなく、下顎の位置と鼓膜張筋などの状態に関連性もない」などとその理由を示すとともに、「この種の広告に惑わされることのないように」と呼びかけている。

 指摘されている広告では、加齢により下垂する下顎を矯正することにより中耳にある鼓膜張筋などの状態を良くして、耳管機能を回復することにより(加齢性)難聴を改善させることがうたわれているという。完全失聴や加齢性難聴の大部分は、内耳の蝸牛にある音を感じる細胞(有毛細胞)の障害や聴神経の障害によるもの(感音難聴)であり、整顔術によりこれらの障害が改善することは考えられない、としている。

歯科医から「みかじめ料」、組幹部2人逮捕…経営難に陥った医師は治療費水増し

静岡県警富士宮署と県警捜査4課は15日、いずれも指定暴力団山口組藤友会幹部で無職、同県富士市の〇(52)と同県富士宮市の△(49)の両容疑者を組織犯罪処罰法違反(組織的恐喝)の疑いで逮捕した。

 発表によると、2人は昨年8月下旬、富士市で歯科医院を経営する60歳代の歯科医師から、みかじめ料として現金10万円を脅し取った疑い。

 歯科医師は、2015年に遠藤容疑者から100万円の借金をしたことをきっかけに毎月10万円を要求されるようになったという。医院は経営難となり、歯科医師は治療費を水増ししたとする詐欺罪などで公判中。歯科医師の捜査の過程で今回の容疑が浮上した。

抗原定性検査、発症9日以内は唾液でも可能に

厚生労働省は2月9日、厚生科学審議会感染症部会(部会長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)で、唾液を検体とした新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の抗原定性検査の活用を提案した。発症から9日以内であれば確定診断に使うことを推奨する方向で、同部会がおおむね了承した。現在、各社の抗原定性検査キットは唾液を前提とした薬事承認を受けておらず、個別に追加承認が必要となる。無症状者のPCR検査や抗原定量検査では、鼻腔検体の使用を認める。無症状者の唾液による抗原定性検査はデータが少なく、今後検討する(資料は、厚労省のホームページ)。

パラジウムアレルギー メカニズムの一部解明

酸性の食物や口内に残った食べ物の分解、口腔細菌の代謝産物によって溶け出したパラジウムが、抗原提示に何らかの影響を与え、T細胞を活性化させると金属アレルギーを発症すると考えられている。

 これまで不明だったパラジウムアレルギーのメカニズムの一部を東北大学加齢医学研究所の伊藤甲雄助教らと札幌医科大学大学院医学研究科、東北大学大学院薬学研究科が共同研究で明らかにした。パラジウムによって免疫反応に重要なMHCクラス1が一時細胞内に取り込まれ、MHCクラス1上の抗原ペプチドがアレルギー抗原に置換するというもの。

 抗原ペプチドの置換を防ぐこと、アレルギーの原因となる抗原ペプチドを特定することなども、歯科金属アレルギーの新しい予防・治療法の開発につながることが期待される。

【歯科通信】

歯科用貴金属価格随時改定「次年度から見直し」

令和4年度から歯科用貴金属価格の随時改定の方法を見直すことが、19日に開かれた第511回中医協総会で承認された。告示価格と対象期間の平均素材価格の変動幅にかかわらず3か月ごと(年4回)に随時改定を実施。算定の対象となる平均素材価格の期間は従来3か月前までの平均素材価格を用いていたものを、より直近の2か月前までのものを用いる。

 これまでの歯科用貴金属価格の随時改定は、4月・10月に素材価格の変動幅がその時点の告示価格のプラスマイナス5%を超えた場合、7月・1月にプラスマイナス15%を超えた場合に行われてきた。しかし、価格変動の多い歯科用貴金属材料の実勢価格を速やかに保険点数に反映させる観点から引き続き論議を行なってきた。

【歯科通信】

 

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