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ブラッシングの際の歯磨剤の必要性

歯磨剤(歯磨き粉)の役割は、あくまで歯ブラシの補助です。あまりつけすぎるとスッキリ感が先行して磨けていなくても磨けた気になりますので注意してください。つけるのならほんの少量で大丈夫です。歯磨剤の中には薬効、歯質強化(フッ化物入り)、知覚過敏対応などブラッシングだけでは得られない効果もあるので、正しい使いかたで使用することが大切です。

ブラッシングは大切です。

 ブラッシングの役割は、虫歯や歯周病予防だけではありません。
 他にも
①味覚が鈍くなることを防ぐ
②唾液腺に刺激を与え自浄作用を高める
③ブラッシング動作によるリハビリテーション効果を期待でき  
    る
④食欲の亢進が期待できる

虫歯を作らせない食事指導について③

よくあるケース
①就寝直前にデザートを食べる
睡眠中は唾液分泌量が減少するので、酸が停滞し、pHが低い状態が長く続きます。例えばデザートは、夕食後すぐに食べるようにするなど、就寝直前の飲食をさけるようなアドバイスが必要です。
②スポーツドリンクや炭酸水をよく飲む
スポーツドリンクのpHは3.0~5.0、炭酸水もpH5.5以下と言われ、フレーバー付きのものは、さらに低いpHを示します。また、ボトル1本を1回で飲み切るより、1本を10回に分けて飲む方が、虫歯リスクが格段に上がるので注意しましょう。

虫歯を作らせない食事指導について②

②飲食回数を増やさない。
 一回の食事量が少ないと、一日のうちの飲食回数が増えることに。だらだら食いをしてしまうと、唾液の緩衝能(酸を中和する能力)が低下してお口のpHが低い状態が続きます。

虫歯を作らせない食事指導について

①炭水化物も虫歯の原因に。
 一般的に、虫歯の原因は佐藤だと思われがちですが、炭水化物が含まれる食品が虫歯の原因になっていることは案外知られていません。歯に付着した炭水化物によって最近が酸を生み出し、歯を溶かす(脱灰)がすすんでしまうことのアドバイスが大切です。

歯周炎の局所治療が非アルコール性脂肪性肝炎の病態進行を抑制

広島大学大学院 医系科学研究科 口腔顎顔面病理病態学研究室を中心とした研究チームは歯周病原細菌(P.g.)に対する歯科的治療介入が、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の病態進行を抑制することを明らかにした。

 これまでに、口腔内に感染したP.g.がNASHの病態を増悪させることが明らかになっていたが、歯科的治療介入の効果は不明だった。今後、NASH患者の治療の1つとして、歯科治療が積極的に導入されることが期待される。

【歯科通信】

義歯で体重低下リスク減少

 65歳以上の5万3千人を対象とした調査で、歯が19本以下でも義歯やブリッジの使用によって、体重低下のリスクが減少することが明らかになった。

 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の相田 潤 教授らによるもので、歯が20本以上の人に比べて、19本以下で義歯・ブリッジを使っていない人は体重減少のリスクが1.41倍高く、義歯・ブリッジを使用すると1.26倍と、体重減少リスクが約37%減少した。高齢者の体重減少は、健康状態と密接に関わっており、研究グループは、歯の補綴治療によって歯の喪失による健康悪化を防げるとみている。                       

【歯科通信

次期診療報酬改定 歯科の議論始まる

中医協の第485回総会が8月4日、オンライン上で開かれ、次期診療報酬改定に向けて「歯科(その1)」の議論がスタートした。

 厚労省からは論点が示され、日本歯科医師会常務理事の林 正純 委員は、かかりつけ歯科医による口腔健康管理の推進や、医科歯科・多職種連携を進めるための評価や新たな方策、感染防止対策への引き続きの対応などを求めた。

 一方、支払側委員は、前回の改定と今年4月からのコロナ対応の特例措置で、歯科の感染防止対策への診療報酬上の対応は十分行われていると強調し、加算の延長や診療料への包括には反対の意思が示された。

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