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歯科用レジンに使われている重合開始剤で乳がんが悪化!?

コンポジットレジンを作る際に使われている重合開始剤が、乳がんを悪化させる可能性があることが分かった。
 多くの化学物質に囲まれながら生活している現代社会。しかし、化学物質の中には女性ホルモン受容体と結合してホルモンバランスを乱す、内分泌攪乱化学物質と呼ばれるものもある。今回の研究結果は、現在幅広く使用されている重合開始剤の安全性の再評価において重要な意味を持つに違いない。

口腔内細菌に対するエタノールの生物学的に相反する二つの作用を解明。

 近年、口腔内細菌がアルコール飲料由来のエタノールから発がん物質であるアセトアルデヒドを産生し、口腔がん発生のリスク因子となる可能性が注目されている。一方で、高濃度のエタノールはマウスウォッシュに用いられており、口腔内細菌によるアセトアルデヒド産生の基質としての働きと、口腔内細菌を静菌、殺菌する働きの、生物学的に相反する二つの作用を持つと考えられる。しかし、この二つの作用とエタノール濃度との関連性は不明だった。
 研究結果から、エタノールの生物学的二面性の作用は、その濃度により変化するものの、各作用が発現するエタノール濃度には明確な境界は示されず、一定濃度下で重複していることが判明した。飲酒時相当の中濃度のエタノール環境下では、口腔レンサ球菌に対する静菌・殺菌作用は低く、むしろ口腔常在細菌のアセトアルデヒド産生能が高くなってしまうことから、長時間及び頻繁な飲酒は、口腔がん発生リスクを高める可能性があると考えられる。

がん患者における顎骨壊死の予防に抜歯など積極的な歯科治療が重要。

がんの骨転移や多発性骨髄腫に対して骨吸収抑制薬が広く用いられているが、重篤な副作用として、顎骨壊死の発症が問題になっている。顎骨壊死が生じると、顎の痛みや腫れだけでなく、適切な治療を受けなければ病的骨折や咀嚼不全などの症状を引き起こし、場合によっては敗血症の原因となることもある。
 そんな中、抜歯そのものが顎骨壊死のリスク因子にはならないどころか、抜歯を避けることが逆に顎骨壊死の発症リスクを有意に増加させるという研究結果を発表した。骨吸収抑制薬が投与されているがん患者で歯周病や根尖病巣などの感染源になりうる歯を持つ場合、積極的に抜歯をした方が顎骨壊死の発症を予防できるとし、これまでポジションペーパーで推奨されてきた予防策を180度転換させるものとなった。

令和3年度 厚生労働大臣表彰・文部科学大臣表彰・ 北海道社会貢献賞表彰・北海道歯科医師会功労会員顕彰 -式典-

11月13日(土)午後3時より、道歯会館 2階 大講堂において標記式典が開催された。鈴木直道・北海道知事(代理:小玉俊宏 副知事)、藤田一雄・道歯会長より祝辞が披露され、当日列席した15名の先生がステージに登壇し受賞の栄に浴された。

顎骨の再生治療へ独自改良人工骨 岡山大院・窪木教授らが臨床試験

岡山大大学院医歯薬学総合研究科の窪木拓男教授=インプラント再生補綴(ほてつ)学=らのグループは、専門とする歯科インプラント治療と、その土台となる顎の骨を再生させる治療の臨床試験(治験)を進めている。独自に改良した人工骨を活用。交通事故などで顎骨を失ったり、先天的に骨が少なかったりする患者の治療の選択肢を広げるとともに、QOL(生活の質)向上につなげる。

 インプラント治療に向けた顎骨の再生は歯肉を切開し、既製の小さな粒状の人工骨を入れて行うが、再生能力に限界があり、骨の欠損の度合いが低い場合にしか使えない。大きく欠損している場合、患者自らの腰骨などを移植する必要がある。

 大きく欠損した患者の再生治療に向け、窪木教授らは既存の人工骨に、骨を形成する特殊なタンパク質の水溶液を染みこませた人工骨を2006年から開発。強い再生能力を持つことなどを確認した。

 治験は患者8人で実施。新たな人工骨を欠損した顎骨付近に入れて再生を促す。骨の欠損が比較的小さい患者には人工骨と同時に、重症患者はおよそ半年後にインプラントを埋め込む。9カ月後と11カ月後に効果を検証する。

 23年5月までに終了させ、安全性や治療効果などが確認できれば、臨床応用に向けた最後の治験の準備に移る。窪木教授は「骨の移植は大きな手術となる。身体的、経済的な負担を軽減する新たな治療法を、できるだけ早期に確立させたい」と話している。

「五輪・パラ 橋本聖子 組織委員会長が日歯を訪問」

東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の橋本聖子 会長が10月7日、歯科医師会館を訪れ、堀 憲郎・日歯会長と井上恵司・東京都歯会長が対応した。

 橋本組織委員会長は、日歯が都歯との緊密な連携の下に、全面的かつ総括的なサポートにあたり、都歯が主体となって対応した選手村のポリクリニックでの活動等について、歯科医師会などの協力に感謝の意を示した。

 堀 会長は、厳しい状況下で、大会を成功裏に終えた橋本組織員会長の手腕を高く評価した。さらにアスリートの視点に立った同会長の開会式でのスピーチに感銘を受けたことや、新型コロナウイルス感染症に関して各国の歯科医師会とWeb会議を開催する中で、東京大会への高い評価と祝意を受けとことを伝えた。

 最後に、日歯・日本歯科医学会・スポーツデンティスト協議会などが連携して、各競技団体との関係構築をさらに進め、国の支援を得てスポーツ歯科を国民に広く普及させていきたいと述べた。

【日歯メールマガジン】

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比嘉なつみ 氏 繰り上げ当選成る!
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 10月21日、日本歯科医師連盟が支援をした参議院比例代表候補の比嘉なつみ 氏が繰り上げ当選となり、再び国政の場で活躍されることになった。

 これにより、歯科医師の国会議員が再度参議院という立法府に復帰することになる。

< 繰り上げ当選の経緯 >
 この度、参議院山口県選挙区が欠員となり、補欠選挙を行うことになった。この参議院山口県選挙区補欠選挙の候補者として、北村経夫 参議院議員(全国比例、令和元年選出)が全国比例区から山口県選挙に立候補した。

 この出馬により、北村氏が選出されていた令和元年選挙における全国比例区の自民党議員枠が1名空くことになり、次点であった比嘉氏が繰り上げ当選となった。

【日本歯科医師連盟 News Letter】

30代以上、高血糖だと歯の本数が少ない

滋賀医科大学 前川 聡 教授、森野勝太郎 准教授の研究グループとサンスター株式会社は、共同研究により、定期健康診断結果と医療機関の診療情報(診療報酬明細書=レセプト)を基に、年代ごとに血糖コントロール指標と歯の本数の関係を分析した。

 その結果、30代以上の年代において、HbA1c値や空腹時血糖値が高いほど歯の本数が少ないこと、糖尿病予備群(空腹時血糖110-125mg/dl)においても正常値群(同110 mg/dl未満)と比べて歯数が少ないこと、また高血糖と喫煙の条件が重なることで歯の喪失リスクがより高まることを明らかにした。

 同研究グループは「糖尿病とともに生きる人は、早期に歯科健診を受けるなどして、口の中のケアを行い、歯周病やむし歯の予防や治療を行うことも重要である」ことを示した。

【歯科通信】

「いい歯の日」TVパブリシティ

<<株式会社ロッテ >>
 当会 藤田会長が株式会社ロッテのTVパブリシテイ(HTB)において、2021年11月6日(土)に出演いたします。

【放映日】2021年11月6日(土)9:30~10:40(出演90秒)
【放送局】北海道テレビ放送株式会社(HTB)
【番組名】イチモニ!土曜第2部

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