記事一覧

「国民皆歯科健診」を実現する会 第一回勉強会開催

 「国民皆歯科健診」を実現する会 第一回勉強会が、12月10日(火)、「糖尿病専門医から見た歯科医療の意義~なぜ生涯を通じた歯科健診が必要なのか~」をテーマに、西田 亙 氏(にしだわたる糖尿病内科院長)を講師に迎え、衆議院第一議員会館にて開催された。

 本勉強会は、わが国が超高齢社会を迎え、ますます医療費が増大するなか、歯周病・う蝕の予防に加え、自分の歯を最期まで残すことが健康長寿、ひいては医療費の削減につながることが明らかであるため、「国民皆歯科健診」の早期実現に向けて、国会議員の共通理解とするために実施され、今回がキックオフとなる。

(歯科界ニュース/Ishiyaku Dent Webより)
https://www.ishiyaku.co.jp/dentweb/news/list.aspx/

歯磨き粉の効果を高めるには?

食後はお口の中に残っている食べ物をエサに細菌が増えるため、
食後はうがいをし、歯磨きをすることをお薦めします。
歯ブラシは水で濡らさず、歯磨き粉をつける方が清掃効果が高まります。

睡眠時はお口の中の細菌が増えるため、就寝前の歯磨きが大切です。
そして、最低1日に1回は隅々まで磨き、
歯の表面についた細菌の膜や塊を取り除くようにしましょう。
歯磨きに含まれる成分による効果を高めるためには、
歯の表面の膜を取り除くことが必要になります。
歯磨き粉の成分効果を上げるという意味で、
1度の歯磨きで「2回歯磨き」をするという方法もあります。
1回めの歯磨きで細菌を取り除き、
2回めの歯磨きで歯磨き粉の成分を行き届かせます。

歯磨き後のうがいはお口の中の細菌を外に出すために行ないますが、
何回もする必要はないと思います。
特に、2回歯磨きをした場合は2回めの歯磨き後のうがいは軽く行った方が
歯磨き粉に含まれる成分の効果が期待できます。

習慣になっている歯磨きの仕方を変えるのは、面倒かもしれませんが、
毎日行っている歯磨きですので、せっかくなら効果的な歯磨きを行う方が、
お口の健康への近道かもしれませんね。

歯磨き粉はどうしてこんなに種類があるの?

歯磨き粉の種類として
(1)むし歯予防<成分:フッ化ナトリウム等>
(2)ホワイトニング(白くする)<成分:ポリリン酸ナトリウム等>
(3)お口の中の細菌を減らす<成分:イソプロピルメチルフェノール等>
(4)歯ぐきの炎症を抑える<成分:トラネキサム酸等>
(5)歯を修復する<成分:ハイドロキシアパタイト等>
と、ざっくり5種類の役割を持つものに分けて考えることができます。
コマーシャルなどで成分名を聞いたことがあるのではないでしょうか?
複数の成分を含むものもあり・・・例えば、
お口の細菌を減らす効果と歯ぐきの炎症を抑える効果の
両方の成分が入っている歯磨き粉もありますし、
歯を白くして修復する歯磨き粉も売られています。

お口の中の様子は人それぞれです。
むし歯になりやすい方もいらっしゃれば、
歯ぐきが腫れたり、出血しやすい方もいらっしゃると思います。
いろいろな状態に合わせて歯磨き粉を選べば
より高い効果が期待できるので、
歯磨き粉の種類もどんどん増えていくんでしょうね・・。

歯科検診等を利用して、自分のお口がどんな状態か・・
状態が良くなければ、どうすれば改善できるかを考えて、
または歯科でアドバイスを受けて、
使う歯磨き粉を変えるのもお口の健康に繋がる方法の一つかもしれませんね。

▼歯磨き粉のおすすめ19選 ホワイトニングや歯周病予防など目的別にご紹介
 (ビックカメラさんのサイトです。とても分かりやすいです)
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/j0aj2op03xlc51yvo13sq

中医協 診療報酬改定の整理案

中医協総会が10日、東京・永田町の全国都市会館で開かれ、これまでの議論を令和2年度診療報酬改定の基本方針に沿った形でまとめた「整理案」が示された。

 感染防止対策の研修をスタッフに受けさせることで歯科の基本診療料の評価を見直すなど、歯科に関して少なくとも20項目が盛り込まれた。

(歯科通信より)

第7次医療計画中間見直し 在宅歯科の推進

2018-2023年度を対象とする第7次医療計画の中間見直しが行われています。
その中で、厚労省は在宅歯科医療の体制構築を進めるための指標を追加する
案を提示しました。
指標例に追加するのは次の5点。
・ストラクチャー指標
「在宅歯科診療に関する連携拠点数」
「訪問口腔衛生指導を実施している診療所・病院数」
「在宅で活躍する栄養サポートチーム(NCT)と連携する歯科医療機関数」
・プロセス指標
「歯科衛生士を帯同した訪問歯科診療を受けた患者数」
「訪問口腔衛生指導を受けた患者数」
口腔ケアが誤嚥性肺炎の予防など、全身の健康との関連が深いと
評価されたことによるものです。

▼医療計画の見直し等に関する検討会(厚生労働省)
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/j0sfldp03x04wdh38g0ec

▼参考:第7次医療計画中間見直し方針固まる(GemMed)
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/j0sfmdp03x04wdh38gHoS

堀ちえみさん、発語練習で「舌から血が出るんじゃないかと…」

昨年2月に口腔がんで手術を受けたタレントの堀ちえみさん(52)が7日、テレビ朝日系の番組「徹子の部屋」に出演し、手術後初めて、肉声で闘病生活について語った。

 堀さんは冒頭でファンに向け、「大変でしたけど無事戻ってきました」とあいさつ。司会の黒柳徹子さんに「(がんは)ステージ4だったので、生きて戻ってこられないという覚悟もしました」と、当時の心境を明かした。家族の説得で手術に踏み切り、舌の6割以上を切除。太ももから組織を移植したという。

 番組で堀さんは、しゃべる練習の様子を撮った動画を交えながら、「舌から血が出るんじゃないかなと思うぐらい一生懸命しゃべって、発語できるように頑張りました」と振り返った。

咀嚼にともなう脳血流増加の神経メカニズムを解明、高齢者の認知症予防に

 東京都健康長寿医療センター研究所は12月25日、咀嚼によって大脳のマイネルト神経が活性化され、大脳皮質の血流量が著しく増加するという新たなメカニズムを明らかにしたと発表した。これは同センターの堀田晴美研究部長らの研究グループによるもの。成果は脳循環代謝の国際ジャーナル「Journal of Cerebral Blood Flow and Metabolism」に掲載されている。

 咀嚼は、摂食・消化を助けるだけでなく、覚醒作用や認知機能の向上など、脳の働きにも有益な作用があるといわれている。これまで咀嚼中に大脳の血流量が増加することはわかっていたがその仕組みは不明だった。研究グループは、大脳皮質の血流量調節において、大脳のマイネルト神経細胞が関わっていること、さらに歩行するとこの神経細胞が活性化され、脳血流が増えることをこれまでに示してきた。この神経は認知機能に重要で、アルツハイマー型認知症ではこの神経細胞が変性・脱落してしまうことが知られている。これをふまえ、研究グループは「咀嚼は歩行と同様にリズム運動の一つで、咀嚼でもマイネルト神経細胞が活性化されて脳の血流量を増やすのではないか」と予想し、研究を行った。

 はじめに、麻酔ラットで咀嚼を起こす大脳皮質の咀嚼野を電気刺激して、脳の血流量とマイネルト神経細胞の活動との関係を調べた。麻酔ラットの大脳皮質咀嚼野に電極を埋め込み電気刺激を加えると、大脳皮質の前頭葉や頭頂葉で50%近くも血流量が増加した。このとき、マイネルト神経細胞の活動が著しく増加すること、マイネルト神経細胞が活動できなくする処置を施すと、咀嚼野の刺激による脳血流増加反応が小さくなってしてしまうこともわかった。

 この反応は咀嚼筋の収縮によって脳が刺激されたことによるものなのかを調べるため、筋が収縮しなくなる薬を投与してから咀嚼野の刺激をした。すると、筋は動かないにもかかわらず、脳血流は薬の投与前と同じように増加していたことがわかった。

 これらの結果から、大脳皮質咀嚼野がはたらくとき、つまり自分の意志で咀嚼しようとするとき、認知機能に重要なマイネルト神経細胞が活性化し、大脳皮質の広範な領域で血流量が増加すること、しかもこの反応には、咀嚼筋がどのように動くかは関係していないことが新たにわかった。咀嚼をイメージするだけで、実際に咀嚼するのと同じように、脳が活性化されうると考えられる。「この結果は、イメージトレーニングを生かした、高齢者の認知症予防の新しい方法の開発につながると期待される」と、研究グループは述べている。

電動車いす普及支援を検討

経済産業省からの提言です。高齢者向けの安全な移動手段として
電動自転車や電動車いすの普及を促すために、政府が支援すべきだしています。
電動車いすは「運転免許証が不要」「歩行者扱いになる」のですが、ご存じでしたか?
このような情報を周知すべきとして、自動車の運転免許証を返納した高齢者に
電動車いす購入支援や、自治体が高齢者向けに貸し出す場合を想定した補助金制度などを
検討しています。

過去ログ