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口から食べることの大切さ

みなさんは、日ごろ食べるということに関心がありますか?人間にとって食べることは様々なことがあります。障害のある子供にとって食べることの大切さは、
①生きる楽しみの一つとして
 生活行動範囲が自宅や病院、施設といった限られた単調な生活を余儀なくされている障害児にとっては、口から食べることが生きていく最大の喜びのひとつと考えることが出来る。
②家族(介護者)とのコミュニケーションの場として
 家族は食事介助している時が一日の生活の中で最も障害のある子どもに話しかけるチャンスが多い。
③生活の自立度が高いほうが長生きする
 経管栄養(胃廔や鼻などから栄養をとること)よりも経口しかも自食している人の方が長生きする。
                 尾本先生による

むし歯になりやすい人 ブラッシングで予防を

むし歯になりやすさのことをむし歯リスクといいます。
1.歯質が弱い、歯並びに問題がある、歯そのものに原因がある
 ①生まれつき歯質が弱い
 ②家族に歯質の弱い者がいる
 ③歯並びが悪い
 ④奥歯のかみ合わせが悪い
2.口の中の虫歯菌の量が多いとむし歯のリスクは高くなる
 ①むし歯の多い母親をもつ
 ②むし歯の治療経験のある
3.唾液の分泌量が少ないと口の中がきれいにされにくい
 ①口の中が乾きやすい
 ②ストレスが多い
 ③投薬で唾液量が少ない
4.食習慣、生活習慣がリスクを高くする
 ①甘いものをよく食べる
 ②間食が多い
 ③生活が不規則
 ④妊娠中
                  福島民報 2007.10.1

乳首から固形食まで~子ども達の食育を考える

乳首から固形食まで~子ども達の食育を考える
     北海道保健福祉部健康医療局健康推進課 主査 千葉 昌樹先生(管理栄養士)
 子ども達の食育を考えることも重要ですが、子どもを持つ女性の年代のBMIは、25以上の肥満傾向の人が増える一方、やせである18.5未満の母親も多いことが分ります。このことが乳幼児の食育に関わってきます。
 (離乳食でわからないこと)
  食べる適量がわからない        46.4%
  乳汁と離乳食のバランスがわからない  16.3%
  食べさせて良いものがわからない    15.6%
  離乳の進め方がわからない       14.9%
  離乳食のつくりかたがわからない     9.0%
  何時頃食べさせたら良いかわからない   5.8%

「授乳・離乳の支援ガイドについて」

 北海道岩見沢保健所 主任保健師 弓野 寿子先生(保健師)
 「授乳・離乳の支援ガイドについて」は平成17年に実施された乳幼児栄養調査やその他の調査研究結果などの最新の知見及び具体的な取組みの実施状況を踏まえ、厚生労働省で「授乳・離乳の支援ガイド策定に関する研究会」を開催、検討がすすめられ平成19年3月に策定されました。このガイドでは今までの「管理」「指導」という考え方から「育児支援」の視点を重視した内容となっています。また、各機関による指導内容の違いから保護者の混乱を招かないため、保健医療機関の各職種の方が適切な支援のあり方について共有化する基本的事項を提示し、妊娠中から退院後、離乳食の開始以降に至るまで「継続的で一貫した支援」の推進を図ることとしております。
 このガイドについては、産科、小児科医療施設、市町村などに周知を図ったいるところです。
 授乳の支援ポイント
  母乳や育児用ミルクといった乳汁の種類にかかわらず、授乳と通して、健やかな子ど もを育てるという「育児支援」を進めること
 (5つのポイント)
  ①妊娠中から、適切な授乳方法を選択でき、実践できるよう支援する。
  ②母親の状態をしっかり受け止めて、赤ちゃんの状態をよく観察して支援する
  ③授乳のときには、できるだけ静かな環境で、しっかり抱いて、やさしく声をかける   ように支援する
  ④授乳への理解を支援が深まるように、父親や家族、身近な人への情報提供を進める
  ⑤授乳で困ったときに気軽に相談できる場所づくりや授乳期間中でも、外出しやすく、   働きやすい環境と整える
「授乳・離乳の支援ガイド」掲載先 健やか親子21ホームページ
 http://rhino.med.yamanashi.ac.jp/sukoyaka/zyunyuu_rinyuu2.html

指しゃぶり、おしゃぶりがかみ合わせに及ぼす影響

北海道倶知安保健所 主任技師 丹下 貴司先生(歯科医師)
 指しゃぶりの発現は、胎児期から存在するもので子どもの発達過程における生理的な行為であるが、3歳以降も長期にわたり見られる場合には歯列への影響が強く懸念される。医科の立場から見た場合「指しゃぶりは生理的な人間の行為であるから、子どもの生活環境、心理的状態を重視して無理に止めさせない」という意見が多い。このことを受けて平成18年1月に小児科と小児歯科の保健検討委員会から統一的見解が示され、全体として指しゃぶりについては3歳頃までは、とくに禁止する必要がないが、3歳以降に頻繁に続く場合には、小児科医、小児歯科医、臨床心理士などによる対応が必要であるとされている。
 おしゃぶりついての問い合わせが多くなっています。ちまたでは、「鼻呼吸が身につく、口呼吸による生じる可能性のある小児ぜんそく、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎を予防できる」「体の発達や病気予防のために重要なので、3~4歳ころまで続けた方がよい」など言われていますが、小児科の立場からみると「赤ちゃんの口呼吸と病気の関係は科学的に証明されていない」とし、前述とおしゃぶりの使用については否定的です。歯科の立場でも「歯の生える前のおしゃぶりの使用は問題ないが、3歳以降も長期にわたり使用した場合、歯並びに悪影響が出る可能性がある」とされています。このことから、
①おしゃぶりは必要がなければ使用しない
②やむを得ずおしゃぶりを与えた場合にも1歳6ヶ月ころまでには使用を止める方向で育児指導を行うことが望まれます。
 参照「小児科と小児歯科の保健検討委員会 報告掲載ホームページ」
    http://jspd.or.jp/public/about

母乳う蝕を考える

北海道大学大学院歯学研究科 講師 兼平 孝先生(歯科医師)
母乳は、栄養学的、免疫学的に優れた食品であるだけでなく、子どもの精神的安定に効果があることが知られている。そうした背景から、厚生労働省が平成18年に策定して「授乳・離乳の支援ガイド」においても母乳栄養を強く奨めている。しかし、母乳の長期哺乳によって起こる”母乳う蝕”の欠点も指摘されている。牛乳はう蝕誘発飲料でなく、毎日夜寝る前に牛乳を飲むことによってう蝕ができることはないが母乳も同様に考えられる。それは、基本的に乳糖は砂糖(ショ糖)とは異なり、糖の中では低う蝕誘発性であるからで各々の環境因子が重なると母乳もう蝕の原因になることがある。
 そのため、母親に指導(支援)する際には、
①離乳期を過ぎて母乳栄養を続けることの利点、欠点の情報を的確に伝える
②定期的は歯科健康診査を受ける
③フッ化物の歯面塗布などのフッ化物の応用を奨める

かぶせた歯もむし歯になります!

冠(クラウン)がかぶっている下、つまり、土台となっているのは自分の歯だということを忘れていませんか? この土台となっている歯には、神経が生きている歯と、神経を取って根の中を治療している歯の2種類があります。
金属は虫歯になることはありませんが、自分の歯はむし歯になるのです。
ですから、かぶせている歯も むし歯予防と歯周病予防のためにしっかりブラッシングしましょう。


ブラッシング時に注意するポイント
1.歯(冠)と歯肉の間
2.歯周病が進行している場合、歯根が露出しているので、根の部分も。

口腔浄化「美化」食で白い歯は取り戻せる!

自分の歯を知る「美歯」度をチェック
■ダイエット中である
■タバコを吸う
■夜更かしが多く寝不足
■ストレスを感じやすい
■電動歯ブラシだけを使用
■1ヶ月以上歯ブラシが同じ
■運動不足だ
■風邪を引きやすく治りにくい
■肩こりや偏頭痛がある
■コーヒー、紅茶を1日5杯以上飲む
■口で呼吸している
■胃腸が弱い
■感情を顔にださないタイプ
■夜歯磨きをサボることがある
以上のうち当てはまる項目が
0~4個 女優なみの美歯子
5~10個 もう少しでブ歯子
11~14個 老け顔のブ歯子
              からだにいいこと 2007.6

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