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睡眠時間5時間未満、交代制勤務…メタボになる7習慣

食事や運動だけでなく、睡眠、休養の悪い生活習慣が重なるほど、メタボリックシンドロームなどの発症リスクが高くなることが、大分大の井谷修准教授らの研究でわかった。宇都宮市で開かれている日本睡眠学会で3日午後に発表する。
 井谷准教授らは、地方公共団体に勤める男性(18~65歳、約3万9000人)の1999~2006年の健康診断と問診のデータを解析。生活習慣と病気などとの関連を調べた。
 その結果、〈1〉睡眠時間が5時間未満〈2〉交代制勤務をしている〈3〉休日が取れない〈4〉いつもおなかいっぱい食べる〈5〉あまり歩かない〈6〉アルコールを1日日本酒3合以上飲む〈7〉たばこを吸う――の七つの危険な生活習慣があると肥満や高血圧、メタボを発症しやすくなることがわかった。
 メタボでなかった人が7年間でメタボを発症するリスクは、危険な生活習慣が重なるほど高くなり、0~1個の人に比べ、2~3個は1・22倍、4~5個は1・42倍、6個以上では2・04倍になった。
 井谷准教授は「運動だけでなく、きちんと睡眠や休みを取ることが生活習慣病の予防になる。交代制勤務の人は特に気をつけてほしい」と話している。

自殺の男、年金に不満 ガソリン携行缶押収 巻き添え女性は窒息死

神奈川県小田原市を走行中の東海道新幹線で起きた放火事件で、自殺した東京都杉並区の職業不詳林崎春生(はやしざき・はるお)容疑者(71)が年金の受給額に不満を漏らし、「生活できない。年金事務所で首でもつろうか」と、周囲に話していたことが1日、知人の女性への取材で分かった。6月中旬には顔見知りの区議に生活苦の相談もしていた。

 神奈川県警は1日、殺人と現住建造物等放火の疑いで林崎容疑者宅を家宅捜索。ガソリン運搬などに使われる金属製の20リットル入り携行缶1個を押収した。事件にガソリンを使った可能性が高いとみており、携行缶の購入先を調べ、ポリタンクに入れて車内に持ち込んだ液体の鑑定を進める。

 県警の1日の司法解剖で、林崎容疑者の死因は焼死、巻き添えで死亡した横浜市青葉区の整体師桑原佳子(くわはら・よしこ)さん(52)は気道熱傷による窒息死と分かった。林崎容疑者のポケットからは、自由席の乗車券や携帯電話が見つかり、リュック内の手帳には年金相談先の電話番号を手書きで記した紙片が挟まっていた。

 知人の女性によると、林崎容疑者は2カ月ごとに受け取る年金の額について「35年間払っているのに24万円しかもらえない。税金や光熱費を引くとほとんど残らない」とこぼし、事件前日の6月29日には、ポリタンクを持って「ガソリンスタンドに行く」とも語っていた。「暑いのにどうして(燃料が)必要なのか」と聞いたが、明確な返答はなかったという。

 県警によると、事件現場の1号車の車内カメラには、林崎容疑者が持っていたリュックサックからポリタンクを取り出し、中の液体を体にかける様子が写っていた。前日には自宅近くのガソリンスタンドの店員がポリタンクでの販売を断っていたことも判明した。

 林崎容疑者がその後、何らかの手段でガソリンを購入し、ポリタンクで車内に持ち込んだとみて、県警は事件に至る経緯を詳しく調べる。

 事件は6月30日午前11時半ごろ、新大阪行きの新幹線車内で発生。県警によると、カメラ映像から林崎容疑者が始発の東京駅から乗り込んでいたことも1日分かった。消防によると1号車は前方の天井パネルが数メートルにわたって剥がれ落ち、周囲が真っ黒になっていた。

生活「苦しい」、過去最高62.4%=平均所得は1.5%減―厚労省調査

2013年の1世帯当たりの平均所得が前年比1.5%減(8万3000円減)の528万9000円となったことが2日、厚生労働省の国民生活基礎調査で分かった。生活が「苦しい」と感じている世帯の割合は14年7月時点で過去最高の62.4%に上り、同省は、同年4月に消費税率を8%に引き上げたことなどが影響していると分析している。
 1世帯当たりの平均所得はここ10年で最も低く、データが残る1985年以降では4番目の低さ。非正規雇用の増加などが背景にあるとみられる。
 世帯種類別の平均所得は、65歳以上の人のみか、65歳以上と18歳未満で暮らす「高齢者世帯」は2.8%減の300万5000円。18歳未満の子供のいるすべての世帯で見た場合は3.4%増の696万3000円だった。
 生活意識は、「大変苦しい」が29.7%、「やや苦しい」が32.7%。両者の合計が「苦しい」で、今回までの最高は11年7月時点の61.5%。一方「普通」は34.0%で、「ややゆとりがある」3.2%、「大変ゆとりがある」0.4%だった。 

「東京圏高齢化危機回避戦略」

6月4日、民間の有識者グループの日本創成会議が高齢者の移住についての提
言、「東京圏高齢化危機回避戦略」を発表しました。

 これは、
・高度成長期に東京、千葉、埼玉、神奈川の1都3県の「東京圏」に流入した
住民の多くが高齢化し、75歳以上の後期高齢者が2025年時点で2015年比175万人
増の572万人に達する。
・現在は都内で不足している介護施設を周辺地域が補っているが、2025年には
1都3県すべての地域で大幅な不足に陥る。2025年に必要とされるベッド数は
46万床に上るのに対し、2015年の総ベッド数は33万床にとどまり13万床分が不
足する。
・東京圏で施設を整備しようとすると土地確保が難しい上、自治体などにコ
スト負担がのしかかる。
・全国で896の市区町村が人口減少によって出産年齢人口の女性が激減する
「消滅可能性都市」となる。
等の推計から、東京圏の高齢者を介護施設などが充実している地方都市への
移住を促すべきだとしたものです。 

 移住策の候補地には、函館、青森、富山、福井、岡山、松山、北九州など一
定以上の生活機能を満たした都市部が上げられていて、過疎地域は生活の利便
性などの点から除かれています。
 この提言は、介護が必要な高齢者を移住させるだけではなく、健康なアクティ
ブシニアの移住も促すのが特徴で、移住後も地域の子育てや学習支援など地域
の活動に参画したり、空き家や空き商店などの既存施設を有効活用することで、
地方の活性化にも役立てようとしています。
 ただ、東京圏側からは消費の担い手でもある高齢者が流出することについて
反発があり、一方、地方からは東京圏の問題を地方に押し付けないでほしいと
の声があり、「ウィン・ウィン」の関係になるのはなかなか難しいかもしれま
せん。

「お父さん好き」でも体臭は気になる

8割以上の娘は父親を「好き」だが、半数以上は「体臭が気になる」という調査結果をマンダムがまとめた。6月21日の「父の日」の前に10代の女子を対象に行い、会話や外出を一緒に楽しむかたわら、臭いが気になるとき4メートルの距離を置きたくなると感情を抱いている。

 調査は今年5月中旬の10日間、インターネット活用で13~19歳の女子354人から得たアンケートをもとに分析。82%の娘は父親が「好き」で「仲がよい」と回答。一方、父親の体臭への質問には、53%が「臭いが気になる」と答えており、不満の要因になっていることが分かった。3人に1人が「以前よりも嫌な臭い」を感じ、父親の約半数の年齢は体臭変化の起こりやすい40代(平均47歳)だった。汗臭やミドル脂臭がピークとなる年代にあたるという。

 「改善してほしい」と考えている娘は30%で、「一定の距離を置きたい」も13%いた。1~5メートルが最も多く、心理的な距離感のあることがうかがえる。

 68%と多くの娘は「父の日にプレゼントをする」と答え、日ごろからの感謝の気持ちが表れていると分析している。

「研究者」人気集める 子どもが就きたい職業

研究者に憧れる子どもが増加中―。クラレは22日、今春小学校を卒業した子どもたちに将来就きたい職業を尋ねた結果、「研究者(理系)」が男の子2位(9・8%)、女の子7位(4・1%)と上位に入った、と発表した。

 担当者は「日本人のノーベル賞受賞者が相次いだことなどで仕事が身近に感じられたのではないか。研究職に興味を持つ子どもが増えれば日本のものづくりを支える力にもなる」と期待している。

 男の子の1位は「スポーツ選手」で18・6%だった。3位は「医師(5・5%)」、4位「ゲームクリエーター(5・2%)」、「エンジニア(5・0%)」と続いた。

 女の子の1位は「教員(8・9%)」で、2位は「医師(6・9%)」。5位には「漫画家・イラストレーター(4・3%)」が入り、担当者は「男の子よりも幅広い分野に興味を持っている」と分析している。

 調査はことし小学校を卒業し、使用済みのランドセルを途上国に寄付する活動に応募した全国の子どもたち約千人を対象に、1~3月に実施した。

ドクターも気にする「医者の不養生」 体だけでなく、ストレス解消で心も健康に

ことわざにもあるように「医者の不養生」とはよく言ったものだ。『ホームドクター』の取材を通じて、これまで実に多くのドクターにお会いしてきたが、話題がプライベートな内容になってよく聞くのが「患者さんには、”生活習慣を改善し、健康のためにも運動は大切ですよ”とお話していますが、自分自身も最近メタボ気味で、健康管理や体型維持のためにも何か運動でも始めなければと思っているんですよ」といった話題だ。すでに医師仲間などと野球やフットサル、卓球やテニス、日常的にマラソンに汗を流しているといったドクターは少なくない。そして、皆さんがほぼ共通して「運動を始めてから体力もアップし、体調もよく、何よりストレスの解消にもなり、毎日の仕事にも前向きになれるんですよ」と話す。また、あるドクターは「高血圧や糖尿病、高コレステロールなどの治療の基本は食事療法や運動療法など、生活習慣の改善が大切ですが、食事のカロリー計算などは正直なところなかなか難しいのが実情と思われます。しかし、体を動かすことは決して難しくありません。よく1日8000歩とは1万歩は歩くようにしましょうといわれるように、歩くだけでもいいと思います」と話す。
 季節は春。すっかり雪も解け、近くの公園を散歩するのもいい。旭川駅前に「イオンモール旭川駅前」ガグランドオープンした。1階から4階まで、全フロアの全店舗を見て歩くだけでも、結構な歩数になること間違いない。ただし、飲食店も数多く出店しているので、おいしい誘惑に勝てそうもないという人には要注意とだけ言っておこう。

水の味 微量成分でおいしさ

人の味覚は、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の五つの基本的な味の組み合わせで形作られます。味覚は口に入る食べ物などの成分、特に体に必要な栄養素を見分けるのが目的です。三大栄養素である糖質などは甘味をもたらします。タンパク質は、その成分であるアミノ酸が甘味や酸味、うま味を感じさせます。通常、飲料水や水道水からは五つの基本的な味を感じることはありません。一般に水は無味無臭ということになっています。でも、水の味を感じることもよくあります。なんといっても、のどが渇いたときに飲む水はおいしいものです。水自体に味があるのか、純粋な水である蒸留水を飲んでみるのですが、実は全くおいしくありません。味がないのではなく、まずいのです。
 水のおいしさのもとは、飲料水に含まれるミネラルなどの微量な成分なのです。微量なので塩味も苦味も感じないのですが、でもそれがないと、水の味にならないのです。さらに、水の温度や舌触りもおいしさを感じる要素になっています。程よく冷たい水はおいしく感じます。体に必要不可欠だから、水には確かな味があるのです。
                           北海道新聞 2015.5.25

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