朝食を毎日取る習慣がある人ほど自分を「幸福」と感じていることが、東北大加齢医学研究所の川島隆太教授らのアンケート調査で分かった。東北大が16日発表した。
調査は、20-60歳代で仕事を持つ男女各500人の計1000人に7月中旬、インターネットを通じ、朝食習慣、何を幸せと感じるか、生活や仕事の満足度などを質問した。
経済面や健康状態、家族関係などから、現在の「幸せ度」を100点満点で尋ねたところ、毎日朝食を取る人(637人)は平均67・9点。週2日以下の人(156人)は同59点と差が開いた。「毎日」の人は、経済面よりも健康状態を重視する傾向があり、家族と過ごしている時に幸せを感じる割合も高かった。
総合的な生活の充実度を自己採点すると、「毎日」は65・4点で、「週2日以下」の53・8点を大きく上回った。「毎日」は趣味や余暇の満足度でも、「週2日以下」に比べ10点以上高かった。
仕事についての調査では、朝食習慣による効率や勤務態度の自己評価に大きな差はなかったが、転職希望者が、「毎日」の36・4%に対し、「週2日以下」は57・1%と突出して高かった。
朝食内容では、幸せ度が高い人ほど、果物や野菜をよく食べる傾向だった。
同研究所は「朝食をきちんと取る人は規則正しい生活を送り、時間を効率的に使っているため、自己評価が高いのでは」と分析している。 2010年9月17日 提供:読売新聞