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岐阜県民の歯・口腔の健康づくり条例が改正

 「岐阜県民の歯・口腔の健康づくり条例」の一部が改正され「歯科衛生士の確保」や「周術期の口腔ケア等、医科歯科連携」「オーラルフレイル対策の推進」などの内容が新たに盛り込まれた。

 8020推進財団が公表している「都道府県歯科保健条例制定マップ」で確認したところ、「歯科衛生士の確保」と明確に記載した県条例は全国で初めてと思われる。

(歯科通信より)

歯科口腔外科向け骨再生材料を製品化

東北大学は2019年6月7日、東洋紡と共同で、歯科口腔外科領域の骨欠損を対象とした骨再生誘導材を製品化したと発表し、同年秋から販売を開始する。

 スポンジ状のOCP/Collagen(商品名:ボナーク)は、自分自身の骨を形成する細胞を賦活化させることで優れた骨再生能を示し、使用法が簡便で煩雑な操作や管理体制が不要のため、優れた費用対効果を持ち国際市場でも関心が高く、今後の展開が期待される。

(大阪大学歯学部同窓会 歯科最新ニュースより)

2040年を見据えた歯科ビジョンの策定へ検討開始 日歯

日本歯科医師会は19日、「令和における歯科医療の姿~2040年を見据えた歯科ビジョン~」の策定に向けた検討会を設置し、初会合を開いた。

 全3回の会合で策定する予定で、次回は8月に開催する。堀 憲郎 会長は「このビジョンの検討は新しい執行部の大きな課題になる。2040年を見据えた新しい歯科医療を構築したい」と述べた。

 検討会は元 厚生労働省保険局長の唐澤 剛 氏、前 医政局長の武田俊彦 氏、前 日本医師会常任理事の鈴木邦彦 氏らのほか、写真家の浅井愼平 氏やプロスキーヤーの三浦雄一郎 氏ら幅広い委員で構成した。

 ビジョンは2040年に向けた歯科保健医療のあるべき姿とその実現に向けたアクションプランなどの総論をまとめる。

(メディファクスより)

【7月24日放送】ガッテン! 「新時代の日本人に警告!謎の“あごこり”SP」

下記の情報については、顎の周囲の筋肉についてですので顎関節自体については、注意が必要と思われます。 やぶしたフラワー歯科医院
新時代の日本人に警告!謎の“あごこり”SP
 本日のテーマは「あごこり」。あごこり治療の指針2018を紹介。特殊な定規を使ってどのくらい口が開くかを調べる。口が縦に35mm以上開かなかったらあごこりの可能性がある。

全国1,000人を大調査!簡単“あごこり”チェック
 全国1,000人の皆さんにご協力いただき、顎の開き具合をチェック。指を立てにして第2関節まで何本入るかをチェック。3本以上入ればあごこり検査合格。2本や1本しか指が入らない人もいた。巨大なハンバーガーを食べている皆さんを直撃。この女性は2本しか入らなかった。柏市立柏高等学校吹奏楽部でも一斉調査。3本以上指が入っている人が多かったが2本だった人もいた。スタジオでゲストがあごこり検査をした。スタジオ観覧の女性は「レンゲでチャーハンを食べたときに上の歯でチャーハンがこぼれて口が1センチくらいしか開かなくなっていたことに気付いた」と話した。山根千佳さんは「お寿司のイクラを食べようとしたらイクラが全部落ちて、病院で顎関節症と診断された」と話した。1,000人のあごこり調査では2本しか入らない人が145人いた。1本の人が20人。0本の人が17人だった。

こじらせると怖い!“あごこり”真の脅威
 会社員の田附玲奈さんも2年ほど前から悩まされているという。違和感に気付いたきっかけが口を開けたときに鳴る大きな音。さらに悪化していき、開きづらくなったり硬いものを食べるとき痛みがあったという。なかでも特に困るようになったのが食事、かまなくても食べられて溶ける麦チョコをお昼ご飯に。今は治療のかいがあって症状は改善しているものの痛みがひどいときは麦チョコばかりの生活になることもあるという。田附さんは野菜も食べたほうがいいと思うけどそしゃくで痛い、旅行中も痛みに集中しちゃって十分楽しめないと話した。

筋肉体操の原点!俳優・武田真治も悩んだ“あごこり”
 今や健康な肉体で大活躍の武田真治さんですが実は20年ほど前謎の食欲不振に苦しんだ。武田さんは「軽く拒食症みたいになっちゃった。体重も49キロくらいで今より10キロ近く細かった」と話した。食欲不振の原因こそあごの不調。口が開きにくくなったことで知らず知らずのうちに食べる意欲が失われていたのです。当時ドラマやバラエティーで大活躍だった武田さんは「体重は激減したがむしろそれが好都合だった。やせていることで仕事に悪影響はなくむしろいい影響だったので3~4年ほっといた」と話した。しかし病状を放置し続けた結果、武田さんの体や心までも蝕んでいった。武田さんは「頭痛はする、夜眠れない、朝起きられない。キリキリして神経質だった」などと話した。

こじらせると怖い!“あごこり”真の脅威
 皆さんに分かりやすく「あごこり」とお伝えしたが実は顎関節症。あごこりをこじらせると顎関節症になる。

 顎関節症は重症化すると治療するのも一苦労。ひどいときは歯を削って噛み合わせの位置を整えたり顎を切り開いて関節の中を手術したり大変な治療が必要となることもある。日本大学 小見山道教授は「患者の数は増えていて知らないうちにあごのこりがひどくなると重篤な症状になるため今なにも症状がない人も気をつけてあごのメンテナンスをしたほうがいい」と話した。

 そこで作られたのが今回のこの治療指針。自宅でできる簡単な方法であごこりや重度の顎関節症をも劇的に改善できる可能性があることが分かってきた。頭蓋骨の模型を使ってスタジオ解説。頭の部分と顎の部分に2つに分かれている。下あごの部分はぶら下がっていて重さは1キロある。頭と下あごは筋肉でつながっている。2つの筋肉のおかげで顎を自在に動かすことができる。動きをなめらかにするために関節円板がクッションの役割。あごこりとは筋肉が血流が悪くなり硬くなってしまうこと。あごこりが進むと口が開かなくなり肩こりと似たような痛みも引き起こす。無理に動かすとクッション(関節円板)がズレてしまい痛みやカクンという音がする。

顎関節症が劇的改善!超簡単“あごこり”解消法
 重度の顎関節症に悩まされていた藤川あゆみさんは去年、突然口が開かなくなった。指2本入れるのがやっとで頭痛などがあった。藤川さんは口を開けて動かすだけで劇的に改善した。今こうした動かす治療法が注目されている。こちらの病院でも患者の顎を動かして劇的に改善する人が増加している。田口望院長は「昔は手術とかも考慮しなくてはならない症例もあったんですけど今は運動療法で改善できると考えています」と話した。動かすことで筋肉の血行促進しこりがほぐす効果がある。さらにずれてしまった関節もスムーズに動くようになると考えられている。口を開けるときのポイントは上を向くことでこうすることでより大きく開くようになる。

顎関節症が劇的改善!カギは“口をあけるだけ”!?
 筋肉のマッサージを紹介。あごの付け根の筋肉(咬筋)を8秒間マッサージ。ちょっと気持ちいいくらいの強さで。こめかみの筋肉(側頭筋)を8秒間マッサージ。筋肉をマッサージで整えたあとに上を向いて口を大きくあけるのを5秒間×3回。これを朝晩で1日2セットがおすすめ。

“あごこり”を予防せよ!ナイジェリアに隠された真実
 30年前にナイジェリアの人々のあごを調べた研究。そこにはナイジェリアに顎関節症が極めて少ないとあった。当時のナイジェリアと日本の間には日頃のあごの使い方に大きな違いがあったという。新宿3丁目でナイジェリアンバーを営むラッキー・シーウエさんを直撃取材。30年前は学生だったラッキーさんは農家で食べ物は肉の骨とか羊肉とか牛肉とかヤギだと話した。ラッキーさん監修のもと30年前のナイジェリア生活を再現。あごの筋肉には筋電センサーを取り付けてモニタリング。食事のメニューは羊肉のシチュー、ヤム芋だんご。比較のため日本の食生活でもモニタリングしてみるとこんな感じに。ナイジェリアのほうがあごがこりやすいように見えるがあごこりの原因となる大きな違いが出たのはこのあとだった。それは仕事。ラッキーさん一家にならって農作業をすると鍬を振るたびあごの筋肉も元気よく活動している。一方パソコンを使った作業をしてみると変わった形の波形が現れた。これがあごこりの真犯人だった。

“あごこり”を予防せよ!原因は“あのクセ”
 パソコンで仕事をするときにあごの筋肉は長い時間弱い力でずっと緊張している。かみ続けることがよくない。安静時、上下の歯の間は2~3mmあいていて下顎安静位という。デスクワークに代表される集中作業、ストレスなどがあごこりの大きな原因。あごこり予防のカギはパソコン・スマホをするときは歯をくっつけない。お手軽あご筋ほぐしで日頃からケアを。

◯◯◯◯でも大注目!あご最新研究
 こちらのガムは千葉ロッテマリーンズ優勝の秘密兵器を仕込んでいるという。いま千葉ロッテマリーンズではチーム力強化のため選手たちのあごに注目している。選手たちのかむ力を測定しデータをもとに一人一人硬さや形を変えたガムを開発している。かむ力をトレーニングしている。東京歯科大学の武田教授によるとバッティングの瞬間にかんで体がぶれないように力が逃げないようにしている。筋力アップにつながる体のバランス能力の向上につながる。ガッテンが行った実験でもティッシュをかみ締めるだけで握力平均2.8キロもアップした。この力を使えばホームラン量産も夢じゃないかも。

あごこり劇的改善 みんなで“あご筋ほぐし”
 あご筋ほぐしをおさらい。協力してくれるのは柏市立柏高等学校吹奏楽部の皆さん。あごの付け根の筋肉(咬筋)を8秒間マッサージ。こめかみの筋肉(側頭筋)を8秒間マッサージ。上を向いて口を大きくあける(5秒間×3回)。

「口から食べる」ことが健康維持に役立つ仕組みの一端を解明

東京都健康長寿医療センター研究所は7月18日、甲状腺からのホルモン分泌が、自律神経によって調節されることを、甲状腺を支配する交感神経や副交感神経を電気刺激する実験で明らかにしたと発表した。この研究は、同研究所の堀田晴美研究部長らの研究グループによるもの。研究成果は、日本生理学会の主催する国際ジャーナル「The Journal of Physiological Sciences」オンライン版にて掲載されている。

 最近、オーラルヘルスと健康寿命との関係が注目されている。高齢者では口腔機能が低下すると、経管栄養の有無にかかわらず、認知機能の低下や全身のフレイルを招きやすいことが知られている。しかし、そのメカニズムに関しては、未解明なままだった。

 研究グループはこれまで、全身の代謝を調節するホルモンを分泌する甲状腺に注目し、研究を続けてきていた。その過程で、甲状腺からのホルモン分泌が、上喉頭神経(副交感神経)の活動により、素早く増加することをつきとめたという。上喉頭神経には、口から入った食べ物の通り道である咽頭からの感覚情報を脳に伝える感覚神経が含まれており、この神経の活動は、嚥下反射を誘発することでも知られている。

 研究グループは今までの結果から、咽頭への刺激によって甲状腺からのホルモン分泌が促進されると推察。麻酔したラットの咽頭に、食べ物を飲み込むときのような機械的刺激を与え、甲状腺からのホルモン分泌にどのような変化が起こるのかを調査した。

 まず、甲状腺からのサイロキシンとカルシトニンの分泌が、咽頭の機械的刺激によってどのような影響を受けるのかを調査。心理的な影響を取り除くため、麻酔で意識のないラットの咽頭に、やわらかいバルーンを出し入れして咽頭を刺激した。

 咽頭刺激の間、サイロキシンとカルシトニンの分泌が、刺激前の約2倍に増加。この分泌反応は、上喉頭神経を切断することで完全に消失した。上喉頭神経中の感覚神経の活動と甲状腺に分布する副交感神経の活動は、咽頭刺激中に増加した。これらの結果は、咽頭の機械的刺激が、上喉頭神経の感覚神経を活性化することで、甲状腺支配の副交感神経が刺激され、サイロキシンとカルシトニンの分泌を促進することを示しているという。

 サイロキシンは、全身の細胞の代謝を高め、カルシトニンは骨の細胞に作用して骨を強くする。研究グループは、「口から食べることが高齢者の心身の健康維持に役立つ仕組みに、新たに明らかとなったこの生理的反応が関与していると考えられる」と、述べている。

アスリートとかみ合わせ

かむ力を上げるためには、かみ合わせがとても大切です。
どんなにきれいな歯が揃っていても、上下にかみ合っていないとかめませんよね。

例えば、ジャンプや着地、重いものを持つときなどには
しっかりと歯を食いしばります。

アスリートが歯を大切にするという話を
聞いたことがあるのではないでしょうか。
かみ合わせは、バランス感覚ととても関係が深く、
きちんと歯がかみ合うことで、頭や腰の位置が安定します。

かみ合わせが悪いと、バランス感覚がわるく、
十分な力も発揮できないのです。

アスリートほど、真剣にスポーツをするわけではなくても、
歯の治療やかみ合わせなども意識して、
スポーツ時の転倒や怪我に気を付けるようにしましょう。

▼参考:日本口腔保健協会「スポーツは歯が命!」
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/i04w92s0jvbmh1ik31KCn

動物のかむ力ってすごい!

かみ合わせなどによっても変わってきますが、
人間のかむ力はだいたい50~60kgといわれます。

冒頭でお話したサメの中でもオオメジロザメは、
かむ力がトラやハイエナよりも強く、人間の約8.5倍ほどあるといわれます。
カバはさらにかむ力があり、人間の約11.3倍ほど。
大きくて頑丈な歯を持っているイメージで歯みがき絵本常連さんです。
絵本では4本しか歯が描かれていない印象ですが、全部で40本もの歯があります。

そして、計測結果のある生き物で一番かむ力をもつのはワニです。
ワニの中でもイリエワニは、人間の約48.2倍ものかむ力があり、
歯の数も、ダメになると次の歯が生え、2,000~3,000本にもなります。
ピーターパンに出てくるフック船長の腕を食べちゃったワニ・・・といえば、
ピンとくるでしょうか?(海にいるワニなので、恐らくイリエワニだと思いますが・・)

しかし、イリエワニよりも桁違いにかむ力があるのでは?
と推測されるのが、シャチです。
シャチは計測が困難なため「恐らく・・」の数値になりますが、
人間の119倍ほどのかむ力をもっていると思われています。
最初に生えた44本~48本ほどの歯を生涯使い続け、生え変わることはありません。

かむ力に必要なものは、強い歯とあご、そして筋肉などになります。
人間は調理をして食事を摂るので、
大きな骨をかみ砕く強いかむ力は必要ないのかもしれませんが、
生涯、好きなものを安全に食べ続けることができる程度の
かむ力はキープしたいですよね!

村内唯一の歯科医・福島さん、新潟大名誉教授に

福島県昭和村に移り住み、村内唯一の歯科医師として奮闘している元新潟大教授(医歯学系)の福島正義さん(65)は、大学での功績が認められ、同大名誉教授に就任した。福島さんは「地域に貢献できるように取り組んでいきたい」と力を込める。

 福島さんは奈良県出身で1982(昭和57)年に新潟大大学院歯学研究科を修了した。同大や付属病院に勤務、歯科医療の発展や後進の育成に取り組んだとして名誉教授に就任した。

 米国や英国に渡り、インディアナ大やマンチェスター大で客員教授や研究員を務めた経歴も持つ。

 新潟大教授を退任した後、「生涯現役でいたい」と昨年4月に一人の歯科医師として働く道を選んだ。歯科医師がいなくなり、村が新たな人材を募集していることを知り移住を決断。過去に村を訪れ、雰囲気が気に入ったことが理由の一つとなった。

 現在は週5日、村国保診療所で、歯科長として村民の口腔(こうくう)衛生の向上に当たっている。

 福島さんは「自分の力で地域にできることを行っていきたい」と力を込める。

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