来年3月にスタートし、医療機関等の6割程度での導入を目指しているオンライン資格確認システムで、10月11日時点で顔認証付きカードリーダーを申し込んでいる歯科診療所は9,638施設と全体の13.6%となっている。社会保障審議会の第131回医療保険部会の資料で示された。
(日本歯科新聞社)
来年3月にスタートし、医療機関等の6割程度での導入を目指しているオンライン資格確認システムで、10月11日時点で顔認証付きカードリーダーを申し込んでいる歯科診療所は9,638施設と全体の13.6%となっている。社会保障審議会の第131回医療保険部会の資料で示された。
(日本歯科新聞社)
日本歯科医師会は14日、「歯と口の健康シンポジウム2020ー感染症とオーラルケア」を開催し、唾液中の「Iga」の感染症予防の有効性などを紹介した。
マスク着用による唾液量の減少を紹介し、「口腔内は細菌の巣窟・ウイルスも存在する感染症の入り口で、唾液量の自浄作用が少なくなると新型コロナやインフルエンザに感染する可能性が高くなる」とし、感染予防と唾液・口腔ケアの必要性を訴えた。
さらに唾液に含まれる「Iga」に抗菌成分があり、新型コロナが口腔内の粘膜に付着するのを防止する作用があることを説明した。
また、歯周ポケットが感染のリスク因子となるため「歯みがき」「舌みがき」「唾液ケア」が感染予防にもつながると述べた。
(歯科通信)
日本私立歯科大学協会は21日、歯科の担う役割の大きさや魅力を発信する第11回歯科プレスセミナー「新型コロナウイルス感染症と歯科医療」を開催した。
講演では口腔健康管理が感染症予防と健康寿命の延伸に貢献する点や歯科大学・歯学部での感染対策の現状などをアピールした。
ウイルスに対抗する歯科の重要性として感染リスクが高いと思われがちな歯科診療を原因とする新型コロナウイルス感染事例がない点、歯科診療現場でのスタンダードプリコーションを含めた感染症防止対策などを紹介した。さらに、ウイルスの進入口となる口腔の健康が感染症とも深く関係していると言及。
「口は病気の入り口であるとともに、健康の入り口でもある」と強調し、新型コロナウイルス感染症防止対策だけでなく、健康寿命の延伸のためにも口腔健康管理が大切になってくると訴えた。
(歯科通信)
群馬県の明和町と邑楽町に主要拠点を置く半導体試験装置製造のアドバンテスト(東京都千代田区、吉田芳明社長)は28日、開発した微粒子計測器「ナノスカウター」で、短時間かつ高精度で新型コロナウイルスを識別できることが確認されたと発表した。
ナノスカウターでは、ナノ単位の微細な穴が空いた「ナノポア」に電流を流す。この穴を物質が通ると電流の波形に微小な変化が生じ、通った物質の数量と大きさが分かる。この波形を人工知能(AI)に学習させることで、通ったウイルスの種類などを判別できるようになったという。
同社などは今後研究を重ね、製品化を目指す。ナノスカウターは同社も参画した内閣府の「革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)」を通じて開発。現在は医療機器の承認は得ていない。
歯磨きや舌磨きで最も重要なのは、朝一番にやること。
え?寝る前じゃないの?
なぜ朝が大事かというと、朝起きたときの口の中は細菌まみれだからです。
寝ている間は唾液がほとんど出ないので、口をきれいにする力が働きません。
寝る前に歯磨きや舌磨きをしても、朝起きたときには30倍ぐらい
細菌が増えてしまっています。
そんな状態で朝食を食べれば、細菌を全部飲み込むことになってしまうのです。
朝だけではなく、人と会う前や外出後にする手洗いやうがいと同じように、
お口の手入れも習慣として行いましょう!
《感染対策のためのお口の手入れおすすめ順位》
1.歯磨き 2.舌清掃 3.デンタルリンスでぶくぶくうがい 4.デンタルフロスで歯と歯の清掃
さらに、食べるときはよく噛んで唾液を分泌させましょう!
《唾液の分泌を促進する食品》
・タマネギ、長ネギ ・もずく、めかぶ ・トマト
《唾液の質を高める(IgAが増加する)食品
・乳製品 ・発酵食品 ・食物繊維
唾液腺はストレスを避けて、リラックスした生活を送っていると
多く分泌してくれます。
▼参考:「朝イチ」か「朝食後」か?新型コロナウイルスを寄せ付けない歯磨き術
https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/j0izxis08xiunxqrxdghT
日本法歯科医学会の第14回学術大会は4日、盛岡市盛岡駅西通のアイーナで開かれた。全国の研究者や歯科医師ら約100人が参加し、時代の変化に沿った法歯科医学の役割を考えた。
大会長で岩手医大法科学講座歯学・災害口腔(こうくう)医学分野の熊谷章子准教授が「東日本大震災や相次ぐ自然災害、日本社会の進化を意識し、法歯科医学の多岐にわたる新たな知識を得られる内容にした」とあいさつした。
北上市の復元納棺師笹原留似子(るいこ)さん(48)が「遺体復元の実際」と題して特別講演。震災被災地の遺体安置所で警察や医師と連携しながら復元に奔走した経験や、遺族が遺体と対面した時のエピソードなどを紹介した。
身元特定におけるデンタルチャート(歯科所見)の重要性にも触れ「一つでも多くの証明があれば、遺族は納得できる。遺族は皆さんの力を必要としていて、そのおかげで正しく死者を思い、『生きる』方に向いていく」と述べた。復元の実演も行った。
研究発表では、大量放火殺人現場で発見された身元不明遺体の歯を鑑定する際の課題や、防護具脱着時の汚染リスクに関する検証など、7件の研究成果が報告された。
唾液に含まれる抗菌物質のうち、最も強力で分泌量も多いのが
IgA(免疫グロブリンA)で、免疫物質の中で最も重要な役割を果たしています。
IgAは免疫物質の一種で、口腔や腸管内などの粘膜面で
病原体の感染から守ってくれています。
口の中にウイルスや細菌などの異物が侵入すると、
IgAが素早く見つけて取り囲み、粘膜への付着を防ぎます。
するとウイルスや細菌は中和され、元気がなくなって、
感染することなく消化されてしまいます。
唾液中のIgAが低下していると、かぜを引きやすくなったり、
呼吸器系の感染症にかかりやすい状態になります。
IgAはコロナウイルスの感染予防にも有用である可能性があるそうですので、
お口を唾液で潤すようにしましょう。
新潟大学歯学部(新潟市中央区)は5日、電機メーカーのシャープ(堺市)との咀嚼(そしゃく)計「bitescan」(バイトスキャン)の共同研究が2020年度グッドデザイン・ベスト100を受賞したと発表した。かむ回数やスピードを容易に計測できる。今後、咀嚼と健康との関係を科学的に解明し、肥満や生活習慣病の防止などにつなげたい考えだ。
バイトスキャンは利用者が耳にかけると、耳裏の動きをセンサーで感知し、かむ回数やスピードを計測する。スマートフォンのアプリと連動し、データをリアルタイムで見られるほか、蓄積も可能。耳にかける部品のサイズを選べるので、小学生から高齢者まで気軽に使うことができる。
よくかまずに早食いすると肥満や生活習慣病になりやすいということはこれまでも指摘されていたが、咀嚼を正確に測るのは難しく、科学的な根拠を示しにくかった。
5日、新潟大大学院医歯学総合研究科の小野高裕教授(包括歯科補綴学分野)らが会見し、小野教授は「かむ回数の正しい数値目標を見つけるのは大きな課題。咀嚼計自体というよりも研究の取り組みへの受賞と理解している」と述べた。
日本デザイン振興会主催のグッドデザイン賞では、特に優れた100件を「ベスト100」としている。