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大学教員の一括会員化を準備―神奈川県歯代議員会で改定案

神奈川県歯科医師会は、県内の大学教員(歯科医師)が一括会員となる新たな会員種別の設置準備を進めている。6月27日に開催された第31回代議員会の協議において、執行部から会員種別と会費・負担金の改定案が示された。

 守屋・神奈川県歯会長は挨拶で「9月の臨時代議員会で認められれば、来年4月から神奈川歯科大学の約250人が新たに会員となる」との可能性を示唆した。詳細を説明した又吉誉章・常務理事は「鶴見大学も前向きに検討するとしており、二つの大学が入会すると約400人会員が増える」と有用性を訴えた。
【歯科通信】

AIで口腔がんを検出―スマホ活用の診断支援(東北大)

6月25日東北大学大学院歯学研究科は、スマートフォンを用いた口腔がんの診断支援をめざして株式会社NTTドコモとの共同研究でAI技術を用い、デジタルカメラの画像から口腔がんを検出できる技術を開発したと公表した。

 本研究は一般の歯科医院や患者個人において、口内炎などの口腔粘膜疾患と口腔がんの精査が必要な疾患の鑑別を行う診断補助機器の開発を前提としている。デジタルカメラにより撮影された舌の病態写真を用い、AI技術による口腔粘膜疾患診断支援を行う疾患検出モデルを構築した。口腔がん検出モデルにおいて感度93.9%、特異度は81.2%と高い診断精度で口腔がんを検出した。
【歯科通信】

金パラ告示価格 9月から1グラム3,045円に 歯科用貴金属価格の随時改定で

歯科鋳造用金銀パラジウム合金の告示価格が9月から1グラム3,045円と、現在より285円引き上げられる。17日の中医協総会で報告されたもので、歯科用貴金属9品目全ての価格が引き上げられる。

 特に「歯科鋳造用14カラット金合金インレー用」「同鉤用」「歯科用14カラット金合金鉤用線」は1,068円増となっている。なお、随時改定は、6月の診療報酬改定までは1月、4月、7月、10月に行われていたが、今後3月、6月、9月、12月に行われる。
【歯科通信】

高校生ら歯科衛生士の仕事体験 三重県立公衆衛生学院で体験会 津

三重県立公衆衛生学院は7月31日、津市夢が丘一丁目の同校で体験入学会を開いた。入学を希望する高校生や保護者など約110人が訪れ、在校生から指導を受けながら歯科衛生士の仕事を体験した。

 同校によると、同校は昭和49年創立の専門学校で、現在は3年制の歯科衛生学科1学科があり、同科の卒業生全員が歯科衛生士の国家試験に合格している。体験入学会は歯科衛生士について知ってもらう目的で年1回開いている。

 この日参加した高校1―3年の女子生徒約60人は、歯の模型を使用して歯科衛生士の仕事を体験。実際に治療の現場で使われている粉を用いて歯型を取ったり、虫歯治療で空いた穴に仮の詰め物を入れたりした。

 また、患者役となって同校の3年生から虫歯検査や歯みがきの指導を受けたほか、在校生から学校生活や入試に関する話を聞いていた。

 参加した私立津田学園高3年の森蔭ゆりなさんは「歯型を取るのが難しかった。学生のみなさんが明るく優しくて、自分もこんなふうになりたい」と話した。

人工透析患者 口腔管理で脳心血管病や感染症のリスクが低下

人工透析患者は、歯科未受診の人よりもメンテナンスを受けている人の方が、脳心血管病や肺炎などの感染症発生リスクが低い。東京医科歯科大学の研究グループが、順天堂大学との共同研究で明らかにした。
 
 人工透析患者は、年間粗死亡率が高く、脳心血管病と感染症が主な死因といわれている。研究グループは人工透析患者のレセプトデータを、「歯科未受診群」「歯科治療群」「メンテナンス群」に分類。脳心血管病の発生は急性心筋梗塞、心不全、脳梗塞の発生、感染症は肺炎もしくは敗血症の発生と定義して分析した。
 
 結果、メンテナンス群では、脳心血管病の発生と感染症の発生が未受診群と比べて有意に低いと判明。特に肺炎については、メンテナンス群だけでなく、歯科治療群も未受診群と比べて有意に低いことが分かった。
【歯科通信】

日本歯科医師連盟主催 シティデンタルミーティング開催

「国民皆歯科健診に向けた取り組みの推進」が政府の骨太の方針に連続して盛り込まれていることや、一昨年5月に実施された歯科用貴金属価格の緊急改定、令和6年度診療報酬改定における改定率(歯科+0.57%)などは、連盟活動が大きな影響を及ぼしています。

 このたび日本歯科医師連盟役員・顧問による「政治活動の重要性」の普及・啓発、デンタルファミリーの紐帯強化を通し、歯科界の発展につなげていくことを目指し標記ミーティングを開催します。

 会員・スタッフ・デンタルファミリーなど多数の方のご出席をお願いいたします。

「シティデンタルミーティング in 旭川」
日 時:令和6年9月6日(金)18:30~19:45
場 所:旭川歯科医師会館(旭川市金星町1丁目1-52)
「シティデンタルミーティング in 北見」
日 時:令和6年9月7日(土)12:00~13:15
場 所:ホテル黒部(北見市北7条西1丁目)


講師:日本歯科医師連盟顧問
参議院議員 山 田   宏
参議院議員 比 嘉 奈津美

金パラ告示価格 9月から1グラム3,045円に 歯科用貴金属価格の随時改定で

歯科鋳造用金銀パラジウム合金の告示価格が9月から1グラム3,045円と、現在より285円引き上げられる。17日の中医協総会で報告されたもので、歯科用貴金属9品目全ての価格が引き上げられる。

 特に「歯科鋳造用14カラット金合金インレー用」「同鉤用」「歯科用14カラット金合金鉤用線」は1,068円増となっている。なお、随時改定は、6月の診療報酬改定までは1月、4月、7月、10月に行われていたが、今後3月、6月、9月、12月に行われる。
【歯科通信】

たん吸引不十分ケア児死亡 岩手医大病院で医療事故

岩手医大病院(岩手県矢巾町)は30日、重い障害で体をほとんど動かせない10代男性が小児病棟に入院中の昨年10月、たんの吸引が不十分だったため窒息し、低酸素血症で死亡する医療事故が起きたと発表した。付き添いの母親が不在時に発生し、病院は吸引などの介助が日常的に必要な「医療的ケア児」に対する理解不足などが背景にあったと説明した。

 外部有識者を含む医療事故調査委員会の報告書によると、男性は昨年10月16日、発熱のため入院。同18日、母親はケアの内容や注意点を書いたメモを病院スタッフに渡して一時帰宅した。翌19日に男性の酸素飽和度が下がったため、看護師が酸素投与を増やし、口や鼻からたんを吸引したが、呼吸のため喉に開けた「永久気管孔」からは吸引していなかった。この看護師が別の患者を処置しているうちに男性は心肺停止となり同日死亡した。

 調査委は、病院に対して医療ケアに関する教育や、付き添い家族との情報共有が不足していたと指摘し、改善を求めた。

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