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受験シーズン 栄養、睡眠しっかりと

 大学入試センター試験は終わったが、受験シーズンはまだまだ続く。受験生が力を十分に発揮するために、日々の生活でどんなことに気をつければいいのか。特に大切な栄養と睡眠について、専門家にアドバイスしてもらった。
 平日は夜遅くまで起きて勉強し、土日は昼まで寝る。そんな人が受験生に限らず多いが、リズムが乱れ、時差ぼけに似た状態になりがち。平日、土日にかかわりなく起床時間をそろえるなど、規則正しい生活を送りたい。「若い人は起きていられるため【夜の方が集中できる】と思っているが、睡眠時間が減れば日中の能率が落ちる。早めに寝て早めに起きる方が能率も上がる」という。試験前夜は緊張して眠れないこともある。そんなとき、普段と違ったことをしても眠れない。薬に頼ったりせず、いつもと同じ生活を。香坂副院長は「規則正しい生活をしていれば、横になっているだけで少し眠れることもある。あまり心配しないで」と話している。
                         北海道新聞 2013.1.21

冬の運動不足 除雪と歩きで解決

雪かきの道具だけを使って、30分で約200㌔㌍ほど消費するようです。家庭用除雪機を使っても、30分で約100㌔㌍ほど。雪かきだけの除雪なら、ランニングに相当するエネルギー消費です。除雪のない日の運動は、どうしましょうか。冬道をランニングするのは足元が心配ですから、ウオーキングいかがでしょうか。通勤で勤め先か自宅の一駅前、一停留所前で降りて歩くとか、職場などでエレベーターを使わないという方法もあります。そうすれば、節電にも貢献できます。こういうことを地道に重ねると、厚生労働省が勧めている1日1万歩のウオーキングは可能です。私もこの方法で1日1万3千歩ほど歩いています。除雪とウオーキングで冬の運動不足問題は解決です。年末年始のお休みは、ごちそうを食べる機会が多くなるので、除雪とウオーキングで乗り切りましょう!
                   北海道新聞 2012.12.26

真健康論 寒さと排尿=當瀬規嗣

じわっと、寒さがしみるこのごろです。寒くなると、トイレが近くなります。そこで、トイレでおしっこを出し終わると、もう一度、寒さが身にこたえ、「ブルッ」ときます。寒いからトイレに行くのに、トイレで寒さを実感するなんて、何という因果でしょうか……。

 まず、なぜ寒くなるとトイレが近くなるのでしょうか。尿は血液中の老廃物を体外に出すためのものです。腎臓が血液から老廃物を取りだして、血液中の水分と一緒にして尿として排出します。このとき、一緒に出す水分を加減すると、体内の水分量を調節することができます。そこで、尿中の水分量を加減するためのホルモンが分泌されています。そのホルモンをバソプレッシンといいます。バソプレッシンは脳の下に位置する下垂体から分泌されています。バソプレッシンの分泌量は、下垂体の近くにある血液の水分量を監視する中枢によって決められます。血液中の水分量が少なくなると、この中枢の指令で、バソプレッシンの分泌が増えて、腎臓で尿から水分を回収して、血液の水分量を回復させるのです。結果として、尿の量は少なくなります。

 バソプレッシンの分泌量は、体の周りの環境の変化によっても調節されます。その代表的な要素が、体温の上昇です。通常、体温が上昇すると、発汗がすすんで皮膚を冷やし、体温を元に戻す反応が起こります。このために水分が必要なので、バソプレッシンを分泌することで尿に出す水分量を節約すると思われます。逆に体温が低下すると、バソプレッシンの分泌量が減って尿の水分量が増え、しきりとトイレへ行くことになるのです。

 では、排尿するとなぜ、「ブルッ」とふるえが来るのかというと、排尿によって体の熱が失われるからです。尿は体の中で作られているので、体温と同じ温度になっています。ですから、通常でも温かい尿が体から出て熱が失われますが、その量はたいしたことはありません。しかし、寒さで体が冷えてしまっているところに、バソプレッシンの分泌低下で大量に尿が作られ、それが一気に体外に出てしまうので、相当量の熱が体から失われることになるのです。なので、体の熱の産生を増やすための反応である「ふるえ」が起こるのです。(とうせ・のりつぐ=札幌医科大教授)

乳酸菌飲料で記憶力向上?

カルピスは11日、同社の乳酸菌飲料に短期的な記憶力や集中力を高める作用があることを、物忘れの自覚がある中高年者を対象にした実験で確認したと発表した。乳酸菌飲料「カルピス」に含まれるアミノ酸結合成分「ペプチド」が、記憶力の改善に役立っているという。
                  北海道新聞 2012.12.12

ミカン毎日4個で、骨粗しょう症リスク92%減

ミカンを毎日4個程度食べる閉経後の女性は骨粗しょう症になりにくいことが、農研機構果樹研究所などの調査でわかった。

 果物や野菜に含まれるカロテノイド色素のうち、特にミカンに多く含まれる「β-クリプトキサンチン」が、健康な骨を維持するのに有効とみられるという。

 同研究所や浜松医科大学などは2003年度から、三ヶ日みかんの産地として知られる浜松市の旧三ヶ日町で栄養疫学調査を実施している。

 研究グループは05年、閉経した女性212人に協力してもらい、β-クリプトキサンチンの血中濃度を調査。ミカンを毎日4個程度食べる「高濃度グループ」、毎日1、2個食べる「中濃度グループ」、毎日は食べない「低濃度グループ」に分け、骨粗しょう症の発症率をそれぞれ調べた。また、4年後の09年に追跡調査を実施し、新たに骨粗しょう症を発症した人について調べた。

 その結果、高濃度グループは低濃度グループに比べ、骨粗しょう症の発症リスクが92%低かった。中濃度のグループでは統計的に有意な結果は見られなかったことから、ミカンを毎日継続して4個程度食べることで、骨粗しょう症を予防できる可能性があるという。「β-カロテン」など他の5種類のカロテノイド色素も調査したが、骨粗しょう症と関連があるとみられる色素はなかった。

 β-クリプトキサンチンはビワや柿にも含まれるが、血中濃度を上げる要因としては、年間を通じてまとまった量を入手しやすいミカンを毎日食べること以外には考えづらいという。
読売新聞 1月7日(月) 配信

酒販売量少なく貯蓄多い県ほど、低いものは

自殺死亡率が全国の都道府県で最も低い奈良県は、要因を各省庁の統計データを基に分析し、「酒類の販売量が少ないほど、また、貯蓄の額が多いほど、自殺死亡率が低くなる傾向がある」とする調査結果をまとめた。

 県自殺対策連絡協議会(座長=神沢創・帝塚山大教授)が昨年4月から調査した。奈良の人口10万人あたりの自殺死亡率は2011年で17・4人。過去10年で最も低かった年が5回あり、残りの年も40位以下だった。全国平均は24・06人。

 酒類1人あたりの年間販売量(10年)は、奈良は66・8リットルで41位。自殺死亡率が19・3人(46位)の三重は66・4リットルで42位、20・8人(42位)の岐阜は65・9リットルで43位だった。一方、33・1人(1位)の秋田は93・9リットルで5位、25・9人(9位)の高知は100・8リットルで2位だった。

 世帯平均貯蓄額(09年)でみると、2位の奈良は1899万1000円。1位の香川は1972万5000円で自殺死亡率が20・7人(45位)だった。一方、38・1人(1位)の秋田は貯蓄額40位、34・6人(2位)の青森は同46位。過去の調査でも、同様の相関関係が確認できたという。

 神沢教授は「調査結果を踏まえた対策を進め、自殺する人を一人でも減らしてほしい」と話した。
読売新聞 1月1日(火)

食中毒 冬もご用心

 今年の夏は、浅漬けが感染源となり札幌などで8人が亡くなった腸管出血性大腸菌O157による集団食中毒が問題となったが、気温が下がる冬だからといって安心はできない。鍋料理、焼き肉でも加熱が甘かったために、細菌カンピロバクターやO157による食中毒が発生したケースが道外であった。また寒い季節に流行するノロウイルスにも注意が必要だ。
                   北海道新聞 2012.11.21

生姜紅茶で体の芯からポッカポカ!

生姜の効能は古くから知られています。16世紀に中国で書かれた薬学書には、
「百邪(あらゆる病気)を防御する」と記載が。数百年前から健康に良いとされ
ていたんですね。

 たとえば……
・血管を拡張して血流をよくし、血圧を下げる
・体温を上げて白血球の力を強め、免疫力を高める
・だ液、胃液、膵液、胆汁、腸液の分泌を促して、消化力を高める

 生姜のパワーはすごいですね! 毎日お料理に使うのは大変ですが、いつも飲
んでいる紅茶に混ぜることでカンタンに摂取することができます。

 ★生姜紅茶の作り方★

(1)いつもどおり紅茶を淹れます
(2)すりおろした生姜をそのまま、もしくは汁だけを加えます。市販のチュー
   ブ生姜でも代用可
(3)お好みで黒砂糖かハチミツを入れれば完成!

 とても簡単にできるので、ぜひお試しください。体の中からポカポカしますよ。

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